一青窈ジャーナル

ジャーナリズムの中の一青窈/ジャーナリスティックな一青窈

ダ・ヴィンチ 一青窈のふむふむのヒトトキ 川上弘美(前)

2003年12月10日 16時43分03秒 | 一青ジャーナル・家族
■『ダ・ヴィンチ』(2004年1月号・月刊誌)2頁
    <取材、文・瀧晴巳/撮影・冨永智子>【メディアファクトリー】

*連載・一青窈のふむふむのヒトトキ(5回)
 [ 川上弘美 X 一青窈 (前編) ]


ひとと語録①
“歌詞を書くのに行き詰ると、川上さんの本を読んでいます。この人は永遠でないことの刹那を知っているんじゃないか……。そういうのは私もすごく思いながら歌詞を書いているので”

ひとと語録②
“私が常にいつも書きたいのは実は「家族」なんです。それをまあ恋愛に置き換えて書いたりもしていて”

ひとと語録③
“だからよく自転車とか盗まれるんですよね。私が信じてるから大丈夫って家の鍵を閉めないとか、そういう人なんで。友達に「それは社会生活を営めないからやめたほうがいいよ」って言われて直してるんですけど。”“でもそうやって実際に幸せに生きてこれた自分がいて。今囲んでいるみんながいて。それで願っていることが全部かなってしまったこの1年がある。27年間ずっとそうだったので。それが怖いなって思う一瞬はあるんですけど”
“私はずっと無償の愛みたいなものを考えていたことがあって。大学くらいの時なんですけど。恋人同士と家族と圧倒的に違うのが無償の愛か愛じゃないかだと思うんです。それってたぶん私が自転車にカギをかけないのと似ている。圧倒的に信頼していれば子供はやがてそれを感じられるように、圧倒的に信頼するという態度で私もまわりの人に接していれば、そんなようなものが生まれるんじゃないかなって”