感染症診療の原則

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National HIV Testing Day

2016-06-24 | 青木語録
本日、アメリカのJune 27, 2016は、「National HIV Testing Day」

であります。詳細は下記URL↓を
http://www.cdc.gov/mmwr/volumes/65/wr/mm6524a1.htm?s_cid=mm6524a1_e


UNAIDSでは以下の3項目を2020年までに実行する事でHIV感染症を消滅させる・・というPlanを持っています。

①HIV感染者の90%にHIV検査を受けてもらい
②その90%にARTを受けてもらい
③その90%のウイルス量を検出限界以下に維持

http://www.unaids.org/en/resources/documents/2014/90-90-90

諸外国には、先進国でもHIV感染症の診断がついても医療へのアクセス、医療費の問題で治療やケアの継続が難しい場合が多いのです。しかし、日本では・・

日本では診断さえつけば(上記3項目の①)、Universal Accessのために②と③のステップが可能なのです。


日本は世界で最もHIV感染症をEliminate可能な国家なのです。
(編集長)


タイトル写真:
・1990年代の半ば、まだARTの副作用・毒性が、それなりに強かった頃(例:AZT+ddI+Ritonavir)それでも、「CD4が高い時からARTを開始すべき・・」というS先生と、「CD4が一定以下になるまでARTは待つべし・・」という他の先生との学会中の”穏やかな”議論の風景。
・ちなみに編集長のHIV領域の師匠でもあるS先生の「早期からARTを・・」という思想は現在、WHOも推奨する「HIV感染症=ART開始」の源流となりました。

S先生のお弟子さんの中には以下ようなキラ星ような先生がたが・・

カクテル療法の祖:Ho D先生 (1996年、Times誌のMan of the yearに選ばれる)
IRISの提唱者の一人:Walker B先生 (IRIS発症中にARTやればCD4の損耗を防ぎ予後を改善・・という現在はあまりSupporterが居ないTheoryを提唱)
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