鑑別診断を満遍なく広げて、Rule in, Rule outして行くのが「Internal Medicineの本分」といった常識が長い間支配的でした。
優れたレジデント≒鑑別診断が一番沢山挙げられる人・・といったパラダイムですね・・。
でも、やはりそのパラダイムにもかげりが・・という話を耳にする事が多くなりました。
鑑別診断に挙がった病名を片っ端から処理して行く時の時間と経費が問題になるからです。
1970年代に米国で専門医の資格を取得して来た恩師達の世界観にもやはり変化が訪れているのかも知れません。
折しも編集長がふと眼にした番組にも医療機関がTOYOTAから学んで無駄を省いた・・などいうのがありました。
これからも経費の問題は日本を覆っていくでしょう。
同時に無駄を省いたが危険も増加した・・では何もなりません。
何事もバランスが大事なのですね・・
鑑別診断を100ヶ挙げるSuper Residentを1人世に送り出すよりも、現実の95%をカバーできる50ヶの鑑別診断を知っているWell Balanced Residentが30人生まれる制度の方が現実には役立つのだろうな・・と思う編集長でした。
http://www.pbs.org/newshour/bb/health/july-dec12/health_10-24.html