一青窈ジャーナル

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WAT's IN? 一青窈 ALBUM CLICK “Key”

2008年04月27日 23時26分11秒 | 一青ジャーナル・スタイル
■『WAT's IN?』(2008年2月号・月刊誌)2頁
     <インタビューと文・青木優>【ソニー・マガジンズ】

*“Key”が開いた14の新しい扉
 

ひとと語録①
“そうです。というのは今までの私の音楽ってほとんど実家で出来てたんですけど、その実家を建て直すことになって、全部壊したときに、鍵だけが残ったんです。そこで「あれだけ何回も、何万回も開け閉めしてたのに、この鍵はこの世の中に開けるドアがもう存在しないし、どこに繋がるんだろう?」と思って。でも、たしかにこれが私のたくさんの思い出を開いてきた鍵で、それを自分が1個持ってるとしたら、扉はいっぱいあるんだろうなと思ったんですね”

ひとと語録②
“そうですね……だから痛い作業でしたね。家族や友達を大事にする歌をうたう人……というイメージだと、もうちょっときれいな服を着ていられたのかもしれません。だけどこの書き方だと、もっとその前の段階とか中側でどんだけ痛いんだ?というところに入っていきます。より、かっこつけられないっていうか。だから「すみませんね、ほんとうの私はこんななんです」みたいな感じがあります(笑)”

ひとと語録③
“昔はむしゃくしゃすると、嫌な気持を全部書きなぐってたんですよ。毎日の嫌なことをワーッと、紙もシンプル・テキストでも書いて、〝いやいやフォルダ〟ってのにどんどん入れてたんですね(笑)。でも今はそのフォルダはないんです。嫌だ!悲しい!っていうのも歌に流し込んでるんで。あと、昔は「でもこういう仕事をしているんだからちゃんとしよう」って思ったりして、そのせいで実際の自分と乖離してて悩んでた部分が、なくなりましたね”

ひとと語録④
“とか、自分をいい子に見せたくてやってること自体への嫌悪感とか、それでもやってしまうとか”“それで「私はいったい誰に対して何を表現してるんだろう?」って考えたこともありました。でも今はもう素直に自分を歌ってるから、そんなにかっこつけないでしゃべれるんです”

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