今日は全国的に日食で盛り上がる一日。
特に、沖縄を含めた南西諸島方面はかなり大規模な日食が観察できるということで、ニュースなどでも大騒ぎ。
幸い?にして、今日はノーゲストなので、世紀の天体ショーとやらを撮ってみようと思い立った次第です。
さて、そうは言っても、道具もなにも考えてない。
というか、数十年に一度のイベントのためだけに高価なレンズやフィルターなどを買う余裕なんてあるハズもないので、現在所有している道具から最善を尽くすのもまた楽しみの一つ。
・・・と、負け惜しみっぽくなってきたのでそろそろ本題に。
まずは、カメラ。
太陽を画面いっぱいに撮るには超望遠レンズが必要なので、当然(焦点距離が1.5倍される)APS-Cのデジイチですな。
というわけで、D300をチョイス。
(S5PROはこの後の水中で使う予定だったので)
そしてレンズ。
現在自分が持っている中で最大の望遠は70-300(F4-5.6D)。
なので、D300に付けると最大450mm相当になる。
が、これだけではまだまだ足りない。
そこで、テレコンバーター登場。
が、しかし!
ここで問題が。
自分の持っているニコン純正(旧式?)2倍テレコンは電気的な情報をカメラに伝達することができないので、マニュアルフォーカスしか使えない。
さらに絞り値などもマニュアル設定でカメラに入力する必要がある。
まあ、太陽なんて動かないのでマニュアルフォーカスOK!
かな?
ってことで、朝からマニュアルを引っ張り出してきてレンズ情報をカメラに登録して、2倍テレコン・マニュアルフォーカスの900mmレンズの出来上がり!
(Dタイプのレンズでよかった!最近のGタイプのレンズだったら、この組み合わせだと絞りの調整ができないからね。)
で、意気揚々と真栄田岬に向かったというワケ。
(その後潜るつもりだからね)
しかし着いた時には絶望的な厚い雲が・・・
諦めて潜るか陸で粘るか悩んでいるうちにだんだんと雲が薄くなり、何とか撮れるような感じになったので・・・
試し撮り。
この時点で絞り最大(カメラ値)45、シャッタースピード1/8000という極限状態・・・
カメラの感度を減感してギリギリ撮れるか撮れないか・・・
でも、日食が進めば暗くなるだろうと前向きに考え、この条件で「勝負」することに。
しかし、何枚か撮っていくうちに、テレビや新聞に書いてあったように目がおかしくなりそうに・・・
(太陽をレンズなどで直接見ないように!と、散々言われているのに見るからだ!)
そんなワケで、急遽カメラに眼帯?をかぶせてみた。
これが大当たり!
目にも優しいしマニュアルフォーカスも楽チン。
(そこらへんのビニール袋が、高価なND400とかのフィルターに負けないくらいの価値を生み出した!)
それでは、及川的世紀の天体ショーをご覧ください!
(すべてノートリミングです)
どうでしょうか?
思い立ってから準備なども含めて、限られた条件の中では満足の撮影がてきたと思う。
ゴーストがどうのとか、フレアがどうのとか、そんなの関係ねー。
数十年に一度のイベントをこの眼で見れて、これだけ撮れれば満足さ。
だって、豪雨だった地域もあるんだからね。
次のチャンスには生きてるかどうかもわからないし。
そんなワケで、バタバタしながらも結果を残すことができ、それなりの達成感を味わうことができた。
スリリングでエキサイティングな一日だった。
次はどんなイベントがあるんだろう・・・