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足台かダイナレットか

5月の下旬より、レパートリーの維持を意識して「シャコンヌ(バッハ)」「悪魔の奇想曲(テデスコ)」など、「難しい曲だが、ずっと大事にしたい」と思う曲を毎日1~2曲ずつ……近く演奏する予定がなくても……通してみるようになりました。はじめはこの2曲だけだったのが、現在はこれに「組曲イ短調(ポンセ)」「ロッシーニアーナ第1番(ジュリアーニ)」「無伴奏チェロ組曲第3番(バッハ)」を加えた5曲が対象です。「ベストな状態で維持できなくても、少しずつ続けたほういい」と考えているので、練習時間としてはそれ以前より20~30分増えたくらいのものです。
それでも、60歳を前にした私の身体にはけっこうハードでして、夏バテか梅雨バテかというあたりもあって、ここのところ、腰の状態があまりかんばしくありません。
「ひどい痛みはないが、集中度は確実に落ちているな」「また痛めないか、心配だな」と思うと、足台の次に考えるのが「ダイナレット」という名の、左ひざの上に置く枕状の支持具です。以前、肢体不自由養護学校(現在は特別支援学校)に勤めていて、立っているのもつらくなるほど腰を痛めてしまった時に購入した品です。身体にはやさしいのですが、(私の場合)構えが不安定になることがあって、腰の状態が良い時期にはほとんど使っていないこの支持具に、また出番がまわってきました。
今のところ、基本的に、コンサートの本番では足台を使います。でも、練習時間のすべてにわたって使っていると、きっとまた腰痛に苦しむことになるでしょう。
「曲によって使い分けようか、練習の目的によって使い分けようか、それとも腰が疲れてきたら支持具をかえようか……」などと、あれやこれや考えましたが、結局「本番が近い曲かどうか」で使いわけることにしました。
たとえば、8月20日のコンサートでは「無伴奏チェロ組曲第3番」を弾きますが、それより前、来週末には大学の同窓会があり、そこで行うミニコンサート(約30分)には、これが入っていません。したがって、この曲の練習は、来週はダイナレットを使って、再来週以降は足台を使って進めることになります。

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やるなら今だ

8月のコンサートでは、バリオスの名曲「大聖堂」を弾きます。
学生時代から弾いてきた曲ですが、実は、今までに一番苦い経験をした曲のひとつです。今から4~5年前、とある音楽会のメインゲストとしての演奏で、リクエストに応じて準備していったものの、緊張のあまり、曲が始まっても指が全くと言っていいほど動かず、無残な結果に終わりました。以来、この曲の練習を始めるとその日の状況がトラウマのようによみがえってくるようになりました。平静でも難しい曲ですから、そんな状態ではとうてい弾けっこありません。「この曲は、もう二度とステージには出せない」と思ったものです。
この曲に再挑戦しようと思ったのは、同じように「一生無理か」とあきらめていた「悪魔の奇想曲」(テデスコ)が今年、自分の手にもとってきた……というのが大きいようです。「この曲も、たっぷり時間をかけて運指とフォーム、速度をセロから見直せば、とりもどせるんじゃないか」と思えてきて、「やるなら今だ」と強引にチラシの「予定曲目」に載せた次第です。
今年の目標は「若い頃、一生懸命弾いていた曲を取りもどす」です。「大聖堂」は、今では3つの楽章がまとめて弾かれますが、当時は「前奏曲」なしの状態で弾かれるのが普通で、私もそうしていました(入手した楽譜自体がそうでした)。ここは欲張らず、若いころと同様に「前奏曲」抜きでいきましょう。
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忙殺(?)の2日間

一昨日(17日)、「伊勢市クラシックギターを楽しむ会」の今月のコンサート「夏の午後、ギターは響く」を終えました。よく練習していったにもかかわらず、この季節にいつもの安い、小さな会場で強行することの難しさを感じました。……と、言い訳をしているようでは駄目ですね。来月は土曜の午後で条件が違いますが、「お客さんに心地よく聴いていただく」ということを、より真剣に考えないといけません。
帰宅後、自宅で携帯電話を床に落下、液晶画面が暗い状態のまま全く映らなくなりました。仕事や生活に大きな支障が出ることは必至です。翌日(18日)の朝一番に、営業所へ行き時間と経費をみてあとの対応を考えることにしました。
昨日(18日)、破損した携帯電話には補償サービスがかかっていたので、5000円だけ負担して同じ機種をいただくことにしました。「安くて、新しく買うよりずっと得だな」と思いましたが、同じクラスの貸出機を借りた際に「貸し出しは無料ですが、紛失されますと5000円ご負担願います」と言われました。要は「実質的に本体価格5000円で、格別に割引されているわけでもない」ということみたい(苦笑)。
で、とりあえず、その貸出機を持って、近鉄特急に乗り大阪へ向かいました。日本ギタリスト会議の役員会です。たいした力もないし、ほとんど仕事もできていなので、いつも遠慮がちに顔を出しているという感があります。昨日もそうでした。話し合われた内容を伝えきれずに誤解を生むといけませんので、個人の立場でブログ等に報告することはさし控えます。興味ある方は、後ほど公式サイトの方をご覧ください。

▽ギター音楽大賞(本日現在、会議の結果はまだ反映されていません)
http://guitargrandprix.com/
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生がよろしい

先ほど宮川の花火大会が終わりました。正しくは「第64回伊勢神宮奉納全国花火大会」と言います。会場は宮川の河川敷、我が家の至近距離のところにあります。
例年のように「今夜は練習できないな」と、朝から猛練習(?)していましたらドンドンパンパンと始まるころには、完全にへたばってしまいました。
もちろん仮眠もできません。「見るしかないな」と家族と外へ出ました。
画像は手元の携帯でたった2枚ゲットしたのみです。タイミングが合わず、てんで上手くとれません。撮れたものもイマイチです。第一、携帯で火の玉を追いかけている間は、それだけに時間と神経が使われます。当然、生で見ている方がよろしい。
「音楽と同じだな。音をCDに残すこともいいけれど、本番の生演奏をもっともっと大事にしなきゃ」と思いました。明日は「伊勢市クラシックギターを楽しむ会」の例会(コンサート)です。明日にそなえて、今日こそは早く寝ます。おやすみなさい。
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予約受付開始!

大変おまたせしました! 
楽譜付き手製CD「広垣進オリジナルアレンジ 第2集」の予約受付を開始しました。
私自身の編曲と演奏で全24曲、うち3曲は私の作曲です。ぜひどうぞ。
詳しくはこちら⇒http://blog.goo.ne.jp/sh72
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世の流れ

昨日行われた参議院選挙の結果が出ました。
言いたいこと書きたいことはたくさんありますが、それを書きつづる時間、体力の余裕が全然なくって……きっと、多くの人がこんな風にして、「世の流れ」に巻き込まれていくんでしょうね。
でも、逆にそういうことが、今の「世の流れ」をつくっている……とも言えます。
来週のコンサートでは、久々に「ヒロシマへのパッサカリア」を弾きます。
自分を見失わないようにしなきゃ。
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会場予約完了

たった今、近くまで行く用事ができたので、伊勢河崎商人館の事務所に寄り、角吾座の会場使用許可申請書を出してきました。10月15日(土)の夜です。「使用目的」の欄には「広垣進400回記念ギターコンサート(災害復興支援)」と書きました。
内容については、自分のソロのメインをテデスコの「悪魔の奇想曲」にすることと、リコーダーの井村律子さんにお手伝い願ってマルチェロの「協奏曲二短調」(原曲;オーボエ協奏曲)を演奏すること……あとは全く白紙です。この2つがうまくいけばもう充分な気がしますが、もちろん、ほかの曲も頑張ります。ぜひご予定ください。
「まだ先のこと」と思っていましたが、本番まで3ヶ月あまりですね。
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やっと試作盤

今日は二重奏のパートナー、Yさんとの練習日です。
朝から自分のソロの練習をずっと(もちろん休憩を適宜入れて)していたら、昼前にはバテてしましました。このまま弾いていたら、フルタイムで仕事を済ませて夜、我が家に来ていただいているYさんに迷惑をかけてしまいます。
「午後は実務の方を進めよう」ということで、長らく棚上げ状態になっていた楽譜付きCD「オリジナルアレンジ 第2集」の制作作業を再開しました。
何とか1枚「試作盤」を作るところまでいきました。
「曲順にミスがあった」「曲間が短いため余韻が残らない」等、解決しなきゃいけないことはありますが、何しろ機械音痴の私が「作った」ということは、大きな1歩に違いありません。
近日中に「まもなく完成します」のお知らせをメルマガとブログで出そうと思います。まだまだたくさんの作業が必要で、当初は「ジャケットの原稿ができてから」くらいに考えていました。でも、完成時期を強引に設定し、「ください」と言ってくださる方々との約束を反故にしないように、必死で頑張ることをしないと、どんどん先送りしてしまいそうです。
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ギター音楽大賞/今年も末席審査員

一昨日(7/3 日)、大阪府門真市で行われた「ギター音楽大賞」(日本ギタリスト会議)の審査に参加してきました。といっても、私の担当はメインの「大賞部門」でなくて、「一般部門」の方です。
普通に考えれば、プロを目指す方々は「大賞部門」の方にエントリーされますので、概ね「他の仕事や生活があって、その中でできるだけ準備していこう」という方々のステージ(コンクール)です。
私自身、「いずれは音楽を仕事に」という夢を描きながら、「教師」としての格闘の日々を30年近くも送ってきただけに、出場者全員を応援したい気持ちで、審査にのぞみました。でも途中から「それは、私の思い上がりかも」と考えなおしました。隣席の先生が「今年は、レベルが高いなあ」と言われた通り、グイグイ引き込まれる演奏も多くあって、逆に刺激をいただくことになりました。「今、自分は音楽を仕事にしているんだから、もっとがんばらなくちゃ」という気持ちになったわけです。
「一般部門」がそうですから、「大賞部門」はなおさらだと思います。でも、悲しいかな、審査の疲れがあって、トップレベルの演奏も最後まで集中して聴き入ることができず、例年のように途中で会場を出ました。
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