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中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

スプリングS(GⅡ)徹底研究!

2008-03-18 18:42:23 | 見解
ショウナンアルバ
前走の共同通信杯1着は、降雪による一日延期。荒削りな3歳馬にとっては余計に応える悪条件。11番枠から好発を決めるも、手綱をグッと抑えて好位の外目に控える。2ハロン目あたりからは口を割って行きたがる。これは前のレースでビューッと行かせた影響もあったろう。向こう上面中盤からは何とかなだめられる。我慢した甲斐があり、4角では絶好の手応え。終始、馬場の良い3分どころを通り、直線入り口の坂上では持ったまま先頭に並びかける。先頭に立つのが少し早い形になったが、残り300㍍地点から追い出し、一統になってもしっかり駆け抜ける。後続に迫られても抜かれる雰囲気はなかった。かなりの淀みない流れをテンにスタミナをロスして早め先頭の形で押し切ってしまった。着差以上の強さだ。前々走の若竹賞1着は、大外枠から四肢を気持ちよく伸ばしたストライドで先団へ。本来なら流れが落ち着きやすい1角でハナを奪うと2角の下り坂で11秒4と加速し、縦長のHペースを作る。向こう正面終盤で一度ピッチを上げたものの、3,4角で12秒7-12秒7とゆったり息を入れる。直線で再びスパートを開始させると、スッと左手前に替えグイグイ加速。後続を寄せ付けなかった。冬の洋芝開催を考えると、1000㍍通過59秒0はかなり速いし、いくら3,4角で息を入れられたとはいえ、急坂のゴール前を12秒2で踏ん張ったのは立派。とにかく強さが際立ったレースだった。手先が長く、柔らかいストライドをしている。スピード、瞬発力、ともに一流だ。あとは、鋭い目つきをしていて実践に行って行きたがる気性が課題。精神面さえクリアすればクラシックがグッと近づいてくる。

レインボーペガサス
前走のきさらぎ賞1着は、15番枠から道中は中団の外め。だが、口を割って行きたがり、折り合いを欠く。何とか前に馬を置いてなだめられる。終始、馬場のマシな外めを通る。3角の上り坂でも押さえるのに苦労するほどの行きっぷり。下り坂を慎重に下り、4角で2着馬が動いたのに連れて進出開始。直線で馬場の大外へ持ち出し、右ステッキが数発。始めは反応が鈍かったが、ラスト1F地点からようやくエンジンが掛かる。そこからは渋太く伸びた。勝ち時計は平凡も馬場の影響もある。競馬場でテンションの上がりやすい傾向にあり、初の長距離輸送となった前々走の全日本2歳優駿ではパドックからイレ込んだ。前走は下見どころで、ハミで遊んでいた。まだ若いが、トモの厚みは雄大。当日の気配に注意。

スマイルジャック
前走のきさらぎ賞2着は、中2週でも時計は直前に南Pでサッと流した一本だけ。攻め不足だった。12番枠からスッと好位の外めに取り付くも、持って行かれるような感じ。十分に脚をタメられているとは言えない。3角の下り坂でガツンとハミを取ってしまい、一気に進出。直線で早めに先頭へ立つ形となり、残り300㍍地点ではレッツゴーキリシマに内から突進される不利が。残り150㍍付近で勝ち馬に並ばれる。アッサリ交わされてもおかしくなかったが、そこから粘りを見せ、3着馬には差されなかった。ハミにモタれる若さがあり、距離延長は有利とはいえない。エッグハミ着用。前々走の若竹賞3着は、久々でまずまずの仕上がり。スタンド前発走でハミに頼った走り。縦長の速い流れの分、離れた5番手で何とか折り合う。流れが緩んだ向こう正面序盤で前との差を詰める。逃げ馬が11秒9と速い脚を使った終盤でも同じ差。自身も追走に脚を使った。3,4角で外めを抑え切れない感じで進出。だが、直線で追い出されてからの反応は案外で、伸びずバテずだった。まだトモがパンとしていない分、前傾姿勢となりハミに頼ってしまう。それが力みに繋がり、道中の手応えは絶好に見えても知らず知らずに体力を消耗している分、最後のひと押しが利かない。攻めもビシビシやれていない現状だけに、本格化はまだ先だ。裏を返せば、それでこの成績。能力は計り知れない。陣営によると「ズルい面がある」と。

ドリームシグナル
前走のスプリングS1着は、中間の坂路での攻めの動きが良く、デキは朝日杯FS4着時よりも上向いていた。発馬で行き脚がつかず、テンは中団より後方のポディション。3角手前の上り坂で馬群の外めに持ち出そうとするも、武豊に被されて失敗。仕方なく、手綱をグッと引いて後方2番手まで下げる。他馬よりもワンテンポ以上遅く4角でスパートさせると、直線入り口にかけてグーンと加速。一気に中団まで取り付く。だが、そこから左ステッキが入ると内へモタれる。左手綱を引きながら右ステッキが入ると、今度は外へ膨れる。それでも、他馬と違う脚色でグングン加速して圧勝した。先行馬総崩れの流れが向いたのは確かだが、4角から直線入り口にかけての脚は本物と見ていい。蛇行運転するなど、若さが抜けない現状。前々走の朝日杯FS4着は、自身としてはまずまずの発馬だったが、全体的に見ればそれほど良くない。4番枠から好位の直後を追走。3角までは手応え良く運べたが、4角から直線にかけては手綱が激しく動き、直線はジリジリ。前のキャプテントゥーレに突き放されてしまったのは不満。疑問の残る4着だ。6月の遅生まれ。昨年末は攻めで終いバタバタというケースが目立ったが、この中間は1週前に坂路でラスト1F11秒9という文句ない伸びを見せている。一戦毎に成長している。テンから一貫した流れになりやすい中山1800㍍で前走と同様に脚をタメられれば。

サダムイダテン
10㌔減。厳寒期でそれほどハードに追われていないのにこの数字は減点材料だ。前走とは違い、好発を決める。道中は手綱をグッと抑えて後方までポディションを落とす。馬場の悪いインを避け、馬場の3分どころを通る。3,4角で馬群のなかに突っ込むのではなく、距離ロス覚悟で大外へ持ち出す。鞍上としては、外を回っても勝てるだけの力があると自信を持っていたのだろう。ジャパンCのメイショウサムソンと同じだ。直線を向き、持ったままの痺れる手応えで坂を上る。先頭までおよそ3馬身弱。坂を上った残り300㍍地点から手綱をしごいてスパートを開始させる。右ステッキが数発入り、一瞬は伸びかける。だが、そこからの持続力がない。調教と同様、頭が高く最後は脚色にもお釣りがなかった。柔らかい前脚の捌きで推進力に満ち溢れる反面、追ってからの重心が高く、完歩が小さいために脚が長続きしない感じ。4角から直線の坂上までの脚力は間違いなく一級品だが、府中の長い直線で大外を回して勝てるほどの持続力はなかった。前々走のラジオNIKKEI賞2歳S1着は、かなりの降雨で道悪。おまけに発馬で煽り、最後方からの競馬。しかも、戦前から逃げ馬不在に加えこの馬場。超ドスローの流れ。道中はタメるだけタメて直線だけの競馬。大外から後肢をバネのように伸ばしてグイグイ加速。僅かに届かなかったが、内容は悪くなかった。追って頭が高く、小手先だけで走っている感じ。一瞬の脚は本物だが。今回はロスなく馬群の中から乗られるだろうし、一瞬の脚を生かせる中山コース。言い訳はできない。牝馬のように繊細な面があり、調整が緩かった前走でも馬体が減っていた。暖かくなり、再び長距離輸送の今回、体調の維持が難しい。この中間は距離の短い坂路での調整。

アサクサダンディ
前走の東京500万戦1着は、豪華メンバーが集まった。ブーケがテンから飛ばす緩みない流れを、離れた好位の外めを抑え切れない感じで追走。流れの緩んだ3,4角で除々に先団との差を詰める。4角から直線にかけて大外を回るも、手綱はピタリとも動かず絶好の手応え。坂上で追い出しを開始させ、上り切ったところで左ステッキが一発。とここで、過敏に反応し過ぎて外へ膨れてしまう。その後は右ステッキと手綱で修正し、懸命に追う。ゴール前で左手前に替え、グンと伸びる。ゴール前できっちりと差し切った。前々走の若竹賞2着は、縦長の速い流れを離れた中団追走。流れの緩んだ3,4角で外めを通りながら差を詰める。4角ではかなりの大外を通らされるロスが。馬なり絶好の手応えで直線を向くと、一気に差し切ろうかの勢い。追い出されてからは一完歩毎にジワジワと詰め寄ってきた。負けて強の内容だ。3走前のジュニアC7着は、超Hペースの流れを掛かり気味に追走。直線で一旦は先頭に躍り出るも、自身もかなり追走に脚を使っていたために息が持たなかった。完歩の小さいピッチ走法で追って豪快に伸びるタイプではないが、バネのある走りで確実に差してくる。ロスなく立ち回れれば、ショウナンアルバと好勝負できる


レッツゴーキリシマ
前走のきさらぎ賞4着は、11番枠からスッと先行策。スピードの違いで3番手に取り付くも、口を割って頭を上げてモロに掛かる。向こう正面はずっとこんな感じで相当なスタミナをロス。3角の下り坂でも鞍上との呼吸が取れない。4角で手応えは良くなかったし、直線の残り300㍍地点で苦しくなって外へ膨れる。そこで右手前の替えて懸命の粘りを見せる。厳寒期の荒れ馬場で他馬より1㌔重い57㌔を背負い、テンにスタミナをロスし、最後は苦しくなりながらも勝ち馬からコンマ2秒差なら高く評価できる。前々走の朝日杯FS2着は、直前の坂路追いで抜群の動きを披露。デキは良かった。前走で折り合いを欠いているだけに、3番枠から無理することなく道中は好位のイン追走。終始、インの経済コースを通るロスのない競馬。三分三厘での手応えも十分で直線も最内へ。直線も粘り強い脚でバテることなく2着を確保した。折り合いに難のあるタイプだが、それ次第では1800㍍もこなせる。内枠が絶対条件になる。速い流れになればなるほど折り合いは苦労しないが、代わりに自身が苦しい競馬になる。

アイティトップ
前走の京成杯3着は、15番枠からスッと最後方に下げる。だが、2角の下り坂でハミを取ってしまい、少しポディションを上げる。その後は直前のチャールズをマークする形で、前に馬を置いて折り合いに専念。だが、向こう正面から3角にかけて流れが極端に緩んだために馬群がギュッと固まり、内へ突っ込めない。仕方なく、4角から右ステッキ数発で大外を捲る形。内のチャールズに被せて行く。正攻法の攻めの競馬。直線でステルスが寄られる煽りを受けたが、坂上で筒一杯。最後は止まってしまった。この中間は一頓挫あって予定していた弥生賞を回避。2週間時計を出せなかった。1週前は何とか追えたものの、順調さを欠いたうえに相手強化は楽ではない。

アルカザン
前走のきさらぎ賞6着は、久々で中間の追い日がすべて道悪。よほど運がなく、調整に苦労していた。道中は中団馬群の中からの追走だったが、フワフワして集中力を欠く。ペースの上がった4角ではズブさを見せて手綱のアクションに余裕がない。こうなると進路が限定されてしまう。スローなら尚更。狙っていた大外の進路はレインボーに被されて消滅。仕方なく、直線は馬場の真ん中に出し、バテ馬を捌くのに苦労するシーンもあり、頭の高い走法でジリジリ伸びるも届かず。勝ち馬からはコンマ2秒差。休養前の京都2歳S1着は、緩い流れを後方から追走。向こう正面中盤から少しポディションを上げる。ペースの上がった4角でフワフワして手応えが悪い。しかも、前が詰まり追い出せない。ようやく残り250㍍地点で外めに持ち出し、一完歩毎にグイグイと伸びる。一気に差し切った。集中力に欠く面があり、ズブくて追って頭が高い。まだまだ発展途上だが、全身をゴム毬のように伸びるストライドは魅力。ひと叩きされた上積みも望める。正念場。

アポロドルチェ
前走のアーリントンC9着は、中間に一頓挫あって時計を出せない時期があったし、攻めをビシビシできていない現状。レースではテンから行きたがり、力んでいた。中団追走から3角で掛かったポルトを追いかける形。直線で寄られる不利があったものの、脚自体も残っていなかった。休養前の朝日杯FS11着は、14番枠から終始、外めを通らされロスの多い形。加えて三分三厘から早めに動く形で末をなくした。一頓挫明けを叩かれて上積みは望めそうだが、1ハロンの距離延長で折り合いが更に難しくなるし、元々歓迎ともいえず。ここは相手も強い。直線の追い切り待ち。

フローテーション
前走のすみれS7着は、発馬後のホームストレッチを左手前でリズム良く追走できていたものの、坂下で寄られた時に左手前に替えた途端、リズムを崩す感じになった。向こう正面からは折り合っていたものの、ずっと外を通らされる形。馬群がギュッと凝縮した3角で大外を回って押し上げる。4角での手応えは今一つで、直線入り口では内へモタれてゴチャつく。最後は大きくバテることはなかったものの、馬群に沈んでしまった。休養前のラジオNIKKEI杯2歳S8着は、後方から直線勝負に徹するも、内へモタれて満足に追えず。消化不良の内容だった。3走前の萩S1着時でも平均ペースの流れを好位から追走し、直線で内へモタれながらも武豊騎手の見事な手綱捌きで差し切っている。相手は強くなるが、ひと叩きされた上積みと時計の掛かる中山コース。鞍上は横山典騎手。巻き返す要素を残す。内へモタれる癖は鞍上の腕でカバーできないか。

ベンチャーナイン
前走の弥生賞9着は、テンから緩い流れだけに最後方の同馬には辛い流れ。しかも、折り合いに難のあるタイプで、案の定、1角でモロに掛かりゴチャついた。向こう正面でもハミにモタれた走りで力んでいた。その分、追ってからの伸び脚が今一つだったし、展開自体も向かなかった。勿論、1ハロンの距離短縮は歓迎材料だし、鞍上も強化。追い込み一手で他力本願だが、流れ次第では。

サブジェクト
前走の共同通信杯9着は、勝ち馬が手綱を引っ張った向こう正面で煽りを受け、手綱を押しては引き、押しては引きを繰り返し、リズムが悪かった。消化不良。前々走のラジオNIKKEI賞1着は、道悪で超ドスローの流れ。これを好位から上手く流れに乗り、早めに抜け出して押し切った。鞍上のファインプレー。掛かり癖があって乗り難しく、一瞬しか脚を使えない。

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