土器は「自分たちの世界を表現したもの」ととらえています。
北黄金貝塚には「深い海」を現した「円筒形土器」があります。この土器 を見ると底がほとんどついてません。底が無いのです。どうも、底が壊れたというよりも初めから作られていなかったとよく見ると感じます 。
「底の見えないような深い海」を土器の器形に表現しているものと思います。
土器に底が無ければ、モノを煮る事などできません。煮炊きをするために、この土器を作ったとは思えません。
底の無い土器があることは、土器の役割も考え直す必要があるようです。
上の絵で「土器を囲んで煮炊きをしている」光景がありますが縄文ヒトはこの土器で、このようなことはできなかったといえます。実用的土器としては疑問が出てきました。
大体、この様な深い土器で「煮炊き」できるでしょうか。実際に検証したヒトはいるのでしょうか。最後に「焼石」を投入しなくては煮ることは不可能と考えます。焼石と思う「叩き石」としている細長い石が出土します。
煮炊きをしたのは、小さな土器がありますが、これでしょうか?煮炊きが可能か確かめていません。
土器は全て煮炊きに使用するという考えは疑問です。
とにかく「土器の解読」が急がれます。
縄文楽 浄山(小倉)