一青窈ジャーナル

ジャーナリズムの中の一青窈/ジャーナリスティックな一青窈

SWITCH  「いなくていい人」観劇ノート 一青窈

2003年04月17日 00時34分11秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『SWITCH』(2003年5月号・月刊誌)2頁<文・吉田大助
             /写真・伊藤和則>【スイッチ・バブリッシング】

*GO TO THEATER 「いなくていい人」 観劇ノート ゲスト・一青窈

 2003年3月15日、土曜日。一青窈と劇団♪♪ダンダンブエノの公演を観劇する。

ひとと語録①
“(「いなくていい人」はたまの曲から取られたもの)聞くというか見ちゃいますよね、たま(笑)。気になっちゃいます。楽器の一個一個が〝えっ〟っていう形をしているんだもの。鳥の形をした笛とか、銭湯のオケで作ったドラムセットとか……。〝歌い手・一青窈〟として見たら、たまの位置に非常に興味がありますね”

ひとと語録②
“演劇の知識はお姉ちゃんからもらっているんですよ。お姉ちゃんが劇団寄りな芝居をやっているのと、役者をしている友達がいるので、私も必然的に芝居を見る機会が多いです。好みの芝居は、日常ある出来事を芝居に変換して喜怒哀楽を詰め込んだもの”

ひとと語録③
“私は芝居にエンターテインメント性を求めているんだと思います。ダンスとなるともう少し、写真とか絵と同じアートの感覚で見ています。どっちも好きなんですよ。アートとエンターテインメントの配分がその人のバランス感覚だと思うし、私は、例えば自分のライブはエンターテインメントであっていいと思うし、その他の、CDやリリックノートがアートというか、エンターテインメントでないところにあればいいと思っていて”


ひととpic up
近藤芳正主催・劇団♪♪ダンダンブエノ/たま/竹内郁子/ゴスペラーズ/ラーザス/水と油『不時着』/鈴置洋孝プロデュース『煙が目に染みる』/宇宙レコード

BREaTH はらはらと舞う 一青窈

2003年04月15日 12時08分29秒 | 一青ジャーナル・作詞
■『BREaTH』(2003年5月号・月刊誌)12頁
     <撮影・大山ケンジ/文・長谷川誠>【ソニー・マガジンズ】
*はらはらと舞う 一青窈
 
ニューシングル『大家』。この歌には安易な癒しや甘っちょろい自己憐憫の感情は微塵もない。こんなにも歌の持っている“力”を実感したのは久々だった。

ひとと語録①
“マキシに何が入るかというのは私自身は無頓着で。シングルかアルバムか何も考えず、とりあえず作り出したものを売る側のプロの人、レコード会社の人に任せてって、いう感じなんですよ”

ひとと語録②
“(「大家」は)「もらい泣き」が出る前くらいに、マシコタツロウ君からデモをもらったんですけれど、そこには一定のリズムで水の音が入っていたんですよ。で、その音が銭湯にいったときに桶にジャーッと水をためてやるあのリズムとシンクロして”“かつて姉と母と近所の銭湯にいっていた時期があって。そのころ父は台湾にいて実際に日本にはいなかったんですけれど、家族の形がくっきり表われていた時代で、なつかしい幸せがあって”“その銭湯が呼び起こされて、6~7歳ぐらいのころの世界観に引きずり込まれて、書き下ろしたっていう”

ひとと語録③
“私の頭の中にはひらがなの50音表があって、それをいろいろ組み合わせていくという。だから“ええいああ”のときの候補は“ああいええ”もあったし、“いやあうう”もあったし、ともかくいろんなものを入れて聞いていく”

ひとと語録④
“生き急いでみたいですね(笑)。これは本当にそうなんですよ。単純にお父さんがお母さんより先に死んじゃって、残された人のほうが思い出を引きずってつらいっていうのを見ているので、今がとっても幸せな状態なら、その幸せな状態のまま、先に死んでしまいたいっていうのはありますね”“前のめりな人生で生きたい(笑)。スタンスとしてはずっと変わらないでいたいですね。何かに迎合するとか、何かに媚びて作るのではなくて、今、これを出したいというものをちゃんと作っていけるといいなあと思っています”


ひととpic up
山中可穂『白いバラの淵まで』(小説)/『ポカホンタス』『ムーラン』/井上陽水

スタジオ・ボイス 座談会 ディアスポラ都市東京

2003年04月10日 22時27分55秒 | 一青ジャーナル・建築
■『スタジオ・ボイス』(2003年5月号・月刊誌)2頁
                  <写真・有澤有雅>【インファス】
*特集・東京デザイン計画2003 座談会・ディアスポラ都市東京
   座談会 一青窈 x 野村訓市 x ギャレス・ウィルズ


 今東京で何が起きているのか。建築/都市計画の専門家ではない3人ならではの、文化や人間に根ざした「感覚的東京改善論」を展開する。

ひとと語録①
“(東京の街と聞いて思い浮かべるもの、を5つ持ち寄る)まずはグリコとビスコが両方入っていて更にオマケ付のお菓子。大人がまとめ買いしてるところも東京ぽい。次は、こんなミニサイズのコスメ。無印良品のシャープペンシルの芯なんて、こんな小さなパッケージで売られているのは東京だけ。あと、割り箸とカップラーメン。東京って工事が多くて、工事現場の人がよく食べている姿を見るから。それにMD。とにかくコンパクトにまとめよう、としているところ。”

ひとと語録②
“(東京を良くするアイディアは?)地下鉄を透明にしたらいいんじゃないかと思った。…地下鉄はもっと幅広にして、圧迫感をなくして欲しい。”

ひとと語録③
“カジノなんて作るんだったら、公園作ってって(笑)。…「公園作って」って歌っても、それで何か世の中が変わるとは思わない。それよりもこういう日常が幸せだということを歌っていくことに意味があるんじゃないかな。私は近いところからやっていこうと思っています。”


ひととpic up
ツキヂマンソン