一青窈ジャーナル

ジャーナリズムの中の一青窈/ジャーナリスティックな一青窈

ダ・ヴィンチ 一青窈のふむふむのヒトトキ 土屋賢二 (後)

2006年06月29日 23時06分25秒 | 一青ジャーナル・作詞
■『ダ・ヴィンチ』(2005年8月号・月刊誌)2頁
    <取材、文・瀧晴巳/撮影・冨永智子>【メディアファクトリー】

*連載・一青窈のふむふむのヒトトキ(24回)
 [ 土屋賢二 X 一青窈 (後編) ]


 哲学者・土屋賢二との対談後編。ニューアルバムに向けて詞と格闘中で、話題はおのずと詞と哲学の接点へ。

ひとと語録①
“私、理屈っぽいってよく言われるんですよね。”“感覚的に見せるのが上手なだけで(笑)。友達とケンカすると〝理屈っぽい〟って片付けられたり。相手が考えたことを先読みして、論点をズラしてズラして違う答えをしてみたり”

ひとと語録②
“私は結構、数学的に組み立ててますね。音を聴いて季節が出てきたらその時に必要なのは触感なのか味覚なのか色なのかというのを考えながら。たとえば全体の中で一番の歌詞に色が出てきたら、そこの対比でここに風が必要だろうとか言葉の配置を見ていく”

ひとと語録③
“(自分の歌のどういうところがウケているか)やっぱり家族愛にこだわっているからだと思います。照れくさいこともあって、あんまり恋愛の歌は書いてないんですけど。私自身、映画とか母と娘がでるだけでもう泣けちゃうんで”

SWITCH 一青窈 揺れない笑顔

2006年06月28日 22時37分59秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『SWITCH』(2006年1月号・月刊誌)2頁<写真・松岡教飛
               /文・菅原豪>【スイッチ・バブリッシング】

*一青窈 揺れない笑顔 
この『指切り』というシングルを作ってから、ものすごい勢いで曲が一気にウワーッと出来てきたんです。なにか、一種の覚悟のようなものがこの<指切り>で生まれて、そこでひとつ腹を据えた感じがあったんですよね……


ひとと語録①
“たとえば、ひとつの歌の中で一人称、二人称、三人称を敢えて交錯させて歌詞を書いていくのが私のやり方だったんですが、小林さんからそこをはっきりと示すように言われたんです。でも、それを止めると私らしくなくなってしまうかもしれない。それはちょっと怖かったんです。それでも一度書いてみた上で、上手くいかなければ元に戻してもいいから、やってみようと……”“でもやっぱりap bank fesは大きかったですね、本当に。”“「バンドってすごく羨ましいな!」と、すごく思いました。もちろん今までもすごく楽しかったんだけど、それってどこか父性というか、全部任せてしまえる安心感のようなものを求めてやっていたところが往々にあったんですね。でも、ap bank fesの場合は「任せとけ」というよりはみんなそれぞれが自分の音をしっかりと出して……”

ひとと語録②
“これまでの作り方っていうのは、自分の周りを見回して誰もそれをやっていないなら敢えてやってみようか、みたいな気持ちだったんですよね。今何をしたらみんなびっくりするかな、って。でもそういうことではない別の方法で、もっと音楽に対して真摯に向き合ったときに何ができるんだろう、というのを「ap bank fes」あたりから考え始めるようになりましたね。いつまでもうだうだと、煙玉をバッと出してドロンさせていただきます、みたいなことはやってられないなと思って”

ひとと語録③
“自分で「これが一青窈だ」って思い込んで鋳型を作っていって、そこに入ることで安心していた部分があると思うんです。三年かけて鋳型を作って、そこに入って「ああこれ一青窈だ、安心」って。そこに対してこれから三枚目、四枚目と作品を出していったときに、「それで楽しいの?」と問いかけられたような気がして。それはそれで求められる部分でもあると思う、でも、変わりたい自分もどこかに必ずいるんです。これまでのものを壊すとか誰かの色に染まるのではなくて、自分がどうしていきたいのかということをもとに、もうちょっと鋳型を外して広いところで暴れん坊将軍になってもいいんじゃないかなあ、と(笑)”

ひとと語録④
“自分のことをネットサーファーだと豪語していたからじゃないけれど(笑)、それこそそうい問題ってインターネットで簡単に得ることができるじゃないですか。でもそこにはやっぱりリアリティが無くて、頭ばかりがどんどん大きくなっていくんですよね。それを自分に突き返すと、結局なんにもやってないじゃん、ということになってしまう。大きなことばかり言って詞を書いていることが、すごく恥ずかしいことのように思えてしまったんです。それだったら今自分が本当にリアルに感じていること、たとえば「ちょっと失恋しちゃって本当に死にそうなんです」みたいなことを歌うほうがいいのかなって「指切り」を書いたときは、そんな心境でもあったんです”

ダ・ヴィンチ 一青窈のふむふむのヒトトキ 荒木経惟 (前)

2006年06月26日 21時25分33秒 | 一青ジャーナル・性
■『ダ・ヴィンチ』(2004年7月号・月刊誌)2頁
     <取材、文・瀧晴巳/撮影・冨永智子>【メディアファクトリー】

*連載・一青窈のふむふむのヒトトキ(11回)
 [ 荒木経惟 X 一青窈 (前編) ]


虚無と孤独を刹那の情熱にすり替える錬金術。二人はどこか似ている気もするのです。

ひとと語録①
“(荒木:写真というのは相手から引っ張り出すもの)ああ、なんとなくわかります。引き出してあげてるんだけど意図的ではなくかつ無邪気でもなくて……。女の人のオーガズムに達する瞬間みたいなのがすごくいいみたいな……?”

ひとと語録②
“乞う女は強い 甘えられる女も強い 強がりは弱い 荒木さんはまっすぐ性に生きている。 潔い時間が流れた。”

流行通信 一青窈 身の周りのデザイングッズ

2006年06月25日 12時08分02秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『流行通信』(2004年9月号・月刊誌)1頁
        <イラスト・Kaoru Inoue>【インファス・パブリケーションズ】

*一青窈 身の周りのデザイングッズ 素lowライフなあたし

ゆうるり生活送ってますくぁ?シエスタもない都会生活に「あー日本人ってわーかほりっくだワ」なんてごねたって仕様がない。自分で幸せの波を立てませう。そこでかなり行き過ぎたモデルだとは思いますが、我流のスローライフをちらり見せちゃい升。 

ひとと語録
“まずはなんといってもイチオシは時計です。・・・動きません。電圧が違うんだもぉん、って言い訳でもあるけど此のスプールクロックはオークションで”“mid centuryの家具を扱うインテリアショップでネルソンロックは定番だけどもこれぞ元祖!しんぷるな木の柔らかさ、だいすき”“開放後一番手にするのはcordialのdetox。JURLIQUEサロンでいつも買います”“デビューしてから大枚をはたいたのがこいつ、Amana。いいでしょ?”“夜ご飯timeの照明はF.L.ライトのタリアセンでしっぽりと”“仕事部屋のデスクライトもこだわってます。BIOLITE”“ちなみに加湿器はELECTROLUXでアマロっちゃってます。お掃除も使えばつかう程、羽が落ちてくるはたきであたしの心をカラフルに踊らせます。MARKTEでひっそり佇んでいたところをゲットしました。あぁ、余計に時間を遣うって至福”

“いつか病院の敷地内に野外音楽堂を実現させたい!という願いも、灯りも含め、バストイレにぐぐっとこだわってcozyな音空間を実現させるは”“あたしヒTOTOヨウは一時期トイレに凝っていました。人が生活していく上で毎日することのひとつ。でしょ?こ洒落たcafeでいそいそとまずは水回りをチェック。トイレがいけてるお店は大概、ご飯もいけてる”“ちなみに自宅改装→いまの有力候補はkohler(独)です。”

“移動の新幹線でパントンのペンがマストアイテム。お手紙かきかき、インク漏れしたり、手についたり、乾くのを待つのも相手を思うためにすべてある。いまもっとも重宝しているのが切手ケース!それでウキウキぽすとにぽんっです”

“光と水の中で。一青窈のセカンドライフは時間を止めるのです。だって頑張った自分へのご褒美、YES、YES ゆったりらっくす LIFE!!”

SWITCH Song map with COLT 「ハナミズキ」一青窈

2006年06月24日 22時13分42秒 | 一青ジャーナル・戦争
■『SWITCH』(2004年4月号・月刊誌)2頁<写真・佐内正史>
                     【スイッチ・バブリッシング】

*Song map COLT No.15「ハナミズキ」一青窈 
  MITSUBISHI MOTORS HEART BEAT Love Driving,Love Music.


彼女に訊ねる。「あなたにとって、ハナミズキ、とは?」
「咲かせたい、やさしいきもち。永遠に続いてほしい平和」

ひとと語録①
“あの事件があってすぐに散文詩を書きました。事件後もNYの友達から日記メールが毎日のようにわたしたち仲間に届き、自分たちが何もできないということに愕然としました。恐怖、ずいぶん近くで感じることが皮肉にもできて、戦争が他人事ではなくなったということです”

ひとと語録②
“(ハナミズキのある思い出の風景)ホントは寄り道してはいけないんだけど、学校の帰りにみんなで溜まっていました。タマタカ(玉川高島屋)でソニプラをちょろちょろしたり……。”“大抵、そこで集合して河川敷に行って花火をするのがビックイベントだったかな。そこに集まることが安心に繋がってたし。くだらない日常が連鎖してくことで幸せが振り返ればあった”

ぴあ 満足度ランキング 2位 「影踏み」 一青窈

2006年06月23日 00時27分43秒 | 一青ジャーナル・データ
■『Weekly ぴあ』(2005年5月5日-12日号・週刊誌)1頁【ぴあ】

*CDシングル満足度ランキング 2位 77.0点 影踏み 一青窈


 読者モニター100人に聞いたこれが生の声!
  年代別平均点   10代(73.3) 20代(76.3) 30代(78.4) 40代(80.0)

《1位 81.6点 春の歌/テクテク(スピッツ) 3位 76.5点 全力少年(スキマスイッチ)》

音楽と人 一青窈 生と死の対比によって輝く

2006年06月21日 14時33分12秒 | 一青ジャーナル・作詞
■『音楽と人』(2003年8月号・月刊誌)2頁
             <txt・Nagahiro Atsuo>【シンコー・ミュージック】
*EDITOR'S FILE 悲しい経験によって身につけた脆さと
        背中あわせの強さは生と死の対比によって輝くのだ


“彼女は、新曲「金魚すくい」で死を「美しくて儚いもの」と捉えている。ぼくはまだ、闇雲な恐怖しか感じてない。その点で、彼女の「死」に対する距離感は現時点での自分とは大きくかけ離れていると思う”

“生きている人にとって、死はいつだって隣り合わせのもの。人が永遠に存在することはない、という前提のもとに生きている彼女の「生」は光ってみえるし、それを知って唄っている彼女の歌は、そうでない人との詩とは腰の据わりが随分違う”

“「なんもない」には、無意味な生を惰性で送る人たちに向けた、怒りにも似たメッセージが込められている。いま生きているこの人生こそが、自分の人生だ、と強く感じることができますか?と”“けれども彼女は、人生の意味や目的を持てずに暮す人たちに、悲しみや苦しみを感じ、唄いかけてくれる。手を伸ばし、コミュニケーションをとろうとしてくれている。だから、ぼくらは、その手をしっかりと握るべきなのだ。放さずに、彼女の手を掴んだまま、何かを感じ、考えるべきなのだ”

ダ・ヴィンチ 一青窈のふむふむのヒトトキ 桜井進(前)

2006年06月07日 03時08分25秒 | 一青ジャーナル・環境
■『ダ・ヴィンチ』(2006年7月号・月刊誌)2頁
     <取材、文・瀧晴巳/撮影・冨永智子>【メディアファクトリー】

*連載・一青窈のふむふむのヒトトキ(35回)
 [ 桜井進 X 一青窈 (後編) ]


 12年前、桜井の授業に出たのが出会い。突然かけた電話で2時間質問攻めしたことも。

ひとと語録
“私が「『ドラえもん』大好きで全巻持ってるんです」って言ったら、先生が「『ドラえもん』はね、深いんだよ」って数学の話をしてくれて。あの時に私は「数学ってロマンなんだ」と気づいたんです”