Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

水圏環境教育推進リーダーの育成

2011-02-09 | 水圏環境教育
海洋研究政策財団ニューズレターに水圏環境教育推進リーダーの育成について紹介した。海洋研究政策財団ニューズレターは海洋の教育研究等に携わる方々の活動内容を月に2回定期的に紹介している。毎回,質の高い興味深い論文が配信されている。

今回は,私の方から水圏環境教育推進リーダーの育成についての経緯,水圏環境リテラシーとはないか?水圏環境教育とは何か?水圏環境教育を推進する仕組みについて,を紹介させていただいた。ちょうど原稿の締切が重なっていたが,何度も何度も書きなおし,一番力を入れて書いたものである。限られた紙面でありコンパクトな文章となった。

この記事の中でも書いた通り,水圏環境教育を推進するためは,一団体だけでは当然実現は不可能であり,多くの関係機関の理解と協力が必要である。しかしながら,日本はこうした分野での取り組みが先進国の中でもかなり立ち遅れている。幸い,昨年に海洋リテラシー部門が設置された。水産海洋系大学や水産高校が国や地方の牽引役となって,明確な目標とゴールをもとに水圏環境教育を進めていきたいものである。

記事はこちら↓
http://www.sof.or.jp/jp/news/251-300/252_1.php

長編ドキュメンタリー映画「森聞きmorikiki」

2011-02-09 | 水圏環境教育
長編ドキュメンタリー映画「森聞きmorikiki」がポレポレ東中野で上映される。
名古屋,大阪,鹿児島等で順次公開される予定だ。

森聞きとは,森の聞き書き甲子園のことで,高校生が森の名人を訪問し聞き書き,すなわちインタビューをしてまとめるというものである。第1回目,2回目の森の聞き書き甲子園に生徒を引率し,早池峰神楽の獅子頭づくりに取り組んでいる森の名人にインタビューし,印刷物としてまとめた事を懐かしく思い出す(記事は http://lib.ruralnet.or.jp/cgi-bin/morisrch2.php?SN=0&MA1=3&MA2=&HA1=3&HA2=&SK=0&KY1=&LG1=1&IX1=0&DT=0 で確認できる)。聞き書き甲子園は,当初は継続できるかが危惧されていたが,今年10回目となる。また,昨年から海・川の聞き書き甲子園も始まった。そして,今回映画化も実現した。ここまでたどり着くには並々ならぬご努力があったに違いない。全国の高校生ならびにスタッフの方々に敬意を表したい。

予告編がこちらの方にアップされている。
http://www.asia-documentary.com/morikiki/yokoku.html
だれも知らない情報を多くの人々に短時間で伝達する方法として映像は確かに優れている。
予告編を見ると,「森聞き」とはこれほど大切な事をやっているのだ,ということをあらためて感じる。


フィンランドの子ども達を対象に上映会も開催し,感想が送られてきたようだ。

「バスに乗りながら、智恵とは何か、幸せとは何か、
 自分の人生の方向はどうしたら良いのか、
 考えることがあるよね。
 そんなとき、この映画はひらめきを与えてくた。」

       "If you sit in a bus thinking of wisdom, happiness
        and the direction of your life you know,
        that the film has aroused thoughts."