1、西日本土器(縄手遺跡・大阪府東大阪市)縄文後期
・縁帯文系土器とは
「渦巻きなどを含む複雑な構造の模様が発達する口縁部の模様帯が、次第に退化して消えていく変化の途中のもので西日本の土器型式の研究過程で慣例的に使われて定着した特有の呼び方です。・・・」と解説があります。
「土器の模様は移り変わる」これが定説か
・縄文ヒトが、土器をなぜ作るのか、なぜ器形にこだわるのか、なぜ、定まった模様をつけるのかなどの意味が十分に説明されていないと思います。
意味のないものなどを作る事はできないと考えます。
・現代ヒトは、意味の解釈のできない事象は、縄文ヒトを「霊」だとか「シャーマン」だとか「神話的思考」で片づけてしまうことが良くあります。縄文ヒトも現代ヒトも同じ人なのです。現代ヒトで縄文ヒトの意識の持ち主のような考えの人は身近にいますかね。
2、土器の解釈
・土器産地の東大阪市の地形を調べたが、開発されたりして変化も見付けられなかった。
・土器の口縁に、模様がついているのが特徴かと思う。(畑作をしていて作物の芽の様子を描いている)
左の芽は、双葉であり根が伸びている様に思える。右は根菜類で根が太く見える。
※何れも想像の域を出ていない。土器自体もはっきりとしていない。
・胴部の引っ掻いたような模様は「畑」と解釈している。
・器形の下部は今までは「湿地帯、谷地」と解釈していたが、「畑」と設定したことで「感謝の気持ち」と高坏で願をする用具と考えられる。課題である。
3、思う事
・「畑」と設定した所に問題があるだろうか。
・「豆」「根菜」等と当ててはいるが、問題もある事は承知している。
・胴面の引っ掻きの模様は「畑」としたが「湿原」とも考えられる。
とにかく、この土器に関しては、十分に消化していない文面や内容となってしまった。
・高杯でなく「谷地」(畑)の表現かもしれない。
縄文楽 浄山
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