縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

(30土器ガ)唐草文系土器(甲信越・縄文中期)

2023年07月24日 | 縄文ガイドブック

1、長野県塩尻市床尾遺跡

松本平最南端に位置し、北流する奈良井川の扇状地に位置する。遺跡のある床尾地区には南に鳴雷山、東に八幡山、西に石灰山等の山々に囲まれ、北に緩やかに傾斜して桔梗ヶ原台地に続いている。桔梗が原の向こうに北アルプスの峰々を望むことができる。遺跡の東北には山容の美しい比叡の山があり、その北には国史跡の平出遺跡が広がる。

2、土器から

・土器の頭部の張り出した部分は「富士山」を表すことが多いが、地方の雪をかぶった尊厳する山と思いたい。北アルプスの峰々かもしれない。または、身近な山とも考えられる。

・胴部の模様は「河川」や「湖沼」と考えている。この地域には「湖沼」があちこちに見られる。(平出の湖)
・河川も多く水が豊富にあったと想像できる。「滝」(古曽部川白滝)もあるかもしれない。

・「渦巻」は湧き水や湖沼と理解したいと思う。

・「器形」から「広くなって、狭く遠くに続く」という遺跡から環境を眺めた感じである。

3、感じたこと

・「唐草模様」の土器をいくつか並べて検証する必要がある。きっと、水の流れの表現で模様も異なると考えている。

・水の流れの渦巻きなどを「唐草」模様で表現していると考える。

縄文楽 浄山

 

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