鹿児島市の司法書士喜山修三のブログ

相続や売買の不動産登記,会社設立や役員変更,債務整理,成年後見等を業とする司法書士事務所の所長の法律や日々の雑感を掲載。

西部林道から口永良部島を望む

2015年11月09日 | Weblog

 

 縄文杉や宮之浦岳で有名な屋久島は,周囲130キロメートルの島です。周囲が130キロですから,滝を見ながらゆっくり走っても,5時間もあれば十分走れると走る前は考えた。
 島の南西に位置する大川の滝を見た後に改めて走るルートを考えた。今来た道を宮浦港まで引き返すと90キロの道のり。西部林道を走ると永田いなか浜まで,ナビによると29分と表示された。
 西部林道についてガイドブックには「道は狭く蛇行しているところが多い。運転に自信がない人は行かない方がベター」と書いてあり,種子島の人からは,「車が離合できないらしいね」と言われた。確かに林道の入り口には「夕方5時以降の通行を禁止する」との看板が立てられていました。

 自分自身決して運転が上手いとは思っていませんが,まぁ初心者でもないから大丈夫かな,と思った。しかしこの考えが大きな間違いであることが,わずか20分後に判明した。 この西部林道,とにかく道が狭い。おまけに数百メールの山の上を走るので,左を見るとその高さに思わず漏らしそうになる。何しろ道が狭くおまけに曲がりくねっている。おまけに薄暗い。数十メートル走って,車が一台やっと離合できるかなぁ,という道が延々と続く。距離にすると恐らく十数キロだと思いますが,感覚的にはその何倍も走った気がしました。
 もし私がガイドブックを書く立場にあれば,こう記します。「狭くて曲がりくねった道が十数キロ続きます。対向車が来たときは,蛇行した狭い道を数十メートル正確に走行できる自信のある人以外は走行しないことをお勧めします。観光旅行に来て,何も恐い思いをする必要はありませんから」と,書きます。

 幸いにして,その西部林道を抜けるまでに1台も対向車がなかったので良かったのですが,ずっと対向車が来たらどうしようとばかり考えていました。で,少し広い道や明るい道に出たら,ほんの一瞬瞬間だけ心が安まった。あの緊張感,まだ鮮明に憶えています。
 ガイドブックに書いていたとおり,結構な数の猿と出会いました。立てられている看板は「動物に注意」「落石に注意」「倒木に注意」。どの看板も全然嬉しくありません。

 さてさて,今度どこかに行くときは,「美女に注意」という看板があるところに行きたいものです。猿よりは美女の方が……そんな場所があればですが…………写真は,西部林道を少し抜けた所から眺めた,口之の永良部島です。遠くからは,穏やかな島に見えます。

コメント (2)
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