うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

蝉....((E830)

2008年08月18日 19時39分53秒 | 水の存在
つくつくほうしの声が聞こえる。
今年、わしわしぜみ(くまぜみ)の声が聞こえたのは7月20日だった。
例年なら梅雨明けと同時に鳴き始めるのに、
今年は梅雨明けが例年より2週間早かったので、クソ暑くなっても、
なかなか鳴かず、律儀に7月20日まで待った。
羽化は気温ではなく、鳴き始めは、時間として決まっているのだろう。
蝉は7日の命だと言うが、幼虫の時の地中の生活が3~5年あり、その方がメインだ。
成虫は、最晩年であって、繁殖のためだけに空に飛び立つのだ。
蝉の命は短いのだから捕ってはいけないなどと、大人は子どもを諭すが、
命はトータルで考えないといけない。
したり顔をするよりも、科学の興味をあおる方がおもしろい。
つまり、蝉は気温を察知して羽化しようとするのではなく、セットされた時間の方に
しばられているのだろう。それはそれで切ないことだ。
残暑厳しい中でも、つくつくほうしは鳴くのである。
秋に向かって時間は転がりつつあるのだ。

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