Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

平成三陸大津波2011/04/10【ボランティアの雇い入れを!地域活性化に期待】

2011-04-10 | 地震情報
埼玉県医療チーム,六本木ロータリークラブ,県立病院内科医2名,KONAMI関連会社社長,会社社長らと大槌町を回る。訪問。避難所担当ボランティアからー者が余りすぎて困る。との苦情を受ける。

六本木ロータリークラブは,寄付金を集めている。どのように寄付すべきかを検討中とのこと。なにかアイデアをお願いしたいとの要請を受ける。

これに対し,岩手大学の震災対策本部を説明。避難所や炊き出しなどは,ボランティアの中から職員を募集し,岩手大学のスタッフとして地域の中に入る。そのことで,地域の中に大学職員が関わって地域の活性化に貢献する。職員は大学の職員であることを自覚して仕事をすること。皆さんの大切な寄付で仕事をすることを自覚すること。そのことで,働く人間の意識を高めて地域に活性化作用をもたらすことが可能となる。今求められているのは,インターアクションである。人と人を結びつけることである。その拠点として地元大学が機能することを期待したい。

一方で,大学は信じられないと会社社長。「大学は信用できない。常に上から目線である。親父の会を作ったことがあるが,向こうは自分の子供を預けている。だから,あまり強く言えないのである。大学にお金を預けてはどう使われるかわからない。」ある意味残念な話であったが,逆に言えば,使い道を明確にすることで納得していただける面もあるだろう。

その後,大槌町小槌臼澤地区伝承館を訪問。次々と支援物資が自衛隊によって運ばれてくる。その支援物資をさばくのは,ボランティアの方々。もちろん無報酬。地域の民家も避難所になっていて,全員で400名いる。おそらく長期戦が続くであろう。そうした中,ボランティアをいつまで続けることが出来るのか?ボランティアスタッフは10名ほどいるが毎日休みなしである。

その後山田町に移動。中央公民館の物資集積所を訪問する。楽水会OBを訪問しインタビュー。物資は足りている。しかし,いつまでこれが続くのか,もしなくなったらどうするのか?主要な場所には役場職員が張り付いているが,いつになったら通常業務が始まるのか?出来ることであれば,ボランティアスタッフを雇い上げて代わりにやっていただけないものか?という意見を頂いた。ここも,大槌町のような状況で,スタッフの問題を取り上げていた。このことからも,地元の大学震災対策本部に期待が高まる。

宮古港へ移動。沖の方に,マンギョンボン号に似た大型船がタグボートと共にゆっくりと入港中。よくみると水産大学校の耕洋丸であった。総トン数2352トンの大型船である。綱取りをする地元水産高校の教職員らにインタビューしようとすると,「なぜ,大きな船を持っていて物資の豊富であろう東京にある大学はなぜ,入ってこないのか?船をいっぱい持っているだろう?わざわざ下関から来るというのに,いったいなにをやっているのか?」と船舶担当のI教員が激高していた。確かに,鹿児島,長崎,水産大学校と船を持つ大学は,震災地域に船を出している。なぜ船を出せないのか理由を説明し理解してもらうことが必要である。

着岸後,耕洋丸指導教官であるF先生にインタビューする。今回の入港は,一ヶ月航海の一環であるが,3日早めて出航とのこと。支援物資を大学独自で集め,大学独自で義援金を集め必要物品を購入して運んできたという。往復に2000万円かかり,苦渋の決断であったという。東京の大学はぜひ,夏の一ヶ月航海でしかも他の大学ができない支援活動に期待したい。







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