北黄金貝塚公園には「石皿」と呼ばれる石の道具がたくさん出土しています。
この石の上でモノを砕くための台として使用していたと説明しています。
そして、この鋭い穴の集まりはなんと説明するかです。
「すべてのもに命がある」という縄文の教えを基に想像してみました。この教えは全てがヒトと同じ生きていて命を持っているということで考える必要があります。
この石を命ある「母胎」とします。くぼんだ所はお腹が引っ込んでいるという事の表れで子どもを宿す準備が整っているという意味に解釈しています。
鋭い穴は、命(魂)が入ってくるようにと開けたものでしょう。
この大きな重い石は成人儀礼として遠くから運んできたものと思います。石の産地は確認していませんが有珠山の安山岩だと思います。
この石は不思議なことに「穴の開け方」を縄文ヒトがどの様にして行ったのか現代ヒトで知っている人、体験した人はいないようです。
ヒスイなどの石に穴を開けることは判りますが、鋭い穴なのです。北黄金貝塚の石皿は祭祀に使う器具で、この石は母胎を表現していると考えています。
縄文楽 浄山