うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

紅葉....(E1034)

2010年11月20日 18時11分53秒 | うべプラネタリアン
山口県の紅葉をたずね歩きたい。
そもそもここは南国だから、紅葉はいまいちなんだが、それでも名所はある。
西から、下関長府 功山寺や覚苑寺、山口市 竜蔵寺 パークロード 両足寺、
防府市毛利邸、玖珂のなんとか寺、岩国市吉川公園、寂地狭、長門峡、長門市太寧寺などなど。
まあ雑木林が多い地域だからどこもきれいだわな。
というわけで、今から月末までがこの地の見頃。
とりあえず、今日ははしり、防府毛利邸。

しし座流星群....(10268)

2010年11月18日 21時40分22秒 | うべプラネタリアン
明日朝(11/18 06:00)がしし座流星群の極大だ。
今夜半からぼつぼつ流れるだろうが、ダストチューブの位置関係は、昨年のようにはいかないようだ。
まして2001年のような“嵐”は期待できない。母天体の55P/テンペルタットル彗星は33年周期。
だから33年ごとに大流星雨が出現するわけだが、前回流星雨をもたらしたときの近日点通過は
1998年だったので、その時点から見ると 今ほぼ道半ばだ。
昨年多少活発だったが、これはずっと以前の回帰の時の名残だった。
今年は月明かりもあるし、あまり喧伝されていないので期待薄ということだろう。
それやこれやで、特に観測会は組まなかった。でも何が起きるかわからない。
明日は早めに起きてせめて05時からは1時間くらい空を見ておくことをおすすめする。

H-ⅡBによるHTVの打ち上げ...(10267)

2010年11月17日 21時07分00秒 | うべプラネタリアン
ISSへの補給機 HTVは『こうのとり』と愛称が決まったようだ。
『はやぶさ』にあやかって鳥シリーズを選んだか。
その『こうのとり』はH-ⅡBロケットで2011/1/20(木)15:29に
種子島宇宙センターから打ち上げられる予定だ。
この度は昼間だから宇部からは見られないだろう。
しかし、天候の具合や、目的のISSの軌道変化によっては容易に変更あり得るので、
早くからあきらめることはない。また、年1回のペースで打ち上げるようだから、
またのチャンスもある。
期待して待とう。

はやぶさの持ち帰ったもの...(10266)

2010年11月16日 11時51分50秒 | うべプラネタリアン
カプセルにくっついていた1ミクロンにも達するかどうかの微粒子は、小惑星イトカワのものと断定された。
岩石採取の手段通りではなく、採取というより“くっついていた”というべきものだから、
きっと何かが検出されると思っていたが、想像の通りだった。まずは祝着至極である。
さて、これからの分析が楽しみだ。イトカワのものであるというなら、
それはどんなもので、何を語るのか。ワクワクドキドキ。面白いぞぉ。
しばらくの間、はやぶさの持ち帰ったものが語る46億年前の誕生秘話に耳を傾けよう。

きれいなかった....(E1033)

2010年11月15日 23時45分51秒 | 水の存在
きれいと美しいとはどう違うのか。
紅葉を見て、口では「まぁきれい!」という。「まぁうつくしい!」とはほとんど言わない。
美しいという表現は文章の場合だ。
ま、それはともかく、「きれいなかったぁ...」と言うのは、山口弁だ。
これは否定ではない。形容動詞の過去形。「美しかった」という意。面倒な表現だ。
あの集いはゆかいなかったっちゃ。あの絵はみごとなかったでよ。などと多用される。
そ、きれいなかったのは足立美術館。紅葉の最高の季節にバス旅行をしてきた。
昭和45年開館との話だから訪れるのに遅きに失した感はあるが、春夏秋冬いつでもいいから
「まだ行っちょらん」方はぜひ。横山大観の絵画収蔵量の質と量の圧倒的迫力もさることながら、
なんたってお庭がいい。世界一との評価も頷けるところだ。

宇宙....(10265)

2010年11月14日 20時02分22秒 | うべプラネタリアン
「宇宙」とは中国の漢の時代の古い言葉。
「宇」は空間「宙」は時間をあらわす。つまり宇宙とは空時(時空)である。
だから「宙」に“そら”とふりがなを付けるのは間違いで、厳密に言うと“そら”は「宇」の方である。
四文字で言えば、「宇」は東西南北あるいは上下左右であり、
「宙」は春夏秋冬あるいは昨日今日明日(字余り)である。
そんな言葉遊びは星遊びに通じる。星にまつわる言葉遊びを散文詩にしたのは井上靖だ。
詩集『季節』に収められた「十一月」という詩をさがしてご覧。鬼と星は同じだと記してある。
ここに写すことは出来ないけれど私の大好きな詩の一つだ。

黄砂....(10264)

2010年11月13日 15時12分28秒 | うべプラネタリアン
桜に黄砂ならわかるが。黄砂と紅葉はそぐわない。
きゅうりもトマトもイチゴも一年中あって、季節感がないが、
黄砂も一年いつ飛散するか、季を選ばないなんて、世も末だぁな。
この分では春の彼岸に曼珠沙華が咲くだろう。
それにしても小春日和に酷い黄砂だ。
いい天気なのにどんより濁った空の下、移動天文教室で星の案内をせにゃならぬ。
昨日と今日二日続きの移動天文は二日続きの黄砂の夜。
レーザーポインターの光跡の鮮やかなこと!

視点の角度....(10262)

2010年11月11日 22時11分32秒 | うべプラネタリアン
地球の歴史の中で、人類の発達してきた200万年はたぐいまれな穏やかな期間だ。
これが当たり前だと思わない方がいい。人類が、生き残る英知を持っているなら、
やがて来る熱風期もあるいは氷河期にも耐える力を持つだろう。

日本は、戦後60年たぐいまれな平和の期間にいる。
キリストが生まれて以来2千年、世界のどこにも戦火のなかった年はたった2年しかないと
フランスの歴史学者は言う。
戦争が常態であって、戦争と戦争の合間の一瞬のブレスが平和なのだとするならば、
日本の平和は奇跡的に長い。こんな平和は当たり前だと思わない方がいい。

国際宇宙ステーションは、地上から、たかだか400㎞程度しか離れていない。
400㎞離れただけで地球は丸みを帯び、人の作った国境線などみえはしない。
が、メキシコ湾の油流出や、戦火や、森林火災の煙は見えるという。
人の創ったまがまがしいものは見えるのだ。人類は地球に傷をつけるくらいの力を持った。
エコだとか、環境破壊とか、体のいいことを言っているが、今更人類が地球を守るなんざ
おこがましいにも程がある。傷つけられた地球は腹を立てて、生んだ鬼っ子を滅ぼすぞ。
人類は自分のことしか考えないから、滅ぼし方は簡単だ。お互いを争わせればいい。
あげく勝手にお互いを焼きつくすだろう。そうやって、地球は自らの平穏を保つだろう。
地球が文句を言うわけがないと、思わない方がいい。
人類がもう少し穏やかでいたいならば、自己中の視点を変えなきゃならんと、
昨今のいやなニュースを見つつ老人は渋い顔をしているのだ。