一青窈ジャーナル

ジャーナリズムの中の一青窈/ジャーナリスティックな一青窈

H Salyu in OKinawa 一青窈作詞「Tower」

2006年08月12日 02時32分50秒 | 一青ジャーナル・作詞
■『H』(2006年4月号・月刊誌)3頁<text・Mami Iijima
               /phot・MikI Jo>【ロッキング・オン】
*Salyu in OKinawa 新章のはじまり
 

“(一青さんから曲に関するメッセージは?)『〝Tower〟ってこういう歌だよね』っていう語りはあって…。『恋愛がダメになると分かっていながら、おちていってしまう恋の魔法みたいなものを描きたかったんだ』って。私たちの住んでる国で、いろいろな人生が沢山ある都会の中で、本当にいろんなドラマが思っているよりいっぱいある平和さっていうのを窈ちゃんは―ちょっと同じような言葉では言えないんですけど、そんな語りをして”“同じ歌手として一青さんはこういうことを思ってメッセージを投げてるんだなって。すっごく励まされた、存在に。熱に触れるわけじゃないですか、作品を通して”

台湾週報 一青窈と顔恵民 記録映画「黄金の故郷」

2006年08月09日 02時18分36秒 | 一青ジャーナル・顔家
★『台湾週報』九份が舞台の記録映画を制作(2006年7月27日)

 <<長崎原爆の『我が子の碑』、空襲被害の『人間の碑』、沖縄戦の『友の碑 白梅学徒の沖縄戦』と、記録映画で、戦争被害を見つめ続ける林雅行監督。その新作は侯孝賢監督『悲情城市』の舞台にもなった 「九份金鉱」に関する作品で、タイトルは『黄金の故郷~台湾・九份物』という。ナレーターは一青妙が担当。いうまでもなく、彼女は一青窈の姉である(『人間の碑』のナレートも一青妙が担当している)。
そして、これを伝えたネットサイト「台湾週報」の興味深い記述。

姉妹の実父は、かつて金鉱のオーナーだった顔恵民氏であり、姉妹にとって九份は亡き父の故郷でもある

「台湾財閥の出身」という彼女の「噂」に関する具体的事実を指摘した記事を初めてみた。この指摘が事実ならば、やはり台湾5大財閥ファミリーのひとつ基隆の顔家(台陽鉱業)の出身者ということになるのだろう(侯孝賢監督が、『珈琲時光』を一青窈主演で撮ったのはまさに必然だったのだろう)。
なお、顔恵民氏は「山スキー」でも重要な足跡を残しているようだ。琉球新報記事>>

ダ・ヴィンチ 一青窈のふむふむのヒトトキ 藤森照信(前)

2006年08月08日 00時27分25秒 | 一青ジャーナル・建築
■『ダ・ヴィンチ』(2006年9月号・月刊誌)2頁
   <取材、文・瀧晴巳/撮影・冨永智子>【メディアファクトリー】

  *連載・一青窈のふむふむのヒトトキ(37回)
    [ 藤森照信 X 一青窈 (前編) ]


ユニークな建築家として活躍されている藤森先生に新米建築探偵・一青さんが挑みます。

ひとと語録①
“もともとは音楽療法に関心があって、音を包む空間デザインに興味をもったんです。周りにも建築家の友人がいたりして、先生が建築探偵でやってらっしゃるようにちょっとヘンテコな建築を見るとその歴史を読み解きたくなるんですよね”

ひとと語録②
“この間、私、嘉穂劇場に行ってきたんですけど、やっぱり、ここで歌いたいなあとすごく思いましたね”“ああゆう古い劇場(歌舞練場)みたいなのって探せば案外あるのかなと。横浜のバンクアートっていう昔の銀行の建物があって、そこでもいつかライブをやってみたいなと思ってるんです”


ひととpic up
ニラ・ハウス(赤瀬川源平の自宅)/ヤン・レツル/フンデルト・ワッサー/パオロ・ソレリ/寺山修司記念館

ダ・ヴィンチ 一青窈のふむふむのヒトトキ 小川洋子(後)

2006年08月04日 01時07分02秒 | 一青ジャーナル・作詞
■『ダ・ヴィンチ』(2005年4月号・月刊誌)2頁
   <取材、文・瀧晴巳/撮影・冨永智子>【メディアファクトリー】

*連載・一青窈のふむふむのヒトトキ(20回)
 [ 小川洋子 X 一青窈 (後編) ]

表現と距離の魔法をひもとく、対談後編。

ひとと語録①
“あれは深沢七郎さんが日記の中で、~ポルカっていっぱい書いてるのを見て使いたいと思ったんです。ちょうど椎名林檎さんのつくるカタカナ十漢字の面白みに自分はどう対処できるかを模索していたり、初めて歌舞伎を見たりして。歌舞伎と春画と深沢七郎さんに触発されて書いた詩なんですね”

ひとと語録②
“私も詩を書く時、距離感についてはいつもすごく悩みますね”

ひとと語録③
“あと私は不思議ちゃんと言われたとしても、そういう目線をもつことがものをクリエイトするキーなのではないかという思いがあって”


ひととpic up
井上陽水『傘がない』/映画『Ray』

ダ・ヴィンチ 一青窈のふむふむのヒトトキ 川上弘美(後)

2006年08月02日 21時39分00秒 | 一青ジャーナル・作詞
■『ダ・ヴィンチ』(2004年2月号・月刊誌)2頁
     <取材、文・瀧晴巳/撮影・冨永智子>【メディアファクトリー】

*連載・一青窈のふむふむのヒトトキ(6回)
    [ 川上弘美 X 一青窈 (後編) ]


境界線上の対談後編。ちなみに一青さんは夜にワインを3杯。ただし詩を書く日は一杯だけ。ほろ酔いにまかせて書くとのこと(酔うぎりぎりがよいとか)。

ひとと語録①
“(川上:詩を書く時ってパッと画面を思い浮かべますか?)場面ですね。絵。自分の頭に浮かんだ絵をどう言葉に直していくか。詩は詩で普通に淡々と毎日書いているんですね。ただ音があると、そこから生まれる言葉もあるから。組み合わせますよね。パズルみたいに”

ひとと語録②
“(川上:一青さんはすぐに怒れます?)いや、怒れないです。私は携帯とかを解体するかな。たぶんそれも怒って何かを投げるのと同じ…。中から緑色の盤が出てくるじゃないですか”“回路みたいなのが。それを並べてるうちに、ああ、これだけ怒りがたまったなあって見て。で、ゴミ箱にポイッて捨てると、すっきりする”

和樂 一青窈が選ぶ、萬葉の恋

2006年08月01日 01時27分49秒 | 一青ジャーナル・作詞
■『和樂』(2005年1月号・月刊誌)2頁
              <構成・鈴木史郎、新居典子>【小学館】
*「萬葉集」は生きている! 5人が選ぶ、心に響く萬葉のうた
 一青窈が選ぶ、萬葉の恋  逢いたい気持ち、逢えない切なさ


   二つなき 恋をしすれば 常の帯を 三重結ぶべく わが身はなりぬ

ひとと語録①
“女の人のいちばん柔らかい部分に巻かれた帯の巻き具合が二重から三重になったと、数字を使って想いを表していくすべがすごくロマンティックだし、艶っぽいなと思って”

ひとと語録②
“私も、詩を書くときは切なさを大事にしています。切なさと懐かしさは、なんか似たようなところがあるような気がするんです。それは恋だけじゃない。私は家族に対する想いのようなものを主軸にして、天に行ってしまった父や母に対する想いを届けたくて詩を書いています。どんなにありえない話だと言われようが、やっぱり届けたいものは届けたいわけです”

ひとと語録③
“私はメールにしても、詩を書くのと同じぐらいエネルギーを注いでいるときがあって…改行とか(笑)。それだけ相手も想いを込めて書いてくれていればいいんですけどね。あるとき、自分では覚えてなかったんですが、別れる人に対して「見ている風景は一緒なんだから、違う電線に鳥みたいにとまっててもいいじゃないの」というのを書いたんですね。それで別れ際に「これ、おまえが書いたんだけど、けっこういい言葉だなと思って…」と言われて(笑)。まあ、想いを伝えきれずに終わってしまったかなという話ですけどね(笑)”