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2022年は客観的な予想を心がけます。

セントライト記念(GⅢ)展望

2005-09-17 08:18:32 | 見解
【マイネルレコルト】
2歳チャンピョンがここから始動する。前走の東京優駿5着は発馬が今ひとつ。鞍上が腹をくくって最後方からの競馬で脚を温存。皐月賞4着が早めに仕掛けて失速しただけに、ギリギリまで追い出しを我慢する作戦も脳裏にあっただろう。直線でインを突くと、5着まで押し上げた。だが、最後方で脚を温存したからこそ、5着に踏ん張れたともいえる。前々走の皐月賞4着は◎を打った。ビッグプラネットの作る淀みない流れを中団でスムーズに追走。勝負どころの3~4角で一気に仕掛けて先頭集団に襲い掛かるも、直線で筒一杯になってしまった。瞬発力勝負では分が悪いと思った鞍上の作戦だろうが、結果的にディープインパクトのVを誘導する形となってしまった。2歳チャンピョンとなった朝日杯FSではHペースの流れを勝負どころで早め先頭に立って押し切る横綱相撲。完成度の高さとマイル適性を存分に示した。朝日杯FSの内容から1600㍍がベストなのは間違いない。ただ、強引な競馬で4着に粘った皐月賞の内容から同世代なら2200㍍でも十二分に好勝負できる。問題は体調面だ。ご存知のとおり、最終追い切りはコースを1周しただけ。牧場で乗り込み、一週前に好時計を出しているものの、これは大きな割引き材料。


【アドマイヤフジ】
菊花賞目指してここから始動する。前走の東京優駿5着はいつもよりも前目の中団からの競馬。終始、スムーズな追走ながら、勝負どころで勝ち馬がスッと反応したのに対し、同馬は置かれ気味になる。肝心のどころで弱みが出た。それでも、最後はいい脚で伸びてきている。春シーズンは勝負どころでズブさを露呈する競馬が続いた。それでも、最後は必ずいい脚を使って善戦している。その意味では距離が伸びる菊花賞は楽しみだ。今回の舞台は中山外回り2200㍍。器用さに欠けるため、広い外回りコースはいい。問題は勝負どころで反応できるかどうか。春からの成長に期待。流れは速ければ速いほうがいい。この中間は坂路で速い時計を2本計時。最終追い切りは調教横綱アドマイヤマックスと併せ馬。一応は動ける態勢か。


【フサイチアウステル】
前走の九州スポーツ杯1着は平均ペースの流れを2番手から追走。流れが急に速くなった残り3ハロン地点で持ったままの抜群の手応えで先頭に踊り出ると、そのまま押し切る横綱相撲で快勝。ただ、4角での手応えを考えれば直線でもう少し突き放してもよかった。鞍上も「これからどんどん良くなる」と素質に惚れている。それを物語っているのが、3走前の中京戦2500㍍。好位のインで流れに乗ると、勝負どころの3~4角で外目を通って前へ進出。直線手前で他馬と接触しながらも、怯むことなく一気に加速。グングンと他馬を突き放して3馬身半差の圧勝。脚が長く、フットワークが綺麗。前々走の三田特別5着は道悪の影響も大きかったろう。ただ、鞍上が「まだ本気で走っていない」というように気を抜く面がある。将来性豊な逸材であることは間違いない。気分よく走れれば。


【トップガンジョー】
前走の魚野川特別1着はスローの流れを中団外目追走。前残りを警戒してか、3~4角で2番手まで押し上げると、直線で逃げ粘る2着馬を捕らえて余裕の差し切り勝ち。1000万下では力が違った。前々走のラジオたんぱ賞5着は道中、かなり速い流れを好位から追走すると、3角で早めに前を捕らえに行く強引な競馬。直線入り口で先頭に立つも、無理仕掛けが影響して失速。ペースを考えれば明らかに仕掛けが早かった。それでも、大きくバテずに踏ん張ったのは評価できる。折り合いが懸念されているが、2000㍍の皐月賞でも折り合っていたし、長くいい脚を使うタイプで距離もこなせる。うまく好位で我慢して抜け出せれば。


【ニューヨークカフェ】
とにかくズブい。前走の北海ハンデキャップ3着は発馬で後手を踏む。道中は中団で脚を溜めると、勝負どころで外目に持ち出す。だが、鞍上が激しく手綱を押すも反応が鈍い。直線でもジリジリとしか伸びなかった。帰厩から日が浅く、追い切り不足も影響したろう。マンハッタンカフェの弟らしく、いかにもステイヤータイプ。中山2200㍍は2戦2勝。エンジンの掛かりが遅いので、勝負どころで外目を通って加速できれば。あまり、速い時計決着だと辛い。この中間は意欲的な攻め。


【コンラッド】
前走のラジオたんぱ賞1着は発馬で後手を踏み、最後方から。向こう正面で手応えが悪く、万事休すかと思われたが、外を通って前へ進出。前目の馬たちがバテたところを大外から強襲して叩き合いを制した。B着用で揉まれずに競馬ができたのも良かったし、何より超Hペースで展開が向いた。前々走の500万下1着はスローの流れをスムーズに先行。終始、被されることもなく、直線を向くと、メンバー最速上がり33秒7の脚を繰り出してステッキを使わず叩き合いを制した。B着用で揉まれ弱い面がある反面、スムーズな競馬ならかなりの決め手を発揮する。今回は前走の内容から同じく最後方待機の策を取るだろう。流れが速くなることを願う。この中間は、最終追い切りで長めを乗られて急仕上げ気味。


【ピサノパテック】
前走の500万下新潟戦1着は最内枠から好スタートを切ると、スッとハナへ。向こう正面までは平均ペースの流れに持ち込み、3~4角で息を入れる。直線を向いて加速すると一旦は突き抜けるも、2着馬に並びかけられる。そこから再び伸びてアタマ差凌いだ。ペースが違うとはいえ、翌日の新潟記念よりもコンマ3秒速かった。まだ、遊びながら走っていて、成長が期待できる。サンデーサイレンス×マルゼンスキーという底力を持った血統。ここは単騎逃げが望めそうなメンバー構成。うまく息を入れられれば。


【スムースバリトン】
前走の札幌記念は馬群に付いて行けず、シンガリのまま終わってしまった。2歳時の東京スポーツ杯2歳S1着ではペールギュントとの競り合いを制した素質馬。だが、その後の故障で成長期に休んだハンデは想像以上に大きい。中間も変わった様子はなく、一変は厳しいだろう。


【カズサマンゲツ】
良馬場の切れ味勝負では分が悪い。京成杯のような道悪になれば。最内枠を利した積極的な競馬に期待したい。


【カンペキ】
前走の500万下新潟戦1着は平均ペースの流れを中団追走。勝負どころで早めに前へ進出すると、4角で前を射程圏に入れて、直線で激しい叩き合いを制してクビ差凌いだ。長くいい脚を使った点は評価できる。叩き3戦目できっちり変わった。2歳暮れのホープフルS2着ではアドマイヤフジに先着している。春先は無理なローテでスランプに陥った。好位から流れに乗れれば。


【マルブツライト】
前走のHTB杯1着は2000㍍で一変した。激しい先行争いのなか、同馬は中団のインで末脚を温存。課題だった折り合いもばっちり取れ、余裕の追走。勝負どころで各馬が動くなか、インでギリギリまで追い出しを我慢。直線を向いて外ではなく、インを突くと余裕の差し切り勝ち。Hペースで展開が向いたことは確かだが、鞍上の絶妙な騎乗も光った。速い時計決着に疑問はあるも


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