梅雨に入り毎日雨が降る。一日中降る続くことはないが、1日のどこかで降る。
降り続く雨は雑草を元気にする。実家の庭の畑が雑草だらけである。
伸び続ける雑草を見て母が、「私もあの草みたいに元気だったら良いのに」と言った。なるほど上手いことをいうなと感心した
日曜日の朝、殊勝な心持ちで、実家の庭にある畑の草取りをした。
どんなに長い物語にも一頁目があり、どんなに長い川にも初めの一滴がある、との言葉を胸に刻んで草取りを進めるが、一向に成果が出ない。取っても取っても雑草のない土にならないのである。
それではと、作戦を変更して鍬で耕すことにしたが、30分も経たない内にバテてしまう。学生時代は肉体労働のアルバイトで小遣いを稼いでいたが、今は想像もできない。
昔の人は肉や魚はもちろんのこと満足なご飯を食べることなく、鍬を手にして毎日毎日畑に出かけて畑を耕していたのかと思うと昔の人が気の毒でならない。
ところで、相続登記の依頼者が、田舎にある田や畑の管理(主に草刈り)に年間数万円もかかるのでどうにかならないでしょうかと言われる。今では農業に従事する人が減っているので、不要になった田畑を貰ってくれる人もいない世の中になってしまった。
その昔は、仕事や土地を求めて、ハワイやアメリカやブラジルにまで出かけたというのに、今では、日本にある田や畑や山林が農地が要らないという時代になった。日本の将来はどうなるのだろう。