感染症診療の原則

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(リンクはご自由にどうぞ)

福井にでかけてきました

2011-01-18 | Aoki Office
青木編集長、福井県の済生会病院にでかけてきました。
感染症のWEB講座を医師全員が受講するシステムを導入された、というご縁ででかけています。

天気予報が大雪だったので、果たしてたどりつけるかどうか?の不安はありましたが、飛行機と高速道路は除雪作業が行われており、無事病院にたどりつきました。

テーマはHIV感染症診療とその対応です。

「えー、福井県にもHIV症例がいるんですか?私であったことないですよ」という医療関係者の方のほうが多いと思います。

地域にどれくらい、報告があがっているんだろう?とおもったら、感染症発生動向調査(5類全数報告)を確認します。医師が診断→ファックスで保健所に届出提出→データベースのシステム(NESID)に入力→県や国が集計というかたちですが、平成22年度をみますと、県内では8人報告されています。

もっとも、HIV感染症の場合は感染して数週間でインフルエンザのような症状の出るAcute HIVといわれる時期がすぎると、しばらく無症状の時期になるため気づけず、感染の時期と診断の時期の間があくと、そもそも県内で感染したのか、他の流行地(東京や大阪)で感染したのかわからないこともあります。

しばらく無症状期も、以前は5-10年といわれていましたが、最近は発症が早くなっているという報告や指摘が相次いでおり、エイズ発症まで1-3年くらいだとすると、いつ頃のリスクかなあとの検討はしやすくなるかもしれません。

この日の勉強会のために、ブリストルマイヤーズが配布をしている「見落とし注意」の最新版を参考資料として送ってもらいました。
無料で提供してもらえますので、院内や地域の勉強会ではぜひご活用ください。
ブリストルのホームページにはなぜか古いほうが掲載されたままです(--;)(MRさんに依頼をすると新しいほうをもらえます)

福井大学の学生さんも参加してくださったそうです。ありがとうございました。

写真は夜に食べた地元のお魚。おいしかったので「おかわり」して、「お腹が漁協状態」だったとか(--;)
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