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収穫あり

今日は市内某所でコンサートを開いてきました。「コンサート」といっても、お客さんは知人ばかりの5名、ささやかなささやかな会です。
当然、収入にはなりません。開催する目的は「自分の勉強のため、それから、この方々とのつながりを大事にするため」ということです。
特に「自分の勉強」という点で、ある程度の収穫があったと思います。
私は、今日のコンサートの準備に関わって、以下の2点に強くこだわりました。
ひとつは「指慣らしから練習を始めない」ということです。
私は、ここ1ケ月ほど、指慣らしを全くせずに(技巧練習は後回しにして)いきなりプログラム順に曲を通す……ということを繰り返してきました。つまり、毎日たっぷりと技巧練習を行ってから曲に入る……という長年進めてきた練習メニューを根本から見なおしたわけです。
「時間をかけて指を十分慣らせば、弾けてあたりまえ(本番ではそうはいかない)」ということに気づいたのは正解です。いえ、気づくのが遅すぎたと思います。
次は「調弦の方法を使い分ける」ということです。
現在私が使っている愛器(松村雅亘、1976年作)は、フレットの摩耗がひどく、そのために音程の狂いか生じてきています。箇所によっては「開放弦で完璧に合わせたのに、左指で押さえると音が上ずってしまう」という状態です。「とうとう寿命なのかな」とも思いましたが、打開策をひとつ見つけました。それは曲によって調弦方法を変えることです。
たいていの場合、その曲の主和音が美しく響くように調弦すれば、一部の和音の「濁り」や「不透明感」は……その曲の流れの中では……さほど気になりません。
以上のようなことを、ずっと考え、練習に取り入れてきた成果でしょう、
私としては珍しく、はじめから終わりまで落ち着いて弾けました。今回学んだ2つの点は、今後の活動にいくらか役立っていくのではと思います。
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主題と3つの変奏 K.V.331より

モーツァルトの「K.V.331」と言えば、有名な「トルコ行進曲」を第3楽章に持つピアノソナタです。このソナタの第1楽章もよく知られた曲でして、テーマと6つの変奏からできています。私は中学時代、このテーマのメロディーを、音楽の授業(笛のテスト)で吹いた記憶があります。
これを素材にしたギターの作品としては、ギター・マンドリン界の大御所、中野二郎先生(故人)が残された「モーツァルトの主題による9つの変奏曲」というのがありますが、恐ろしく難しい曲です。若いころ猛練習したにもかかわらず惨憺たる仕上がりで、「もう二度と弾けない」と思ったものです。それ以来、「今度弾くなら、自分流に料理しよう」と決めていました。
そしてそれが少しかたちになってきました。
原曲はイ長調(第3変奏のみイ短調)ですが、「とにかく弾きやすく」と考え、ト長調をベースにしました。変奏は3つで、最後の変奏をロンド風に軽快に弾いてテーマに戻り曲を終えます。「ぼちぼち書き始めようか」と思っていたところ、この第3変奏も(第2変奏に続けて)ハ長調にした方が明るく、最後のテーマ(ト長調)が活きてくることに気づきました。
「ちょっと難しくなるけれど、こちらの方が聴き映えがする」
「やはり、譜面を清書するのは、もう少し弾きこんでからの方がいいな」
結局今回もこのパターンです。「膨大な時間を使って楽譜に書いてから、大幅に修正」というのは、あまり賢いやり方ではありませんからねえ。
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中国琵琶の響き

昨日、菰野町の美術館「パラミタミュージアム」で、本格的な中国琵琶の演奏を聴く機会を得ました。
曲目は1~2曲を除き全く初めて耳にする曲ばかりでした。でも、終始その素晴らしい響きを堪能することができました。
「あまり知られていない曲をコンサートで弾く場合は、いつも以上に練習を重ね、絶対の自信を持って本番にのぞむしかない。それができないときは、簡単に人前に出すべきじゃないな」……ふと、そんなあたりまえのことを思いながら会場を後にしました。
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8月23日

「今日は8月23日……しまった!」
雑誌「現代ギター」10月号の「イベント&コンサートガイド」への掲載依頼の締め切り日が「2ヶ月前の20日」であったことをすっかり忘れていました。「年に一度」と決めている河崎商人館でのコンサート(10/18)のお知らせです。
思いあたる節はあります。お盆前に申請した「伊勢市」「伊勢市教育委員会」「伊勢市社会福祉協議会」への「後援名義使用願い」の取扱いがどうなったのか、そちらの方にずっと気を取られていたのです。何しろ、資料(予算書)に少し不備があって、再提出なんぞをしたものですから……。
幸い、こちらの方は3団体から、「許可します」の通知が届きました。
それを受けて「広報いせ」10月15日号への記事掲載依頼も出し、こちらも無事に「掲載します」とのお返事をいただきました。
次は、チラシやチケットの作成です。今度こそ手抜かりのないようにしなきゃいけません。
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胃カメラの日

今日は胃カメラの日です。
近くの診療所でやってもらいました。
ベッドに横たわって、カメラが映した自分の胃の中を見ているのは、毎年のことながら妙なものです。
「小さなポリープがいくつかありますが、危ないものではないでしょう」とのことです。ありがたく、今年もこう言っていただきました。他の検査結果は、来週あたりにならないとわかりませんが、まずはやれやれです。
これからの音楽人生の中で、「入院治療のために、コンサートを延期」ということもないとは言えません。それがずっと先であることを願うばかりです。
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青い空は

「ナガサキの日」です。今日は、平和運動の中で長い間歌われてきている歌「青い空は」(作詞;小森香子、作曲;大西 進)をギターソロにできないかと試みましたが、結局見送りました。若いころに書き、現在も弾き続けている「祈り」や「ヒロシマへのパッサカリア」等を超える譜面にしないと、結局あまり弾かずに終わってしまいます。そんな気がして……。
今日は青空を全く見ていません。台風11号の影響で、大雨特別警報まで出る始末です。外に出る気がしないので、家にこもり、10月のコンサートの後援依頼……市教委等へ出す文書を作っていました。台風のおかげで仕事がはかどりました。
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祈り

今日は8月6日「ヒロシマの日」です。
平和記念式典では某国の総理が「非核三原則を堅持し」と言ってみえました。「よく言ってくれた」という思いと「本当かしら」という思いが錯綜します。
毎年この日になると、「自分にできることは何かな」といつも考えます。今日は、近年亡くなった名古屋の作曲家、林学さんの代表曲「祈り」(ギターソロ/自編)をさらいなおしました。
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練習メニューを見なおす

昨日の続きです。
年に1度、奈良で行われる総会からの帰りはいつも、同じく常任委員として出席されているHさん(津市)と一緒にギター談義をしながら帰ってきます。
ここでも得るものはありました。毎日の練習メニューの話です。私は毎日の練習メニューの消化にかなりこだわるタイプでして、「トシには勝てない。自分で決めた音階やアルペジオなどの基礎練習をひと通りやってしまうと、それだけでバテてしまう」という話をしますと、Hさんは「ぼくはそんな風にはやっていない」と言われます。Hさんは、私より少し年上ですが、私がとうの昔に投げ出した難曲を、今も軽々と弾いてみえます。
詳しくはお聞きしませんでしたが、「ははん、この人も本当に必要な練習にしぼってやっていくタイプだな」と勝手に納得しました。
「やはり、毎日のメニューを見直す必要があるな」とあらためて思った次第です。
では具体的にどう改善すべきでしょうか。
私が毎日こなしてきている基本練習のメニューは、どれもこれも、「これを続けると効果あるな」と気付くたびに上乗せしてきたものです。そのだびに、「増やす一方では身動きがとれなくなるから、あの練習を減らそう」ということは考えているもの、結果的には、ここ2~3年の間に基本練習にかける時間が倍近くに膨れ上がっています(11弦ギターを入手し、この楽器のための基礎練習が増えたこともあります)。これではいけません。身動きがとれなくなってあたりまえです。
かと言って、これまでやってきた重要なことをバッサリと切り捨てた場合、下手をすると「ただ単に、練習時間を減らしただけ」ということになってしまいます。そこで以下のような方針を立てました。

1)ひとつひとつの基本練習について、練習量(回数、時間等)の半分を「必須」として毎日集中して取り組む。
2)それぞれ「指の状態はどうか、音の状態はどうか」つまり「この練習は足りているか」を判断し、「足りない」と思われる練習をその日のうちに追加する。

……以上です。要するに「足りている技術練習を半分に減らす」ということでして、その分、曲に向かい合える時間を増やせるはず……という計算です。
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疲れは少し

昨日は、日本ギタリスト会議の総会と懇親会で奈良市へ行ってきました。
総会は6月に行われたコンクール「ギター音楽大賞」の総括やら次年度の同コンクールの要項作りが中心議題ですが、話は多岐にわたり、「音楽大賞」や「日本ギタリスト会議」のことのみならず、関西あるいは全国のギター事情全般におよびました。いつものことながら、いい刺激を受けて帰ってきました。帰宅は夜11時半、気持ちが高ぶっていたのか、なかなか寝つかれませんでしたが、今朝はいつも同様、4時に起きて毎朝の練習メニューを9割がた消化しました。
疲れは少しです。いつもより早めに床につけば、十分回復するでしょう。
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