今日は共生ハゼの話。
テッポウエビの仲間と一緒に棲むハゼが何種類かいます。
ヤシャハゼ、ヒレナガネジリンボウ、ホタテツノハゼ、ダテハゼの仲間・・・
彼らは「共生」と言われるだけあって、お互いに協力しあって生活していると言われています。
テッポウエビの仲間はブルドーザーのように砂を押しやって素穴を作ったり壊れた箇所を補修したりする係、ハゼの方はテッポウエビが作業中に外敵に食べられないように、エビよりも高い位置から見張り役です。
で、外敵が近づいて来た時にどうやってエビに危険を知らせるかというと、実はエビのヒゲがハゼの体に触れていて、ハゼが危険を察知したら体をブルブルと振るわせてヒゲを通してエビに知らせます。
そうすることで、ハゼよりも先にエビの方が素穴に逃げ込めます。
と、言われていますが、実際にゆっくり観察しているとホントにその様子を見る事ができます。
こんな感じ↓
でも、ハゼも調子に乗ってエビのヒゲが届かないところまでエサを求めてホバリングすることもあるのですが、その時はエビもハゼを無視してせっせと作業をしております。
なかなか面白い関係ですが、こんな生態をじっくりとウォッチングするのもダイビングの楽しみですよね。
ところで、ハゼにもエビにもいくつか種類があるのですが、なぜか組み合わせが決まっているのも面白いですし、始めはどのようにして出会うのかというのも考えだすと興味が尽きませんね。