感染症診療の原則

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複数の感染症になった旅行者

2009-05-02 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
ゴールデンウィークあけには輸入感染症疑いの患者さんが増えます。
「これだ!」と一つ診断がついた/つきそうでもご注意ください。

4つの感染症に重複感染の事例も報告されています(都立墨東病院)
「カンピロバクター・細菌性赤痢・ジアルジア・クリプトスポリジウム重複感染による旅行者下痢症の1例(IASL Vol.28 p 298-299:2007年10月号)」
http://idsc.nih.go.jp/iasr/28/332/pr3321.html

いままで考えたこともない感染症も周辺国で大ブレイクするとやはり日本にも・・・となっていきます。
神戸で診断されたチクングニヤ(IASR 2009年4月号)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/30/350/kj3505.html
大阪で診断されたチクングニヤ(IASR 2009年12月号)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/29/346/kj3464.html

以前、「も、もしやH5N1?」とあせった事例。

東南アジアからの帰国時に急性呼吸器症状を呈した患者から分離されたオルソレオウイルス(IASR 2008年11月号)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/29/345/dj3454.html

患者さんの移動ルートなどもよく聞き、一緒に考えていかないと・・ですね。

IASRの事例報告は勉強になります。

(写真;墨東病院ルーキー、沖縄のホープ、青木編集長@感染症学会)
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