感染症診療の原則

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ケンタッキーへの道1

2006-04-01 | 米国留学トホホ録
4月になりました。感染症の話題よりラーメンの方が注目をあびているという評価をいただいているmy blogですが、厳しい研修の日々の息抜きにしていただければ幸いです。感染症セミナーや講演情報などもちゃんと紹介してきます。
さて。米国で勉強したいという相談はが年々増えているので、新しいカテゴリーをつくってみました。
留学された方の中にはもともと外国で暮らした経験があるとか、試験勉強ふくめ何事も要領よくできるという方々も多いですし、成功談というのも活字になっています。自分の場合は振り返るとたいへんなことばかりでしたが、そんななかでもここまでやってきた、、と若い人へのエールをこめてつぶやいてみたいと思います。
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当時、米国で臨床研修を行うのにはVQEという試験に受かる必要がありましたが、試験に受かってもなかなか米国で雇ってくれるところが無いのです。E-mailがある時代ではなく、Word processorなども高値の花の頃。ぱつん・ぱつんとタイプライターを打ちながら120通以上の手紙を出したものです。国際電話なども法外に高くておいそれと使えません。(だいたい沖縄本島から宮古島に3分間電話しても400-500円取られた時代です。)
面接に呼んでくれる施設は2-3ヶ所程度。しかも今でこそテレビのERなどで有名な病院なども当時は良く知らず、呼ばれても伺ったものか途方に暮れたものでした。そこで耳にしたのが旧厚生省の「臨床研修指導医海外派遣制度」の奨学金です。(有名な先生がたが、この奨学金で留学されてますね。名古屋大学の伴先生、京都大学から聖路加病院に移られた福井先生など、、、)
早速、この奨学金を頂くために厚生省のお役人にお会いすると「この奨学金は国家公務員にしかあげない、、、」のだそうです。「君は都立養育院付属病院の職員、つまり地方公務員なので駄目です。でも私の力は絶大だからあなたを都内の国立病院の職員にする事は赤子の手をひねるようなもの、、」というお言葉。早速、その週に辞表を出して、再度、絶大権力の方にお目にかかりました。
すると・・・「君、ほほほ、本当に辞めたの?」というお言葉!。「自宅で電話を待つように」というお言葉に多少の不安を覚えつつ帰宅しましたが、結局、なしのつぶて。再度、絶大氏にお会いすると「実は都内国立病院の人事は超有名大学病院の医局人事」という事で、自分は見事に失業したのでありました。
(今日は4月1日ですが、これらはフィクションではありません。念のため)to be continued.
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