宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

10cmF5.23 Newtonianの真の実力を検証

2013-10-03 20:02:00 | 撮影機材
ε-130Dは35㎜版の周辺まで10μmの鋭像だそうです。
公式Webサイトのピクセル等倍画像はEOS-60Daのものですが、
流石に四隅まで素晴らしく点像ですね。


では、改造しまくった私のミザール10cmF6鏡筒はどうでしょうか。
Kenko AC No,3をK-5Ⅱsの撮像面から48.46mmの位置に配置し、
すばる望遠鏡タイプの卍スパイダーで解像度を上げています。


中心部1000%拡大


K-5Ⅱsはベイヤー機ですが、1ピクセル=4.81μmで計算して良い
との検証結果を得ています。↓
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/323.html

今回も中心画像では最小星像=2 Pixel -> 9.62 [μm]でした。

      測定結果 単位 [μm]

左上=14.43        右上=縦19.24、横14.43

        中心=9.62

左下=14.43        右下=縦19.24、横14.43

実売\2,960.-のクローズアップレンズでも結構イケるものですね。
ε-130DはF3.3ですから1段+α明るいです。
同じことをやるなら20分で済むんですよね。良いなあ~。

ε-130Dのミラーは”ツメ”押さえしてあるとのことです。
そうすると光芒に”ヒゲ”が生える訳ですが、
確かにあるようです。


ヒゲは剃った方が良いと思うのは、私だけでしょうか。

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”今回”と言っても撮影したのは2013/05/09です。
飯能市郊外での庭撮りですから、周辺減光も含めて元画像を
貼っておきます。


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撮影日時:2013年5月7日 20:50:04~23:02:12
撮影地:飯能市郊外で庭撮り
星空指数:70点
気温:9℃

カメラ:K-5Ⅱs
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian
        -> F5.23(フラットナー・レデューサー使用)
フィルタ:LPS-P2

露光時間:6 X 10min , 60min Total
ダーク画像:2 X 10min
フラット画像:2 X 1sec
フラット用ダーク画像:2 X 1sec

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

画像処理:SI7 , CS5

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2 コメント

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Unknown (eti_forest (☆男))
2013-10-05 12:24:49
demioさん今日は。スマホからです。
私の安鏡筒と違い、ε-130は各部の工作精度が高い
ですから、問題の切り分けは明確そうですね。
しかし、R200SSよりも大変なことは間違いナシですね。
なんで爪押さえにしたのかは謎ですね。
ε使いの目は厳しいだろうに。
これは即、改善されるでしょう。
demioさんのようにバラしを恐れないユーザが
率先して要求を伝えた方が良いですね。
ご作例を楽しみにしております。

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Unknown (demio)
2013-10-04 20:45:39
今晩は。
ε-130Dの記事に思わず反応してしまいました。
フルサイズで周辺10μm星像!!(本当かしら?)
R200SS、F4と比較するとかなり光軸、スケアリング調整がシビアだと感じました。
先日やっと妥協できる星像に調整できたのですが、F2.8なんて鏡筒はベストコンデションで使うにはかなりのメンテナンス技術が必要ですね。
ミラー押さえの件ですが、ご指摘のように輝星では派手にヒゲが発生します。
押さえ板の下の薄いゴム板でミラーを押さえているのですが、このゴム板が所々はみ出して余計にヒゲの発生を多くしているようです。
他のユーザーではプラ板でリング押さえを自作してヒゲ対策をしている方を参考に私も同様なリング押さえを付けました。
確かにヒゲは激減しましたが、有効径の減少を考えて従来の押さえ板を極力ミラーに掛かる寸法が少なく(0.5~1mmほど)するように取り付け位置を調整しました。
効果としては厳密に同じ条件での比較はしていませんがオリジナルよりは減少した感じです。
今までいじり回した感じではAPS-Cでも光軸、スケアリング調整がかなりシビアだと感じました。
F2.8なんて鏡筒はかなりのメンテナンス技術がないとベストコンデションでの運用は難しいようですね。
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