右から東大猿渡博士、台湾海洋大呉靖國博士、同大蔡博士そして私。
本日は、国立台湾海洋大学の海洋教育センター長である呉靖國教授をお招きし、貴重な講演をいただいた。
「海洋教育と道TAO」である。
これは、世界ではじめての道TAOを取り入れた海洋リテラシーの哲学だ。
自然の捉え方には、人によって千差万別。自然は、「道」なるものである。道とは「未知」なるものという意味もある。中国でもそう言い表すという。
自然の捉え方は大きく分けると、ロゴスとミトスになる。前者は論理、後者は感性。
両方の捉え方を持つ必要がある。
現代は論理を優先しがちであるが、バランスが崩れれば、問題が生じる。
自然の理解は、人によって異なるが、本当の自然の理解は、誰もまだ到達していない。それが「道」だ。自然現象は人が唱えた説から学ぶものではなく、自分が自ら自然を体験して理解するものである。言葉は人を惑わす。人によって捉え方が異なるのは当然である。本当の真理に到達していない。そのことをお互いが認め合うことが、最も大事な事なのである。
最後に、手前味噌ながら、呉教授に感謝の意を込めて、峨眉山月を朗吟しました。