Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

汽水域を好む魚<はじめに>

2005-02-23 | ワカサギに学んだこと
 みなさんはワカサギという魚をご存じでしょうか?きっと多くの方は,「湖にすんでいて,氷上の穴釣りで有名な,あの小さくてかわいらしい淡水魚でしょ?」と答えるに違いない。しかし,本来は海で生活し川で産卵するため,海から閉ざされた場所には分布しない。サケと同じ遡河回遊魚といわれる仲間である。ところが,今から100年前の1909年に,茨城県の涸沼から福島県の松川浦に移植され繁殖に成功したのが始まりで,各地に発眼卵が移植され,現在では全国の100箇所以上のダム湖,人工湖などの淡水湖で生息が確認されるようになった。図1は全国のワカサギの分布を示したものである。このように,北は北海道から南は鹿児島県の池田湖まで分布を広げており全国的に淡水魚というイメージが強い。
 岩手県沿岸では,チカというワカサギに大変よく似ている魚がいる。あまりに似すぎるので,チカ=ワカサギと取られている釣り人がいるが,実は両者は交雑することのない全くの別種である。

図1国内におけるワカサギの分布(浜田 1986改編)

インターンシップ

2005-02-23 | 学校
インターンシップが始まりました。インターンシップとは,職場体験学習のことで,アルバイトとは異なり報酬はなく,あくまでも教育的効果の実現をはかることを主眼としています。そもそも,若者の早期離職やフリーターなどの増加によって定職に就く若者が少なくなった社会現象を背景にして’97年から文部科学省,経済産業省,厚生労働省が中心となって進めてられているものです。研修期間は1週間,新入社員と同等の扱いを受けます。研修生たちは,普段とは異なる環境の中で多くのことを学んでくることでしょう。幼稚園,保育所,ホテル,福祉施設,郵便局,理髪店等で研修に励んでいます。研修後が楽しみです。受け入れて頂いた事業所の方々に御礼申し上げます。