Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

運河学習はじまりました

2015-06-25 | 水圏環境教育

テナガエビの親(左中央)と子どもたち(上部)でしょうか?

港区港南で実施している運河学習が本格的に始まりました。

なんと言ってもこの地域は,東京23区のうち飲食店の多い地域の下水処理を一手に引き受ける水処理再生センターがあります。通常は問題がないのですが,大雨が降ると処理せずに流してしまう。もちろん,ここだけではありません。

全国の下水処理場は未処理でそのまま流します。ただし,大雨の場合だけです。しかし,その大雨。90年代以降土砂降りの雨が降り注ぎ,未処理の水を流す回数が増えているのです。

何が問題なのか,といいますと・・・未処理の下水をただ流すだけでも問題ですが,それと合わせて大量の薬品を一緒に川や海へと浮かします。なぜか,大腸菌を殺すために,薬品が必要なのです。儲かるようにできているのです。

そのことで何が起きるでしょうか?そうです。生態系に大きなマイナスの影響を与えます。薬品に強い生物しかすめない環境になってしまうのです。

何とかしてこのような問題を解決できないでしょうか?中学生と大学生が一緒に取り組むことによって情報を発信し,皆さんにこの状況を理解してもらいたいと思うのです。

そうした中,嬉しいことがありました。大学のそばにある橋の下に,緩やかなスロープがあり,その側には矢板,そして淡水が流れ込む配水管があります。何とその配管周辺にテナガエビが群れをなして生き生きと活動していました。とても驚きました。

 


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