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2022年は客観的な予想を心がけます。

セントライト記念(GⅡ)

2005-09-18 08:09:06 | 最終結論
◎トップガンジョー
○ピサノパテック
▲マルブツライト
△フサイチアウステル
×アドマイヤフジ
×ニューヨークカフェ


【展開】
好枠を引いたピサノパテックがハナを奪う。以下、モリノミヤコ、カズサマンゲツらが隊列を形成。淡々とした流れ。有力どころのマイネルレコルトは菊花賞の距離を考えれば、ここで強気の競馬をしてくる公算は低い。好位あたりに控えて脚を計る競馬をするだろう。フサイチアウステルは有力どころでは一番前での競馬。長くいい脚を使え、勝負どころで同馬が動くことにより、後ろの各馬も仕掛けることになるだろう。2週目の馬場とテンに息を入れられる点で前有利の流れと見る。

【見解】
トップガンジョーを本命視。前走の魚野川特別1着はスローの流れを中団外目追走。前残りを警戒してか、3~4角で2番手まで押し上げると、直線で逃げ粘る2着馬を捕らえて余裕の差し切り勝ち。前々走のラジオたんぱ賞5着は先行激化の超Hペース。その流れを好位から追走。勝負どころで早めに動き出す強引な競馬で4角で先頭を奪うも、直線で失速。流れを考慮すれば明らかな早仕掛けであった。負けて強しの内容。今回は距離が不安視されているが、2000㍍皐月賞でも折り合いは付いていたし、「左回りの1600㍍がベスト」と言われているが、それは、その条件で好結果が出ているだけで、短絡的。スプリングS3着、ラジオたんぱ賞5着の積極的な競馬を見れば右回りの不安は一切ない。好位からうまく折り合って抜け出す!

相手には逃げ馬ピサノパテック。前走の500万新潟戦は直線で一旦並ばれながらも、そこから根性で差し返した。1戦毎に競馬を覚えて集中力も出てきた。上積みが望める。ここは単騎で行ける公算が大きい。うまく息を入れられれば。

Hペースの前走を差し切ったマルブツライト。展開とコース利があったことは確かだが、持久力のある末脚は光っていた。舞台は速い時計の出る中山に替わり、時計面での不安は否めない。だが、課題だった折り合いは問題ないし、流れが速くなれば。

フサイチアウステルは圧倒的1番人気。確かに、3走前の中京戦の内容と前走の九州スポーツ杯の勝負どころでの手応えを見れば、かなりの素質を感じる。だが、鞍上も言うように、気を抜く面があり、大幅な信頼を置くことはできない。4番手評価とした。

アドマイヤフジは勝負どころでの反応が鍵を握る。菊花賞向きと思うだけに、ここでどのような競馬をするのか注目。

マンハッタンカフェの全弟のニューヨークカフェ。勝負どころでのズブさを考えればステイヤー。ここも、うまく勝負どころで加速できれば。急仕上げを使われて体調面は上向いている。


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セントライト記念(GⅢ)展望

2005-09-17 08:18:32 | 見解
【マイネルレコルト】
2歳チャンピョンがここから始動する。前走の東京優駿5着は発馬が今ひとつ。鞍上が腹をくくって最後方からの競馬で脚を温存。皐月賞4着が早めに仕掛けて失速しただけに、ギリギリまで追い出しを我慢する作戦も脳裏にあっただろう。直線でインを突くと、5着まで押し上げた。だが、最後方で脚を温存したからこそ、5着に踏ん張れたともいえる。前々走の皐月賞4着は◎を打った。ビッグプラネットの作る淀みない流れを中団でスムーズに追走。勝負どころの3~4角で一気に仕掛けて先頭集団に襲い掛かるも、直線で筒一杯になってしまった。瞬発力勝負では分が悪いと思った鞍上の作戦だろうが、結果的にディープインパクトのVを誘導する形となってしまった。2歳チャンピョンとなった朝日杯FSではHペースの流れを勝負どころで早め先頭に立って押し切る横綱相撲。完成度の高さとマイル適性を存分に示した。朝日杯FSの内容から1600㍍がベストなのは間違いない。ただ、強引な競馬で4着に粘った皐月賞の内容から同世代なら2200㍍でも十二分に好勝負できる。問題は体調面だ。ご存知のとおり、最終追い切りはコースを1周しただけ。牧場で乗り込み、一週前に好時計を出しているものの、これは大きな割引き材料。


【アドマイヤフジ】
菊花賞目指してここから始動する。前走の東京優駿5着はいつもよりも前目の中団からの競馬。終始、スムーズな追走ながら、勝負どころで勝ち馬がスッと反応したのに対し、同馬は置かれ気味になる。肝心のどころで弱みが出た。それでも、最後はいい脚で伸びてきている。春シーズンは勝負どころでズブさを露呈する競馬が続いた。それでも、最後は必ずいい脚を使って善戦している。その意味では距離が伸びる菊花賞は楽しみだ。今回の舞台は中山外回り2200㍍。器用さに欠けるため、広い外回りコースはいい。問題は勝負どころで反応できるかどうか。春からの成長に期待。流れは速ければ速いほうがいい。この中間は坂路で速い時計を2本計時。最終追い切りは調教横綱アドマイヤマックスと併せ馬。一応は動ける態勢か。


【フサイチアウステル】
前走の九州スポーツ杯1着は平均ペースの流れを2番手から追走。流れが急に速くなった残り3ハロン地点で持ったままの抜群の手応えで先頭に踊り出ると、そのまま押し切る横綱相撲で快勝。ただ、4角での手応えを考えれば直線でもう少し突き放してもよかった。鞍上も「これからどんどん良くなる」と素質に惚れている。それを物語っているのが、3走前の中京戦2500㍍。好位のインで流れに乗ると、勝負どころの3~4角で外目を通って前へ進出。直線手前で他馬と接触しながらも、怯むことなく一気に加速。グングンと他馬を突き放して3馬身半差の圧勝。脚が長く、フットワークが綺麗。前々走の三田特別5着は道悪の影響も大きかったろう。ただ、鞍上が「まだ本気で走っていない」というように気を抜く面がある。将来性豊な逸材であることは間違いない。気分よく走れれば。


【トップガンジョー】
前走の魚野川特別1着はスローの流れを中団外目追走。前残りを警戒してか、3~4角で2番手まで押し上げると、直線で逃げ粘る2着馬を捕らえて余裕の差し切り勝ち。1000万下では力が違った。前々走のラジオたんぱ賞5着は道中、かなり速い流れを好位から追走すると、3角で早めに前を捕らえに行く強引な競馬。直線入り口で先頭に立つも、無理仕掛けが影響して失速。ペースを考えれば明らかに仕掛けが早かった。それでも、大きくバテずに踏ん張ったのは評価できる。折り合いが懸念されているが、2000㍍の皐月賞でも折り合っていたし、長くいい脚を使うタイプで距離もこなせる。うまく好位で我慢して抜け出せれば。


【ニューヨークカフェ】
とにかくズブい。前走の北海ハンデキャップ3着は発馬で後手を踏む。道中は中団で脚を溜めると、勝負どころで外目に持ち出す。だが、鞍上が激しく手綱を押すも反応が鈍い。直線でもジリジリとしか伸びなかった。帰厩から日が浅く、追い切り不足も影響したろう。マンハッタンカフェの弟らしく、いかにもステイヤータイプ。中山2200㍍は2戦2勝。エンジンの掛かりが遅いので、勝負どころで外目を通って加速できれば。あまり、速い時計決着だと辛い。この中間は意欲的な攻め。


【コンラッド】
前走のラジオたんぱ賞1着は発馬で後手を踏み、最後方から。向こう正面で手応えが悪く、万事休すかと思われたが、外を通って前へ進出。前目の馬たちがバテたところを大外から強襲して叩き合いを制した。B着用で揉まれずに競馬ができたのも良かったし、何より超Hペースで展開が向いた。前々走の500万下1着はスローの流れをスムーズに先行。終始、被されることもなく、直線を向くと、メンバー最速上がり33秒7の脚を繰り出してステッキを使わず叩き合いを制した。B着用で揉まれ弱い面がある反面、スムーズな競馬ならかなりの決め手を発揮する。今回は前走の内容から同じく最後方待機の策を取るだろう。流れが速くなることを願う。この中間は、最終追い切りで長めを乗られて急仕上げ気味。


【ピサノパテック】
前走の500万下新潟戦1着は最内枠から好スタートを切ると、スッとハナへ。向こう正面までは平均ペースの流れに持ち込み、3~4角で息を入れる。直線を向いて加速すると一旦は突き抜けるも、2着馬に並びかけられる。そこから再び伸びてアタマ差凌いだ。ペースが違うとはいえ、翌日の新潟記念よりもコンマ3秒速かった。まだ、遊びながら走っていて、成長が期待できる。サンデーサイレンス×マルゼンスキーという底力を持った血統。ここは単騎逃げが望めそうなメンバー構成。うまく息を入れられれば。


【スムースバリトン】
前走の札幌記念は馬群に付いて行けず、シンガリのまま終わってしまった。2歳時の東京スポーツ杯2歳S1着ではペールギュントとの競り合いを制した素質馬。だが、その後の故障で成長期に休んだハンデは想像以上に大きい。中間も変わった様子はなく、一変は厳しいだろう。


【カズサマンゲツ】
良馬場の切れ味勝負では分が悪い。京成杯のような道悪になれば。最内枠を利した積極的な競馬に期待したい。


【カンペキ】
前走の500万下新潟戦1着は平均ペースの流れを中団追走。勝負どころで早めに前へ進出すると、4角で前を射程圏に入れて、直線で激しい叩き合いを制してクビ差凌いだ。長くいい脚を使った点は評価できる。叩き3戦目できっちり変わった。2歳暮れのホープフルS2着ではアドマイヤフジに先着している。春先は無理なローテでスランプに陥った。好位から流れに乗れれば。


【マルブツライト】
前走のHTB杯1着は2000㍍で一変した。激しい先行争いのなか、同馬は中団のインで末脚を温存。課題だった折り合いもばっちり取れ、余裕の追走。勝負どころで各馬が動くなか、インでギリギリまで追い出しを我慢。直線を向いて外ではなく、インを突くと余裕の差し切り勝ち。Hペースで展開が向いたことは確かだが、鞍上の絶妙な騎乗も光った。速い時計決着に疑問はあるも


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京成杯AH(GⅢ)回顧

2005-09-15 20:22:17 | 回顧
天候:雨  芝:稍重

【馬場状態】芝を張り替えたことと、開幕週ということでパンパンの絶好馬場。だが、直前の激しい降雨でやや重の上滑りする馬場。

12.1 - 11.2 - 11.1 - 11.3 - 11.5 - 11.7 - 11.5 - 12.9
(34.4-36.1)(45.7-47.6)(57.2-58.9)

【展開】快速ニシノシタンが好発を決めてハナを奪うも、ロイヤルキャンサーが突っつき、テン4ハロン45.7の速い流れ。開幕週のパンパン馬場と直前の降雨で前も簡単に止まらない。最後は底力勝負。

勝ったマイネルモルゲンは見事に2連覇を達成した。2番枠から好発を決めると、ニシノシタンの作る速い流れを4,5番手のインで1番人気のアイルラヴァゲインを見ながらスムーズに折り合った。残り3ハロン地点で外目を通って少しずつ仕掛ける。直線に入って前を射程圏に入れると、一完歩ごとに逃げ粘るニシノシタンに迫って差し切り勝ち。これまでは折り合いを欠いて気難しさを露呈していたが、今回は好位で気分よく走っていた。気性面で成長したと見ていいだろう。一度使われて馬も良くなっていた。中山1600㍍はこれで重賞3勝目。非常に相性がいい。このあとはシリウスSから11月3日に名古屋競馬場で行われるJBCに向かうとのこと。関越Sでダート適性を証明しているだけにGI馬相手にどのような競馬をするのか、非常に楽しみ。

2着のニシノシタンも一度使われて行きっぷりが素軽くなった。好発を決めるとスッとハナへ。ロイヤルキャンサーに突っつかれるも終始、手応えは抜群。直線に入って一旦は突き抜けるも、ゴール前でバテたところを勝ち馬に差されてしまった。ただ、テンのスピード性能はさすがだし、ハナへ立ってマイペースの競馬ができれば渋太いことを再確認できた。一度使われてすべてに上積みがあった。この馬も中山1600㍍と好相性。前走で本命を打っていただけに自分の詰めの甘さを痛感している。このあとは東京マイルの富士Sか。

3着のウインラディウスはさすがの底力。道中はニシノシタンの作る速い流れを後方でスムーズに折り合う。直線を向いてうまく前が開いたところを鋭く伸びた。勝ち馬に届かなかったものの、トップハンデの58キロと開幕週の馬場、直前の降雨を考えればよく頑張っている。さすがに力がある。折り合えば最後の脚は鋭い。

4着は人気薄のパリブレスト。速い流れを道中は後方のインをロスなく追走。直線を向いて馬群に突っ込み、多少ロスはあったものの、狭いところを縫うように鋭く伸びてきた。52キロの恩恵はあったものの、休み明けでよく走っている。中間はWコースで5ハロン62.1の猛時計をマーク。春からの成長が著しい。

5着のキネティクスは道中、中団前目の外を追走。だが、勝負どころでズブくなり、置かれてしまう。万事休すかと思われたが、直線でエンジンが掛かると外からジリジリと伸びてきた。半年ぶりの実践で見せ場を作った。エンジンの掛かりの遅いタイプで、是非とも東京コースで狙いたい。

1番人気のアイルラヴァゲインは残念ながら結果を残すことができなかった。道中はニシノシタンの速い流れを3番手から積極的に追走。勝負どころでの手応えも抜群。直線で一旦は2番手まで押し上げるも、急坂で失速してしまった。やはり、1600㍍は長い。ベストは1200~1400㍍。

本命視したシャイニンルビーは道中、中団のインをぴったりと追走。終始、内の経済コースを通るも、勝負どころで急に手応えが怪しくなる。直線でもジリジリとしか伸びず。鞍上によれば「馬場を気にして手応えが怪しくなった」とのこと。昨年2着時と同じような競馬だっただけに悔やまれる。良馬場で溜めればいい脚を使う。

3歳馬マイネルハーティーは道中、追走に苦しんで置かれてしまう。直線を向いて外から差して来るも、内にモタれてまともに追えていなかった。これは太め残りによるもの。それでも、勝ち馬から0.4秒差なら評価できる。絞れれば巻き返し必至。

フォーカルポイントは大外枠発走で出遅れ。道中は課題だった折り合いも付いてスムーズに追走。直線で外へ持ち出すも伸び切れず。上滑りする馬場を気にしたのか。

マイネルソロモンはこの中間、一度も速い時計を出していない。道中も後方2番手で置かれ気味の追走。直線でも見せ場を作れなかった。鞍上によれば「フットワークが小さくなっている」とのこと。立て直しが必要。

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セントウルS(GⅢ)回顧

2005-09-15 19:27:39 | 回顧
天候:曇  芝:良 

【馬場状態】開幕週のパンパン馬場。やや芝は深い。

12.2 - 10.8 - 10.9 - 11.0 - 11.2 - 12.2
(33.9-34.4) 1:08.3

【展開】最内枠のギャラントアローがもたつく間にホーマンテキーラがハナを切る。開幕週の馬場を考えれば速くない。前有利の流れ。

勝ったゴールデンキャストは道中、平均ペースの流れを2番手のインと絶好のポディションから追走。終始、スムーズに折り合うと直線で逃げ粘るホーマンテキーラをゴール前で差し切った。スパッと切れる印象はないが、無理せず追走すると渋太い脚を使う。これで同レース連覇。

2着のホーマンテキーラは好発を決めると、最内枠でモタつくギャラントアローを尻目に、スッとハナへ。終始、マイペースの逃げに持ち込むも、ゴール前で勝ち馬の渋太い脚に屈した。まだ、3歳馬。ゴール手前まで手前を変えなかったとのことだし、これからどんどん力を付けていくだろう。

3着のマルカキセキは道中、中団馬群のなかを追走。終始、スムーズな競馬で4角でも持ったままの抜群の手応えで直線を向く。だが、そこからの反応が今ひとつで3着に詰めてくるのが精一杯。流れが緩く、前も止まらなかったこともあるが、勝負どころでの手応えを考えれば、もっと弾けてほしかった。現状では平坦コースのほうが良いのか。夏場の小倉戦を強い競馬で連勝して、今夏最大の昇り馬として注目されたが、あと一歩届かなかった。今後の成長に期待。

4着のギャラントアローは絶好の最内枠発走ながら、テンにモタつき、ハナへ立てなかった。好位から競馬するも、勝負どころで手応えが怪しくなり、直線も伸びず、下がらず。やはり、ハナへ行ってこその馬。この馬も平坦コース向き。

海外遠征明けのキーンランドスワンは残念ながら5着。道中は外枠発走から好位の外目を追走。だが、直線で見せ場すら作れず失速。常に折り合いの不安が付きまとう馬で、外枠発走で前に馬を置けず、気分よく行き過ぎてなし崩しに脚を使わされた。久々の影響もあったろう。流れの速くなるGIで期待。

7着のタマモホットプレイは次走で注目したい。道中は追走に苦しみ、最後方に置かれてしまう。それでも、最後はメンバー最速の上がり33秒7の脚で最後まで追い上げてきた。速い時計決着を苦手とする馬で、開幕週の馬場は合わなかった。時計、上がりの掛かる馬場、展開なら1200㍍もこなせる。


京成杯AH(GⅢ)最終結論

2005-09-11 08:16:19 | 最終結論
◎シャイニンルビー
○マイネルハーティー
▲マイネルモルゲン
△コスモサンビーム
×ニシノシタン
×ウインラディウス
☆フォーカルポイント


【展開】
舞台は開幕週の中山マイル戦。ハナを切るのはニシノシタン。単騎なら平均ペースの流れだが、発馬を決めればロイヤルキャンサーも絡んでくる。更には中山マイル6勝で最内枠に入ったミッドタウンも前へ。そうすれば、開幕週でも先行激化で後ろも届く流れになる。


【見解】
絶好枠に入ったシャイニンルビーを狙う。前走の巴賞9着は不得手の道悪がすべて。昨年のこのレースは、スローの流れをインぴったりに追走して、直線で鋭い末脚で勝ち馬に迫った。溜めれば一瞬の切れ味は鋭い。あまり、気分よく行き過ぎると末をなくすタイプで乗り難しい。更に枠を見ても、同馬より内の2頭は先行タイプ。後ろ3頭も逃げ、先行と揉まれずにインを追走できる。直線でうまく馬群を捌ければ昨年の再現がある。

相手にはマイネルハーティーを。今春のNZT1着で見せた強烈な末脚は未だに脳裏に焼きついている。若干メンバーが弱く、展開が嵌ったことは否めないが、中山のマイルなら持ち味を存分に発揮できる。開幕週で直線一気で差し切るのは至難の業だが、先行激化するなら届く。

うまく折り合えればマイネルモルゲンの連覇がある。前走の関越Sは掛かり気味に2番手を追走して勝負どころで早めに来られる苦しい展開ながら、直線で一旦先行に立つ見せ場たっぷりの内容。非凡なダートセンスを見せた。今回は芝替わりだが、昨年のこのレースを制しているように中山マイルは4勝。ニシノシタンの引っ張る流れを好位でうまく我慢できれば。



朝日CC(GⅢ)予想

2005-09-10 00:56:59 | 最終結論
◎ビッグプラネット
○ツルマルヨカニセ
▲セフティーエンペラ
△エイシンチャンプ
×エリモハリアー
×ワンモアチャッター


【展開】
ビッグプラネットの単騎逃げ。ガンガン行くタイプでもなく、流れはスローやや速めのマイペース。有力どころのサクラセンチュリー、ワンモアチャッターはお互いを意識して仕掛けづらい。勝負どころで流れが急に速くなり、後ろも仕掛けるものの、前半息を入れた分、先行勢も簡単にはバテない。開幕週のきれいな馬場がそれに拍車をかける。


【見解】
単騎逃げを打つビッグプラネットを本命視。デビュー2戦目でいきなりGⅢのアーリントンCを逃げ切り勝ち。その後はGIの壁にぶち当たった感だが、キャリアが浅く、スピードの素質だけで走っていた。姉にGI馬ダイワエルシエーロを持つ良血馬。これから経験を積めば出世が見込める。ここは単騎逃げが望めるメンバー構成。53キロと開幕週のパンパン馬場もこの馬に味方する。春から精神面での成長に期待。


京成杯AH(GⅢ)展望

2005-09-08 22:48:48 | 見解
【ニシノシタン】
前走の関屋記念14着では本命を打った。久々ながら丹念に乗り込まれて仕上がりは良かった。だが、ゲート入りをごねてテンションが上がってしまった。スタートして手綱を押すもハナへは立てず。スローの流れを2番手で何とか折り合うも、直線入り口でダイワメジャーに早めに来られて万事休す。前々走の京王杯SC5着はスタート直後に躓き、落鉄。うまく平均ペースに落として逃げたものの、最後は脚が上がってしまった。3走前、4走前の中山マイルの準オープン戦で2連勝。その時、負かしたオレハマッテルゼがその後京王杯SCで2着していることからも、メンバーは強かった。3勝している中山マイルはベスト。出脚が速く、終いの脚も粘り強い。スムーズにハナを奪えるかが、鍵を握っている。2キロ減の54キロと開幕週のパンパン馬場は有利。


【アイルラヴァゲイン】
NHKマイルC3着以来の実践となる。その前走はスローの流れを中団のインをロスなく追走。直線で若干外に出すのに手こずる。そこから一旦は2着馬に迫るも、最後は同じ脚色になってしまった。直線でのロスがあったにしろ、インぴったりを通った恩恵もあったし、最後の止まり方を見る限り、ベストは1400㍍に映る。クリスマスRS、マーガレットSで見せたスピード、終い切れ味は強烈だった。何れはかなりのスプリンターになる可能性も。ここの中間は速い時計は最終追い切りの一本のみ。春から成長した姿を見せてくれるのか楽しみだ。


【マイネルモルゲン】
昨年の覇者が連覇を狙う。前走の関越S4着は初ダート。スタートするとガツンと掛かってハナへ。何とか2番手で折り合うも、勝負どころでグラスボランチに早めに来られる苦しい展開。それでも、一旦は突き抜けて差のない4着。非凡なダートセンスを見せ付けた。今後はダート中心に使われるとのこと。中山マイルは昨年の同レースと04年のダービー卿CTを制している。前者はスタート直後に掛かり気味にハナを奪い、そこから息を入れて逃げ切り勝ち。後者は勝負どころの3~4角で外を通って少しずつ加速すると、直線でジリジリと伸びて差し切った。常に折り合いに不安のある馬。前半をいかに乗り切るかが鍵を握っている。内枠では馬群に包まれて脚を余しえしまうケースが考えられるため、できれば真ん中あたりの枠を取りたい。


【シャイニンルビー】
前走の巴賞9着は道悪がすべて。前々走の巴賞6着は後方でジッと脚を温存するも、直線で外に膨れてしまい、追い込むも届かず。昨年の同レース2着とオーロC1着はともに道中は後方のインぴったりで脚を温存。そこから直線で一気に弾けるというパターン。道中、下手に動くと末脚が鈍ってしまう。一瞬の切れ味が鋭い。ここも是が非でも内枠がほしい。


【ウインラディウス】
前走の関屋記念11着はうまく折り合って競馬できた。直線で最内を突くも、ラスト1ハロンでバッタリ止まってしまった。馬場の悪いところを通った影響もあっただろが不可解な負け方。前々走の谷川岳S1着はロイヤルキャンサーの引っ張る速い流れを中団から追走。
4角で最内を突くと、うまく前が開いて鋭く伸びて快勝。内の経済コースを通った恩恵はあったが、58キロを背負い貫禄の勝利だった。折り合えば鋭い脚を使うが、ベストは1400㍍。トップハンデの58キロも楽ではなく…。


【ミッドタウン】
前後半同じペースで走るワンペース型。ただ、中山マイルの持ち時計は文句なしにNO.1.。開幕週の時計勝負は臨むところ。今冬のニューイヤーSでは外枠からスムーズに好位を奪うと、直線早め先頭で押し切った。その時、負かしたのがアサクサデンエンだから価値が高い。春のダービー卿CTは終始、馬群の外を通らされた。中山マイルは6勝しているように間違いなくベスト。理想的な平均ペースの流れをスムーズに競馬できれば。一発期待!


【フォーカルポイント】
前走の新潟記念10着は未勝利戦並の超スローの流れ。珍しく好スタートを切ったのが仇となり、掛かって2番手追走でなし崩しに脚を使わされて馬群に沈んでしまった。致し方ない敗戦。それを考えればマイルへの距離短縮は間違いなくプラス。かつては、ダービー馬キングカメハメハに先着したことのある馬。2歳戦からの成長には未だに疑問符が残る。言い訳のできない舞台。試金石となる。まだ、ゲートに不安があり、開幕週の前の止まらない馬場もどうか。


【マイネルソロモン】
前走のNZT12着はいい感じで中団を追走するも、直線で全く反応できなかった。プラス24キロでは仕方なかった。以前は気難しさを露呈し、折り合いを欠いていた。だが、近走は気性も安定しつつあり、それが終いの切れ味に繋がっている。前走後、爪の不安で関屋記念を回避。その後、プール調教を施し、Wでも時計を出している。ただ、コースでは速い時計を一度も記録していない。陣営は絞れていると語っているが、果たしてどうだろうか。


【マイネルハーティー】
前走のNHKマイルC12着はスローの術中に嵌り、動くに動けず惨敗。前々走のNZT1着はHペースを最後方追走。直線勝負に賭けて、ラスト1ハロンで目の覚める鋭い切れ味で差し切った。展開が嵌ったことは否めないが、一瞬の切れ味は鋭い。東京よりも中山向き。開幕週の高速馬場を直線一気で差し切るのは至難の業だが、秋に向けてどんな走りをするのか注目。この中間は函館とCWで乗り込まれて、動ける状態にあるか。


【コスモサンビーム】
前走の関屋記念5着は道中、好位から競馬する予定も、出脚がつかず最後方を追走。それでも、最後は大外から33秒1の末脚で見せ場を演出した。さすがは2歳チャンピョンホース。力がある。ダービーから重度の骨折を乗り越えて見事にカムバック。関係者の類まれなる努力には本当に頭が下がる。一度使われたことで道中の行きっぷりが素軽くなるはず。朝日杯FSで見せたスピード、終いの切れ味はマイルにぴったり。好位から抜け出しを図る。とにかく無事に走ってほしい。




新潟2歳S(GⅢ)回顧

2005-09-06 22:58:39 | 回顧
天候:曇  芝:重 
【馬場状態】最終週を迎え直線で内を通る馬は皆無。ただ、内、外、馬群が固まるため真ん中を通る馬は窮屈な競馬を強いられる。道中、極力ロスのない内を通って直線で外に持ち出すか、スムーズに大外に持ち出すパターンがいい。

12.4 - 11.1 - 11.7 - 12.6 - 12.6 - 11.5 - 10.9 - 12.2
(35.2-34.6)(47.8-47.2)  1:35.0

【展開】スタートして向こう正面までは、4頭が併せ馬の形で息の入らない流れ。流れの落ち着いた3~4角で息を入れるものの、前半の消耗が響き、この4頭は脱落。内で脚を溜めていたニシノフジムスメが流れの落ち着いた3~4角で内を慎重に通って先頭に踊り出る。直線をフルに使った馬力勝負。重馬場で各馬が苦戦を強いられるなか、勝ち馬だけは異次元の走りだった。

勝ったショウナンタキオンは衝撃的な勝ちっぷりで早くもクラシックへ名乗りを上げた。スタートで出遅れると、鞍上は慌てることなく最後方から折り合いに専念。3~4角までは一切アクションを起こさず、直線で大外に持ち出す。そこからの脚が凄まじかった。残り2ハロン地点でスッと加速すると一気に先頭に踊り出る。そこからはグイグイと他馬を突き放して5馬身差の圧勝。重馬場で他馬が苦しむなか、同馬は全く意に介さなかった。上がり33秒9は2番目に速いニシノフジムスメの35秒3と比較しても傑出していることがよく分かる。このあとは昨年の勝ち馬マイネルレコルトと同じく朝日杯2歳Sへ向かうだろう。とにかくスケールの大きさを感じさせる馬。距離延長が課題になるが、行きたがる気性でないので2000mまでは問題ないはず。あとはスタート。新潟のような広いコースなら直線まで待機できるが、皐月賞の行われる中山では、出遅れるとどうしても勝負どころでマクらなければらない。ディープインパクトのように難なくクリアしてしまうかもしれないが…。

2着のニシノフジムスメは2番枠から道中は中団のインで折り合いに専念。流れの落ち着いた3~4角で馬群の内を通って先頭に踊り出る。そこから少しずつ馬場のいい外に持ち出して自身も伸びているものの、勝ち馬のインパクトが強すぎた。ただ、3着以下を引き離しているし、長くいい脚を使っている。この馬も強い。今後の成長が楽しみな牝馬。暮れのジュべナイルフィリーズが楽しみ。

コスモミールの連勝は3でストップしてしまった。最内枠発走から抜群のスタートを切る。終始、抑え切れないくらいの行きっぷり。直線で馬場のいい外目に持ち出して、ニシノフジムスメとの競り合いに持ち込むも、勝ち馬に子ども扱いされてしまった。ただ、自身はよく頑張っている。前半にもう少し我慢できていれば。

エイシンチャンドラは道中、中団の外目を追走するも、直線でヨレるなど余力が残っていなかった。この馬場で持ち味を殺されてしまったか。

小倉2歳S(GⅢ)回顧

2005-09-06 22:57:45 | 回顧
天候:小雨  芝:良 
【馬場状態】最終週の馬場に加えて直前の降雨でスタミナを要する馬場に。内の馬場は悪いが、以外にもその内を通って粘る馬も目立った。

11.8 - 10.7 - 11.1 - 11.0 - 12.1 - 12.4
(33.6-35.5) 1:09.1

【展開】最終週を迎えて例年ほどではないものの、時計の掛かる馬場。直前の降雨がそれに拍車をかけた。外枠発走のト-ホウアモーレが好スタートからハナを切るも、内枠からグランプリシリウスも競り掛ける。ただ、馬群が離れていたためそこまで激しい争いにはならなかった。3角で馬群の最内を通ってアルーリングボイスが一気に仕掛けて先頭に踊り出る。ラスト2ハロン12.1-12.4と根性比べ。

勝ったアルーリングボイスは最悪の最内枠発走。終始、馬場の悪い内を通らされる懸念があったが、鞍上は腹をくくって中団のインを追走。このまま直線勝負かと思わせたが、3角で一気の仕掛けで先頭に踊り出る。直線で馬場のいい大外に持ち出すと他馬を突き放す。最後はバテて2着馬に急追されたものの、ハナ差で凌いだ。長くいい脚を使って差し切った点は高く評価できる。パワーを要する馬場も全く問題なかった。鞍上の好騎乗も光った。さすがである。かなりのスプリンターになる可能性も。

2着のセントルイスガールは惜しかった。道中は外枠発走から逃げるトーホウアモーレを見ながら、馬場のいい外目の好位を理想的に追走。直線で前を射程圏に入れて急追するも、ハナ差及ばなかった。4角でトーホウアモーレに進路を阻まれて外に膨れたのが悔やまれる。390㌔台の小柄な牝馬で滞在競馬でプラス6キロは大きかった。この馬もいいスピードを持っている。

トーホウアモーレは抜群のスタートを切ると、待ったままの手応えでハナへ。そこから無理に行くのではなく、内の馬を見ながらの競馬。終始、馬場のいい外目を通って直線で手応えも残っていたものの、上位2頭の決め手に屈した。ただ、キャリア1戦とパワーを要する馬場を考えれば及第点。これからの馬。いいスピードを持っているし、トビが綺麗。

ゴウゴウキリシマは道中、馬群に付いていくのがやっと。勝負どころでステッキが入るほどだった。本来なら大敗しておかしくないケース。だが、最後はメンバー最速の上がり34秒9の脚で急追して見せ場を作った。距離が伸びていいタイプ。面白い存在になりそう。

エイシンアモーレは悔やまれる。前走後のダメージが大きく、カイバ食いが落ちて当日はマイナス18㌔。本調子に程遠いデキだった。道中は好位からレースを進めて直線で前を射程圏に入れながら、伸び切れなかった。それでも、体調を考えればよく粘っているし、控える競馬ができことは収穫。これなら距離が伸びても我慢できそうだ。放牧でリフレッシュしてほしい。

エムエスワールドは勝ち馬と同じく勝負どころで一気に仕掛けて、直線で内を突く。ラスト1ハロン付近まで抵抗するものの、最後は完全に脚が上がってしまった。ただ、積極的なレース運びには好感が持てる。鞍上によればノメっていたとのこと。良馬場で巻き返したい。

グランプリシリウスは内枠からハナを切るも、4角でアラアラ。直線で見せ場なく失速してしまった。このパワーを要する馬場でスピードを殺されてしまったか。ちょっと不可解な負け方

エルムS(GⅢ)回顧

2005-09-06 22:56:11 | 回顧
天候:晴  ダート:良 
7.0 - 11.3 - 11.6 - 12.2 - 12.3 - 12.6 - 12.3 - 12.4 - 13.2
(36.0-37.9)(48.3-50.5)

【展開】ワンダーハヤブサが掛かり気味に先行。ただ、他に競る馬もなく平均ペースの流れ。勝負どころで人気のジンクライシスが仕掛けると、有力どころも動き出す。4角でジンクライシス、カイトヒルウィンドが抜け出すも、最後は勝ち馬の底力に屈した。

勝ったパーソナルラッシュは見事復帰戦を飾った。道中は終始、手綱が動いて追走に苦労。勝負どころでも手応えが今ひとつで惨敗も考えられるケース。それでも最後は外に持ち出すと、一完歩ごと迫って差し切った。トップハンデの59キロ、忙しい距離、仕上がり途上を考えれば上々の復帰戦といえる。鞍上が言うように、道中で真面目に走らない面があり、距離が伸びてジックリと息を入れる競馬が合っている。昨年は世界最高峰のブリーダーズCで6着に駆けた馬。このあとはJCDが目標になるが、条件は最高だ。

2着のジンクライシスもJCDに向けて上々のスタートを切った。道中は平均ペースの流れを3番手から追走。勝負どころで仕掛けると、4角で先頭に踊り出る。そのままカイトヒルウィンドとのマッチレースかと思われたが、最後は勝ち馬の底力に屈した。ただ、休養前はリズムが悪くてスランプに陥ったが、完全に立ち直った。勝ち馬とは斤量差3キロの恩恵があり、現時点では力負けといえる。まだ、4歳馬。得意の東京コースでの再戦が楽しみだ。

3着のカイトヒルウィンドも休み明けを叩かれて一変した。道中は中団前目からジンクライシスを見ながらの競馬。勝負どころでクライシスが仕掛けると、同馬も連れて進出。4角で先頭に踊り出てマッチレースに持ち込むも、勝ち馬の底力に屈した。ただ、強敵相手に善戦できたことは収穫。これで秋が楽しみになった。

マルブツトップは発馬で後手を踏んで無理せず中団から。ほぼ、勝ち馬と同じ位置取りから、直線で内を突いてジリジリと伸びた。以前は控える競馬で決め手不足を感じたが、一戦毎に力を付けている。これなら中央場所のGⅢでも胸を張れる。

ハードクリスタルはプラス10キロが影響したのか。勝負どころで他馬が仕掛けたのに対し、同馬の反応は今ひとつ。直線でもジリジリとしか伸びなかった。体調の管理の難しい馬。

サイレントディールは発馬で後手を踏んで、腹をくくって後方からの競馬。道中はいい手応えで進むも、3角で手綱を引っ張る不利。それでも、最後は差のないところまで来ているだけに悔やまれる。やはり、ダートは走る。鞍上によれば「だんだんとゲートをごねている」とのこと。気になる材料だ。

エドモンダンディス、ドンクールも勝負どころでの不利が悔やまれる。これからの馬。次走での巻き返しに期待。