一青窈ジャーナル

ジャーナリズムの中の一青窈/ジャーナリスティックな一青窈

東京人 特集・2004年版 神保町の歩き方

2004年09月20日 23時16分01秒 | 一青ジャーナル・作詞
■『東京人』(2004年10月号・月刊誌)15頁【都市出版】
*特集・2004年版 神田神保町の歩き方
     表紙写真/特集タイトル写真
     喫茶店で過ごすひととき。 一青窈
     対談・映画『珈琲時光』の東京を歩く。侯孝賢x川本三郎
 

神田神保町を舞台にした侯孝賢監督の映画『珈琲時光』の公開を間近に控え、一青窈が久しぶりに神保町古書店を散策。

ひとと語録①
“たとえば「三国志」という言葉を聞いた時に、まず「三」がつく言葉を広辞苑で引きます。「三秋の思い」という言葉が出てくると、「三」と「秋」と「思い」で美しい言葉だなと思い、「三」にこだわる思想とはなんだろう…どんどん思いが波及していき、情報を集め、自分が気になったキーワードだけで物語を作り、作詞します”

ひとと語録②
“歩いて探すのは、ネットで検索するのと違って、宝を探し当てた、自分の力でつかんだ、という感覚を得られることができるので、とても人間らしいと思います。…人と触れている感じがして、とても好きです”


ひととpic up
喫茶店「エリカ」/荒魂書店(上村一夫の「同棲時代と僕」と「オトナのあそび」を一青購入)/誠心堂書店/南洋堂書店/ブックプラザ一源喜堂書店

ダ・ヴィンチ 一青窈のふむふむのヒトトキ 朝比奈弘治(後)

2004年09月11日 21時46分43秒 | 一青ジャーナル・作詞
■『ダ・ヴィンチ』(2004年10月号・月刊誌)2頁【メディアファクトリー】
*連載・一青窈のふむふむのヒトトキ(14回)
 [ 朝比奈弘治 X 一青窈 (後編) ]
 

 日常の状況を99通りもの形式で書き分けたレモン・クノー著『文体練習』の翻訳者・朝比奈との対談後編。読んだり話したりしていると、頭の中で妄想が先走るという一青窈。言葉談義が止まらない!
 
ひとと語録①
“(陽水が先に曲をつくって詞を書いたのか?)陽水さんの詞なんです。なので、その時点では『面影モダン』ではなく、陽水さんの世界観でつくられた全く別の歌が出来上がってくるんですけど、それを私が壊すんです(笑)”

ひとと語録②
“(歌詞によく出る「ぼく」は自分?)“ぼく”は聴いてる人なんです。“あたし”って書いた時点ですごくパーソナルになってしまうので、「それはあなたの世界でしょ、自己愛の世界でしょ」って思われるのを避けたくて“ぼく”なんです。できるだけ感情移入してもらいたくて”“でも、恋愛の歌の場合は“あたし”だとか“あなた”を使います。“ぼく”だとあまりにも中性的なので”


ひととpic up
レーモン・クノー著『文体練習』/井上陽水/フローベール/


映画パンフレット『珈琲時光』

2004年09月11日 08時10分11秒 | 一青ジャーナル・映画
★映画パンフレット『珈琲時光』(2004年9月11日発行)30頁【松竹】
*Interview 一青窈  <インタビュー/文・杉嶋未来>
*歌う身体、一青窈  <小田島久恵>
 「この映画を通して、自分が亡くした家族を感じることができました」


ひとと語録①
“撮影現場では、肉ジャガ食べたり、家族の懐かしい風景を感じたり、とっても心地よい時間が流れていて、心からリラックスしてリフレッシュできました。ものすごく幸せな時間でした”

ひとと語録②
“日常にある家族の風景や、誰もが心落ち着ける場所を持っているんだよねっていうことを感じたし、誰もがいろいろな人に支えられて、それぞれ個人の人生があるんだなって。みんな生きててよかったよねって、しみじみと思いました”


 <<小津安二郎生誕100周年記念映画。いっけん、小津と一青窈は接点がないように思える。しかし、「家族」を最大の主題にしていること、「戦争」を暗示しながら直接的な表現はしないなど、共通点は多い。台湾人・侯孝賢監督が撮るということになれば、台湾人の血をひく一青窈ほど「小津記念映画」にふさわしい女優はいなかっただろう。>>

キネマ旬報 REVIEW 2004 珈琲時光

2004年09月06日 00時29分29秒 | 一青ジャーナル・映画
■『キネマ旬報』1/2頁(2004年9月下旬号・月2回)【キネマ旬報社】

*REVIEW 2004 珈琲時光 
  ★★★河原晶子/★★稲垣都々世 
             ★★★大場正明/★★★金原由佳
 (★★★★必見!/★★★一見の価値あり/★★悪くないけど/★私は薦めない)

 一青窈に小津映画における原節子の遺伝子を感じた
 

河原「一青窈と古書店の若主人・浅野忠信との淡々とした時間の共有に心魅かれる」  
稲垣「ホウさん、どんどん小さな世界に入り込んでいって…」  
大場「ただ、一青窈はそんな世界から浮いているように見える」  
金原「一青窈の、観客に何を考えているのかまったく感じ取らせまいとする
   強固な殻のようなオーラに、原節子の遺伝子を感じた」