一青窈ジャーナル

ジャーナリズムの中の一青窈/ジャーナリスティックな一青窈

ダ・ヴィンチ あの人と本の話 一青窈さんが選んだ一冊

2010年03月15日 00時17分17秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『ダ・ヴィンチ』(2010年3月号)1頁
                <取材、文・宮昌太朗>【メディア・ファクトリー】

*一青窈さんが選んだ一冊 
         『テーブルはテーブル』ペーター・ビクセル著

 
ひとと語録①
“阿久悠さんが亡くなられたことが、私にはすごく大きくて。存在としてすごく尊敬していたこともあるし、この後、本当に時代を反映した〝歌謡曲〟というものを、いったい誰が書くのだろう、って。そのときに〝おこがましいけど、でも頑張ろう〟って思えたんです”

ひとと語録②
“最近、リリースした「ユア・メディスン」という曲は、私にとってはすごく挑戦的な歌詞なんです。でも、まだまだ足りないなって”“歌謡曲というものが今の時代にどう響くのか、その答えにはたどり着けないんですけど、挑戦してみたい。10年くらい経ったら〝あれ、私の歌謡曲ができた!〟みたいな(笑)。そうなればいいなと思うんです”


しんぶん赤旗・日曜版 ひと インタビュー ムッシュかまやつさん

2009年03月21日 23時51分05秒 | 一青ジャーナル・スタイル
◆『しんぶん赤旗・日曜版』(2009年3月22日号・週刊紙)
    1頁<取材・神田晴雄、撮影・野間あきら>【日本共産党中央委員会】

*ひと インタビュー ムッシュかまやつさん
 
 

“彼女、叙情派でしょう。それがバンバンバンなんて。すごくボーイッシュな方でした”

週刊朝日 マリコのゲストコレクション 一青窈①

2009年03月21日 23時37分56秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『週刊朝日』(2009年2月27日号・週刊誌)
            5頁<構成・宇都宮健太朗>【朝日新聞社】

*マリコのゲストコレクション 林真理子 VS 一青窈

 
ひとと語録①
“すみません。何か特別なことがある日って、いつも雨ですね。雨が降らなければ雪、雪じゃなければカミナリ。(笑)”

ひとと語録②
“私はオタクなのかもしれませんね(笑)。下調べにわりと時間をかけるので、用意してきた専門的な質問に対して、専門的なお答えが多かったのかもしれないですね”

ひとと語録③
“それまでの自分は嫌いじゃなかったし、ぼんやりとぬるま湯で生きてきた感じでしたが、入学式とかで慶応ガールを見て、このまんまでいいのかしらみたいに思って、自分を表現しないとその他大勢の中に埋もれるような気がして。とにかく必死でした”

ひとと語録④
“最初は、あえて難しい言葉とか、変な歌詞を入れて、模索している感じでした。でも、「ハナミズキ」もそうなんですけれど、このごろは自分の正直な気持をわかりやすい言葉で書かないと人に伝わらないし、自己満足に終わるなって、すごく変わってきました”

ひとと語録⑤
“私、デビューは26歳です”“私が大学のころって、いわゆる高音ハイパー系の、TK(小室哲也)時代だったんです。私はそのときわかりにくい詞をわりと低めの声で歌っていたので、オーディションに行っても全部はずされたし、レコード会社にも「いらない」と言われて、4年間ぐらいくずぶってました”“はい。デモテープ持って回っていたときに、うまいことを言ってホテルに誘ってくるような人もいましたし”“当時はそういう人、いっぱいいました。でも、この人とそんなことになったって消えると思ったから、「さよなら」って感じでした”

L25 ココロヲヒラコウ 一青窈

2008年11月24日 22時19分09秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『L25』(2008年11月20日)
             1頁<撮影・大橋仁/文・松村亮>【リクルート】

*ココロヲヒラコウ 一青窈
  「ふと訪れる直感を信じるようにしている


ひとと語録①
“どこへ行くか決めていても、結局、ふらりと寄った本屋さんやセレクトショップに小さな出会いがあって、そこからクリエイションが生まれたりする。それに気づいてからは、海外旅行へもボストンバッグだけ持って、目の前の飛行機に乗ってみたこともあります(笑)”

ひとと語録②
“物語から触発されて歌詞を書くことがとても新鮮でした。台本とリンクし過ぎると、ミュージカルになってしまう。むしろ、私の歌詞は〝想像力が膨らめばいい〟そんなアプローチで生まれているので”“どことなくポエムに近い”

ひとと語録③
“私は歌う時、いつも前向きで、みんな元気になってほしいという願いを込めて歌ってきました。だけれど、人は必ずしもポジティブではないんですよね?きっと私には、まだ伝え切れない部分がある。自分が思っている以上に、自分の中にいろんな面があって、今後はもっと、そこを広げていきたいんです”

ぴあ POWER OF SONG 一青窈

2008年08月29日 03時12分08秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『ぴあ』(2003年11月17日号・週刊誌)1頁【ぴあ株式会社】

*歌の持つエネルギーがアジアのかけ橋


ひとと語録①
“大人になったらそうそう素直でいられることってないでしょう?たとえば恋人の前とか家族の前だったら素直になれるけども、そうじゃなければ子供みたいにわめいて泣くとか地団駄踏むとかってしないですよね。でも、歌ってるときの私って、そういう状態に近いんですよ。ステージの上ではそのときの感情をそのまますごくストレートに出していられるから、そういう場所があるってことは生きていくうえですごくバランスがとれてるんだと思います”

ひとと語録②
“あれもこれもちょっとずつ、でもそれそれの素材はおいしい、っていう、〝大人が食べるお子様ランチ〟のような作品をずっと提供していきたいんです”


ひととpic up
『陶吉吉』デビッド・タオ(輸入版) これはもう私のバイブルって言ってもいいくらいです

バッフアウト! 一青窈 ニュー・アルバム「Key」①

2008年08月29日 02時45分37秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『バッフアウト!』(2008年3月号・月刊)
         4頁<対話・山崎二郎>【ティー・シー・アール・シー/幻冬舎】

*一青窈  叙情性はしっかりありつつ、
     穏やかなグルーヴ感あるサウンドが、とてもいい相性


ひとと語録①
“ずっと住んでいた実家を、姉が建て直すことになったんですよ。なので、家をつぶして鍵だけが残ったんです”“これまで、アルバムやシングルから出てきた言葉たちって、そこの実家から生まれてきたものだったので、もう帰る場所はないんだけれども、そこを開く鍵だけが残った、という形で……”“で、戻っても、ここに家族が住んでた実感もあんまりなくて”“つまり、1つの扉みたいなものが、世界中どこにでも散らばっているはずで、そこを開ける鍵が自分だとすれば、必ずその思い出の世界には行けるんだ、と”

ひとと語録②
“例えば、この2年の間に、シングルも含めて、叙情的なモノを書くと、ひょっとすると、私を本当に知ってくれない人は、私をエエカッコしぃ、と見るかもしれない、と。「綺麗ゴトばっか述べてるぜ、一青 窈」みたいな(笑)。もっと、私自身を吐露していかないとなって。まぁでも、もうちょっと、ちゃんとリアルなことを書かないと、世の中に向き合えないよって、武部(聡志:プロデューサー)さんやその他のスタッフも言ってくれて。じゃあ、痛くてもちゃんと書こうと思って”

ひとと語録③
“ニートは否定しません。やっぱり、彼らは彼らなりに積んでいる気がして……。私もデビューする前まではニートでしたからね(笑)”“バイトで繋ぐ人生、みたいな(笑)。まわりのみんなは就職をして行き。大学4年の頃はすごい焦りましたけどね”“そして1年が過ぎても、2年が過ぎても、形にならない毎日、みたいな(笑)”“でも結局は、あの時に積んでたんだな、と”


ダ・ヴィンチ 明日の言付け 一青窈①

2008年08月20日 02時57分52秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『ダ・ヴィンチ』(2008年7月号・月刊誌)1頁
     <取材、文・瀧晴巳/撮影・冨永智子>【メディアファクトリー】

*こんげつのブックマーク 『明日の言付け』 一青窈
  家族や愛しい人たちの記憶を
         詞とエッセイに綴った初めての単行本


ひとと語録①
“伝えたいのは状況説明じゃないんだよなあって。いつもいつも伝えたいのはありがとうだったり、会いたいだったり、好きだという気持で。いつもいつも同じ気持をどうやって言葉に表したらいいんだろうっていうのが、たぶん詩みたいになっていったんでしょうね”

ひとと語録②
“言い捨て逃げってことですよね(笑)。日記でウソを書き始めるのってたぶん大人になり始めた瞬間で、誰かに読まれることを想定したりとか、どう観られたいかを意識した時点で素直さ率が減ってしまう”“だから大人になって物事が見えにくくなったり、忘れちゃった大切なことって何だろうって思う時、なんだかすごく日記にウソを書き始める前の状態に戻りたいなあって衝動があるんです”

ひとと語録③
“わたっかような気になって流したくない。人からバカだって思われてもあがくってことをしないと、歌手、一青窈という名前だけで仕事をするような気がして。その前にひとりの人間であるというところに立ち返って言葉を出したい”

ブリッジ 一青窈 新作「key」その転機を語る①

2008年06月11日 23時50分48秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『ブリッジ』(2008年5月号cut増刊号)10頁
    <インタビュー・井上貴子 写真・高橋剛>【ロッキング・オン】

*「みんなの一青窈」としての自分を受け入れた新作「key」、
                  その転機を語る

 
ひとと語録①
“そうですね。うん。ベスト・アルバムが売れたというのが、私はすごい意外だったので”“改めてベスト盤ってそんなに買うものなのかな?っていうのがあったので、すごくびっくりしたんです”“それまでは期待をいい意味で裏切れたらいいなと思って、実験的なことをやってたんですけども、もうちょっと素直に自分が受け入れられたっていうのが、多分、今回のアルバムの一番大きな発展なんじゃないかなって思ってます”

ひとと語録②
“なんかそれは、人の意見にわりと今まで左右されてたなと思って。こう見られてるとか、ああ見られているとか、こう書かれた、ああ書かれたってことに対して、すごく振り回されてて、勝手に傷ついて勝手に怒ったり、すごーく意味のないヴァーチャルな世界のことだなと思って”“そういう単純なところで、見えない声に振り回されてたっていうのを、すごく実感して、そこらへんは変わりましたね”“そもそもたくさんの人に伝えようってこと自体が無理な話で、ひとりでも聴いてくれる人がいるんだったら書きたいって思えるところにーまあ、初心に返るというのか、そこに戻って。だったらば、今、見える人たち、ファンも含めて、スタッフも含めて、その人たちに響くものを作ればいいなと思って”

ひとと語録③
“うらやましいなと思ったことがありますね。なんか、グレるみたいな(笑)。でもやっぱり想像するんですよね、その先を。痛そうだなとか、後で学校行けなかったら補習とかーいろいろなことを考えてくと、今やった方が楽だなとか。たとえば委員会に入ったりするのは一般的に考えればめんどくさいかもしれないですよね。自分が変えられるんだったら変えたいからそういうとこ入るとか、でも、変えられるんだったら、先生とも仲良くなれるし、そういう発想ですかね”

ひとと語録④
“そうですね。やっぱ。私がグッと入り込める世界って、どうしても昭和の香りがすると言うか。あのきっぷのよさとか”

キーボード・マガジン  一青窈 X 武部聡志

2008年05月21日 21時42分23秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『キーボード・マガジン』(2008年4月号・月刊誌)3頁
         <撮影・菊地英二>【リットー・ミュージック】

*一青窈 X 武部聡志


一青が良いパフォーマンスができる土俵を作るのが僕の役割


“僕が特に彼女に惹かれたのは、歌い癖、歌い回し、言葉。その時期に一番感じたのは、日本人の僕からしてみて、半分台湾の血が入っている彼女は、僕ら以上に日本語を大事にしていたし、知ろうとしていましたね。言葉に対しての貪欲さが、惚れた1つの要因だと思います”

“だから、あの曲(もらい泣き)はそれ以降の曲とは全然作り方が違う、ジグソーパズルみたいな曲なんだよね。それ以降はひと筆書きみたいなものだったり、普通に絵を描くような作り方だから”

“面白い話しがあって「ハナミズキ」をいろんな人がカバーしてくださっているんですけど、やっぱりみんな詞の乗せ方に〝えっ〟って思うみたいなんですよ。普通ならここで切らないよねって個所で切っていたり、メロディと詞の乗せ具合が。でも、そこが一青の個性的な部分であり魅力であると思うんです”

ムジカ  一青窈 ニューアルバム「Key」

2008年05月20日 02時05分10秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『ムジカ』(2008年3月号・月刊誌)4頁
      <テキスト・宇野維正、撮影・黒瀬康之>【FACT】


ひとと語録①
“もともと自分は、音楽も大好きでしたけど、どちらかというと言葉とかデザインとかの方に関心が強い人間だったので、そうじゃないほうを補って行かないとどんどん音楽と言葉の差が開いてしまうっていう危機感があって…”

ひとと語録②
“ポップであるということは、求められていることをやることだと自分は思うんです。でも、このままずっと定番みたいなことをやるのもどうなんだろうって葛藤もあって。まだ自分の知らない世界を見てみたかったんです”


音楽と人 一青窈 傷ついても

2008年04月27日 23時29分57秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『音楽と人』(2008年4月号・月刊誌)6頁<写真・早船ケン、
             文・樋口靖幸>【シンコーミュージック・エンタテインメント】

*一青窈 傷ついても
  
  歌、やめたら楽になったかもしれないけど
            でも、楽になるのは一瞬だけ

 
ひとと語録①
“あの……それまでの私は<死にたい>とか思ったことがなかったんですね。それこそ父が亡くなった時も母が亡くなった時も。何かから逃げることも嫌だったし”“でも<自分のことが>ネットとか雑誌とかで書かれたりして、そういう自分が手を出せないところで勝手に巻き起こっていく現象を見て……生きていても楽しくないな、と思った。だからその時は<死んだらどうなるんだろう?>ってことを考えましたね”

ひとと語録②
“それは……例えば母は父に先立たれたことで、ものすごく悲しい人生を送ることになったんじゃないかと思うんですよ。誰かを置いて先に死んでしまうことがどんなに身勝手なことか”“私の場合は生きるという選択肢があるのにそれを選ばず、死ぬという方向をもし選んだとしたら……。だから、母のように残された人が大きなものを背負っていくのをたまたま近くで見ていたから、私は<生きる>っていうカードをどうしても引かざるを得なかったんだと思います”

ひとと語録③
“うん。とはいえ、生きるってカードを選んでも辛いんですよ<辛い辛い>の連続。でも今振る返ると<つないで手>を書いている時ってどうしてあんなに辛かったんだろう?って思えるぐらいになってる自分がいる。だからそれでよかったと思います”

ひとと語録④
“今は私の歌を聴いてくれる人たちを裏切らないように頑張ろうって気持が強いし。でも昔はどこかで距離を置いてたんですよ”“<たまたま「もらい泣き」とか「ハナミズキ」があるからファンだって言ってるのかもしれないし>とか思っていた部分があって”“それは恋と一緒なんですけど<のめり込みすぎると後で自分がガッカリするかもしれないからちょっと距離を置こう>みたいな。でも私としては今はそういうファンの方との距離感はなくなってますね。対一個人と感じるようになった”

WAT's IN? 一青窈 ALBUM CLICK “Key”

2008年04月27日 23時26分11秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『WAT's IN?』(2008年2月号・月刊誌)2頁
     <インタビューと文・青木優>【ソニー・マガジンズ】

*“Key”が開いた14の新しい扉
 

ひとと語録①
“そうです。というのは今までの私の音楽ってほとんど実家で出来てたんですけど、その実家を建て直すことになって、全部壊したときに、鍵だけが残ったんです。そこで「あれだけ何回も、何万回も開け閉めしてたのに、この鍵はこの世の中に開けるドアがもう存在しないし、どこに繋がるんだろう?」と思って。でも、たしかにこれが私のたくさんの思い出を開いてきた鍵で、それを自分が1個持ってるとしたら、扉はいっぱいあるんだろうなと思ったんですね”

ひとと語録②
“そうですね……だから痛い作業でしたね。家族や友達を大事にする歌をうたう人……というイメージだと、もうちょっときれいな服を着ていられたのかもしれません。だけどこの書き方だと、もっとその前の段階とか中側でどんだけ痛いんだ?というところに入っていきます。より、かっこつけられないっていうか。だから「すみませんね、ほんとうの私はこんななんです」みたいな感じがあります(笑)”

ひとと語録③
“昔はむしゃくしゃすると、嫌な気持を全部書きなぐってたんですよ。毎日の嫌なことをワーッと、紙もシンプル・テキストでも書いて、〝いやいやフォルダ〟ってのにどんどん入れてたんですね(笑)。でも今はそのフォルダはないんです。嫌だ!悲しい!っていうのも歌に流し込んでるんで。あと、昔は「でもこういう仕事をしているんだからちゃんとしよう」って思ったりして、そのせいで実際の自分と乖離してて悩んでた部分が、なくなりましたね”

ひとと語録④
“とか、自分をいい子に見せたくてやってること自体への嫌悪感とか、それでもやってしまうとか”“それで「私はいったい誰に対して何を表現してるんだろう?」って考えたこともありました。でも今はもう素直に自分を歌ってるから、そんなにかっこつけないでしゃべれるんです”

ダ・ヴィンチ 一青窈のふむふむのヒトトキ 大竹伸朗(前)

2008年03月11日 01時21分14秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『ダ・ヴィンチ』(2008年3月号・月刊誌)2頁
    <取材、文・瀧晴巳/撮影・冨永智子>【メディアファクトリー】

*連載・一青窈のふむふむのヒトトキ(最終回)

 [ 大竹伸朗 X 一青窈 (前編) ]


ひとと語録
“海外でも何か持って帰ってきたりします?私も結構頑張って持って帰ったりする方なんですけど”


ダ・ヴィンチ 一青窈のふむふむのヒトトキ 佐藤弓生(後)

2008年01月09日 23時20分43秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『ダ・ヴィンチ』(2008年2月号・月刊誌)2頁
     <取材、文・瀧晴巳/撮影・冨永智子>【メディアファクトリー】

*連載・一青窈のふむふむのヒトトキ(54回)

 [ 佐藤弓生 X 一青窈 (後編) ]


ひとと語録①
“不思議なものをなんでなんだろうって学術的にひもといていくのは好きなんですけど、わからない何かに触れる時は私、すごい怖がりになります”

ひとと語録②
“そっか。きっと私の場合は「これは大丈夫って思えば大丈夫」みたいな勝手なSF感覚があるのかなあ”

ひとと語録③
“ああ。私もいっぱい自分だけのおまじないみたいなものを持ってて、それこそ横断歩道の白いところしか歩かないみたいな、子供じみたくっだらないことだったりもするんですけど、そういうのはまだ自分の詩に落とし込んでないかも。誰かに伝えたらその効力がなくなってしまいそうで、言葉にしてしまうことすら怖いんですよね”

ひとと語録④
“好きですね。建築って詩とわりと近いような感じがするんです。建物を観てると、物語あるいはその人物が見えてきて。それって映画を観て監督を想像するよりはるかに、建物を見て建築家を想像するほうが容易で”

ひとと語録⑤
“上海バンスキングの時代、私もすごい好きです。異人娼館とかキャバレーとかそういう世界に興味があって”


ひととpic up
パントマイム集団「水と油」/フィリップ・ジャンティ


WAT's IN? 一青窈 ニュー・シングル「つないで手」

2007年09月20日 20時05分01秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『WAT's IN?』(2007年10月号・月刊誌)1頁
             <文・前原雅子>【ソニー・マガジンズ】

*NEW DISC SPECIAL 一青窈

いずれ彼女の手を離れ、聴く人の中で、その人だけの曲になる。そういう〝愛のうた〟

“なぜなら「つないで手」で歌われている愛は、思いの質も量も深さも尋常ではないから。どうしようもなく人を愛してしまったときの、弾む気持、不安、孤独、安らぎ、切なさ……といった様々な感情が、わずか4分弱の曲の中にすべて収められている。それも感情の温度さえわかるくらいのリアルさで”