「父親たちの星条旗」に接ぐ二部作2作目の「硫黄島からの手紙」です。
2005年硫黄島遺骨発掘団が洞窟の中を掘り続け探索していると、なにか袋を掘り当てる。
そこから一気に、終戦近い硫黄島へとタイムトリップ。
栗林中将以下、生きて帰る見込みの全く無い、硫黄島での戦闘準備・戦闘終結なでが描かれていく。
驚いたのは、クリント・イーストウッド監督のアメリカ映画でありながら、全編日本語の映画になっていて、日本人の立場に立った映画だとはいえ、ここまでやるのはすごいことです。
負けると判っている戦争を描くのだから、見ている側は辛い、「父親たち・・」よりも涙がたくさん出ました。
栗林中将・日本軍・日本兵の描き方にも、思いやりが溢れていたと思う。
日本軍の愚かさ、日本兵の思慮のなさ、盲目的・狂信的な天皇万歳・・・・・・・そういったエピソードをリアルに映像にすることも、勝者として出来ただろうに、まったく感じさせないつくりです。
むしろ軍部・大本営の無能さ・封建性・権威主義が強調され、栗林中将らは被害者という視点で描かれています。
ですから、日本に置いてきた家族は、もっと大きな被害者となるわけです。
家族愛・家族を思う父親の悲劇としての描き方が強い感じがしました。
バロン西・パン屋の若旦那は、際立っていたなーーー。
栗林中将は、最後に遺品を焼き捨てることをパン屋に頼んで死地に向うのだが、パン屋は洞窟の中に、中将の手紙を埋めるんです。
そして、冒頭の場面に繋がるというストーリーです。
遠く、目に見えない家族に、思いを伝える唯一の手段だった手紙。
手紙が主人公だったのかもしれません。
2005年硫黄島遺骨発掘団が洞窟の中を掘り続け探索していると、なにか袋を掘り当てる。
そこから一気に、終戦近い硫黄島へとタイムトリップ。
栗林中将以下、生きて帰る見込みの全く無い、硫黄島での戦闘準備・戦闘終結なでが描かれていく。
驚いたのは、クリント・イーストウッド監督のアメリカ映画でありながら、全編日本語の映画になっていて、日本人の立場に立った映画だとはいえ、ここまでやるのはすごいことです。
負けると判っている戦争を描くのだから、見ている側は辛い、「父親たち・・」よりも涙がたくさん出ました。
栗林中将・日本軍・日本兵の描き方にも、思いやりが溢れていたと思う。
日本軍の愚かさ、日本兵の思慮のなさ、盲目的・狂信的な天皇万歳・・・・・・・そういったエピソードをリアルに映像にすることも、勝者として出来ただろうに、まったく感じさせないつくりです。
むしろ軍部・大本営の無能さ・封建性・権威主義が強調され、栗林中将らは被害者という視点で描かれています。
ですから、日本に置いてきた家族は、もっと大きな被害者となるわけです。
家族愛・家族を思う父親の悲劇としての描き方が強い感じがしました。
バロン西・パン屋の若旦那は、際立っていたなーーー。
栗林中将は、最後に遺品を焼き捨てることをパン屋に頼んで死地に向うのだが、パン屋は洞窟の中に、中将の手紙を埋めるんです。
そして、冒頭の場面に繋がるというストーリーです。
遠く、目に見えない家族に、思いを伝える唯一の手段だった手紙。
手紙が主人公だったのかもしれません。