文系人間と理系人間
人は、文系人間と理系人間とに、ざっくりと分けられるように思われる。
ざっとした特性を挙げれば、次のようになる。
○文系人間
時間にルーズ
あいまい おおらか 楽しみ志向 思想好き 規則・命令嫌い 批判的
○理系人間
几帳面 まじめ 決められたことをするのが得意 効率志向 技術好き 論理的 正確 エラーをしない 文章がへた 図化が得意
このタイプ分けは、たとえば、高校で理系であったとか、大学で理工系だったといったこととも関係するところが大きいが、たとえば、教育歴は文系一本槍ではあっても、タイプとしては、理系人間ということもあるので、性格的なところもあるかもしれない。
さて、このタイプ分けで言うと、心理学を学ぶ人々や心理研究者は、どうなるのであろうか。
人数割合で言うなら、圧倒的に文系人間のほうが多い。これは、学生だけでなく、研究者でもそうである。ただ、よくよくみると、文系人間と理系人間の両方を兼ね備えた文理両刀使い、悪く言うと、文系崩れ、理系崩れのタイプもかなり多いように思う。
また、心理学のカリキュラムの中であえて実証訓練を入れることで、一人の個人の中でも両刀使い心性とも言うにふさわしいものが陶冶されていると思う。そうした人々や心性が、心理学に固有の文化を作り出している。