うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

KRYラジオインタビュー 2 ...(12273)

2012年10月04日 17時25分05秒 | うべプラネタリアン
KRYラジオのディレクター氏から、宇部のプラネタリウムは最古って本当かと
メールで問い合わせがあったので、下記、私の考え方を伝えた。

「最古の」ということは確かにそのとおりなんです。
五藤光学研究所がドイツツァイス社の機械をまねて、日本で最初にプラネタリウムを
作りました。M-1モデルが最古。S-3モデルは後継機です。M-1も1台現存しています。
実は、科学機械が最古であるかどうかは誇りでも自慢でもありません。
むしろ、最新の...という方がキラキラしています。

キーワードは「現役バリバリで運用している」ってことです。
うべプラネタリウムの、ここがすごいと誇りに思うのは、45年経っても、
生き生きと活かされているということです。
うべプラネタリウムにいらした妙齢のご婦人が「私小学生の時一度来たんですよ、
今日は孫を連れてきたんです。まだやってらしたんですね」と言われると、
ジ~ンときます。そんな時、ベニア板を削って作られたドームの地平のシルエットを
さしながら「この建物何だかわかりますか、昔の駅前デパートの観覧塔ですよ」と
話はじめるとすでにここは、時空を越えた異空間。
思い出の夜空と今宵の星空が交差します。
こうして、今でも 年間100回以上の投影会を催し、常に人が集い、会話が広がり、
星の遊園地のメリーゴーランドは、多少ガタつきながらも宇宙の夢の輪を描いています。
私はたずさわって8年ですが、これまで幾多の人々が大切に動かし続けてきたということ、
古いことがダメなんではない、投影星像数が乏しいからつまんないなんてことはない、
活かし方次第なんだってこと、うべプラネタリウムは博物館のガラスケースに
収まったものではないということ、それが、誇りなんです。


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