一青窈ジャーナル

ジャーナリズムの中の一青窈/ジャーナリスティックな一青窈

CDでーた 一青窈 シングル「受け入れて」リリース

2008年05月30日 00時36分09秒 | 一青ジャーナル・社会
■『CDでーた』(2008年2月号・月刊誌)1頁
      <取材、文・藤井美保 写真・中山かつみ>【角川書店】

*受け入れていくことで、きっと何かが変わる

 
ひとと語録①
“(「つないで手」「ただいま」)ぎゃんちゃんもまた別のラインで生きようと願っていたんだと知り、すごく納得しました。復帰されてから届く曲がまたどれも力強い。売れ線に媚びた曲じゃないけど、その雰囲気の中に女性のいさぎよい部分がにギュッと詰まっていて、ついつい言葉を書きたくなっちゃうんです”

ひとと語録②
“(受け入れて)去年、友達3人からカミングアウトされたんです。私なら受け入れてくれるだろうと踏んで話してくれたわけで、それはすごくうれしかった”“何かと受け入れていきたいと思ってても、まだ自分の中に偏見ってあるんだなと思いました。私自身もカミングアウトしていかなきゃと”
“世間の壁を越えたところで自分の生きやすい世界をつくれるかどうかって、結局自分しだいなのかもしれない。悩んでいることとかをオープンにしていくこと、受け入れていくことで、きっと何かが変わる。そんなお願いソングです(笑)”


日経ウーマン  Music 「Key」 一青窈

2008年05月29日 22時24分07秒 | 一青ジャーナル・作詞
■『日経ウーマン』(2008年4月号・月刊誌)1頁
      <取材、文・森朋之 写真・矢作常明>【日本経済新聞】

*幸せの扉を開ける〝鍵〟のようなアルバム


ひとと語録①
“いつも実家で歌詞を書いていました。昔の思い出に囲まれながら作品を生み出していたんですが、その家を建て直すことになったんです。鍵1本だけ残して、何もないその更地となった光景を見たとき〝ああ、私には帰るところがない〟って思ったんですよね。ただ、新しい扉はどこにでもあって、音楽や映画や芝居がそれを開くきっかけになることもよくあります”

ひとと語録②
“聴いてて元気になるような歌を歌いたい、って以前から思っていました。「ただいま」は、ドラマの主題歌だったので脚本を見て書いたのですが、今の子どもたちのことを思って作ったんです。うまく感情を伝えることができないから引きこもったり、ネットで憂さ晴らしをするようになるんじゃないかと思って。この曲を聴いて、今の気持をしっかり伝えようと思うきっかけになれたらうれしいです”

ひとと語録③
“いろんな人たちと一緒にやって、新しい刺激をもらうこともとても大切。ひとりでやってると狭い世界に入っていっちゃうと思うんで”


ひととpic up
パンズ・ラビリンス


キーボード・マガジン  一青窈 X 武部聡志

2008年05月21日 21時45分39秒 | 一青ジャーナル・作詞
■『キーボード・マガジン』(2008年4月号・月刊誌)3頁
          <撮影・菊地英二>【リットー・ミュージック】

*一青窈 X 武部聡志


武部さんは、私以上に私のことを思って光を当ててくれる人です

ひとと語録①
“(詩の原型、歌詞になる前のもの)この前数えたら、1,000編ありましたよ”

ひとと語録②
“そう考えると、私の歌詞の中で不思議な位置に句読点を打ったりしているのも、サウンドとして表現したいからからだと思うんです。私はそのサウンド感がとても気持が良いと思って打っていて、その句読点をガイドにしているんですよね”

ひとと語録③
“私はほっとくと、散らかってくタイプなんです、音も発想も。それを私以上に私のことを思って光を当ててくれる人ですね。私が自分なりにいろいろな方法で歌ったり、詞も新しい挑戦をするけど、〝それはまだ届かない〟〝それはやりすぎ〟っていうのをまとめてくれるんです。そこにすごく信頼を寄せています”

キーボード・マガジン  一青窈 X 武部聡志

2008年05月21日 21時42分23秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『キーボード・マガジン』(2008年4月号・月刊誌)3頁
         <撮影・菊地英二>【リットー・ミュージック】

*一青窈 X 武部聡志


一青が良いパフォーマンスができる土俵を作るのが僕の役割


“僕が特に彼女に惹かれたのは、歌い癖、歌い回し、言葉。その時期に一番感じたのは、日本人の僕からしてみて、半分台湾の血が入っている彼女は、僕ら以上に日本語を大事にしていたし、知ろうとしていましたね。言葉に対しての貪欲さが、惚れた1つの要因だと思います”

“だから、あの曲(もらい泣き)はそれ以降の曲とは全然作り方が違う、ジグソーパズルみたいな曲なんだよね。それ以降はひと筆書きみたいなものだったり、普通に絵を描くような作り方だから”

“面白い話しがあって「ハナミズキ」をいろんな人がカバーしてくださっているんですけど、やっぱりみんな詞の乗せ方に〝えっ〟って思うみたいなんですよ。普通ならここで切らないよねって個所で切っていたり、メロディと詞の乗せ具合が。でも、そこが一青の個性的な部分であり魅力であると思うんです”

ムジカ  一青窈 ニューアルバム「Key」

2008年05月20日 02時14分21秒 | 一青ジャーナル・戦争
■『ムジカ』(2008年3月号・月刊誌)4頁
    <テキスト・宇野維正、撮影・黒瀬康之>【FACT】


ひとと語録①
“たとえば地雷原に行っても、戦争で家のない人がたくさんいるような国に行っても、自分の中に残る感覚っていうのは、あんまり変わらないんですよね”“でも、何度行っても同じ感覚を覚えるとしても、私は自分の足で行くのをやめたくないし、それをやめたら多分詩が書けなくなると思うんです。エコの問題とかもそうなんですけど…ゴミの山を何回見ても、やっぱりその度にびっくりするし、大きなことを感じるから”

ひとと語録②
“このところ唯一変わったことと言えば、明るい方向、現実を突きつけながらも、ちゃんと歩く道を見せてくれる作品のほうが好きになりました。あんまり見なかったハリウッド映画もいいなと思うようになったりとか(笑)”“目の前にふたつの扉があるなら、どうせなら明るいほうを開こうっていう、そういう気持なんです”


ムジカ 一青窈 ニューアルバム「Key」

2008年05月20日 02時12分35秒 | 一青ジャーナル・家族
■『ムジカ』(2008年3月号・月刊誌)4頁
     <テキスト・宇野維正、撮影・黒瀬康之>【FACT】


ひとと語録①
“最近私の姉が実家を建て替えたんですが、このアルバムはその建て替えの途中でずっと作っていたんですよ。3枚のアルバムまで、ほとんど実家の中から生まれてきた作品で。それが、なくなるっていうことが私にとって非情に恐怖なことだったんです”“ついに更地になった時に1本だけ鍵が残ったんですね。開けることのできるドアがこの世界のどこにも存在しない鍵を手にしながら、すっかり宙ぶらりんになったんです”“私の実家は消えたし、両親も亡くなっているし…ここから私はどうする?っていうことを考えながら作った作品なんです”


ムジカ  一青窈 ニューアルバム「Key」

2008年05月20日 02時08分55秒 | 一青ジャーナル・作詞
■『ムジカ』(2008年3月号・月刊誌)4頁
     <テキスト・宇野維正、撮影・黒瀬康之>【FACT】


ひとと語録①
“Jポップみたいなところで「あっ!ここに隙間見つけた!」って感じで。そこから時代は流れても…一青窈ってなんだろうってことを考えながら、あれこれ模索してきて(笑)。でもやっぱり振り返るとちゃんと評価されてきた楽曲っていうのは、メッセージソングだったり、ちゃんと自分自身と向き合って作った曲だったりとかで”

ひとと語録②
“そういう意味で、〝受け入れて〟とか〝つないで手〟とかは、私の中では〝大家〟とか〝ハナミズキ〟みたいな、素に近い部分から生まれた曲に近いですね”


ムジカ  一青窈 ニューアルバム「Key」

2008年05月20日 02時05分10秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『ムジカ』(2008年3月号・月刊誌)4頁
      <テキスト・宇野維正、撮影・黒瀬康之>【FACT】


ひとと語録①
“もともと自分は、音楽も大好きでしたけど、どちらかというと言葉とかデザインとかの方に関心が強い人間だったので、そうじゃないほうを補って行かないとどんどん音楽と言葉の差が開いてしまうっていう危機感があって…”

ひとと語録②
“ポップであるということは、求められていることをやることだと自分は思うんです。でも、このままずっと定番みたいなことをやるのもどうなんだろうって葛藤もあって。まだ自分の知らない世界を見てみたかったんです”