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あらたな課題

4時半起床。今の季節ですと、5時ちょうどに明るくなります。
「もう音を出していい時刻だな」
外を確認して楽器をケースから出し、おもむろに弾き始めます。
いつもより丹念に指慣らしを済ませ、録音器の電源を入れます。
……何ということでしょう。1年近くこの録音器を使わなかったために、操作を一部忘れてしまっているではありませんか。説明書も見あたりません。さがせば簡単に見つかると思いますが、あいにく、録音用に立てた反響板がそれを邪魔しています。反響板を撤去すれば、その際の物音で、家族を起こしてしまいます。
「今日も無理か」
残念ですが、いたし方ありません。
実は、今日の録音作業を簡単に諦めてしまった理由が、もうひとつあります。
今朝収録しようと考えていた曲は、ナルバエス作曲の「牛を見はれによる変奏曲」。若いころから弾いてきた曲で、CDにも2回ほど入れています。コンサートには、もう何度出したかわかりません。
それほど弾きこんできた曲なのに、あらたな課題……それも極めて重要な課題がひとつ見つかったからです。「極めて重要な課題」というのは「テンポの維持」です。
手元の譜面は、「4分の6拍子」として書かれています。ところが、実際の音の動きを見ると、「2分の3拍子じゃなかろうか」というところや、あるいは「メロディーが4分の6拍子で、低音が2分の3拍子みたいだな」というところがあるんです。こういう曲は、テンポを維持させるのがけっこう難しいんですよね。
私のレベルですと、機械的にメトロノームに合わせるだけでも、ひと苦労です。
でも、がんばってやってみます。
私が録音器のスイッチを入れられるのは、この課題を克服してからになります。
「他の曲で作業開始」という可能性が、なきにしもあらずですが。
(録音器の説明書は見つかりました……笑)
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