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年齢に応じた弾き方を

昨日の午後、今月のコンサート「秋の終わりにギターの調べ」を、いつものようにささやかに終えました。
3月の左指(神経系統)の故障以来、「もう弾けないかも」と思っていた「アストリアス」(アルベニス)も弾きました。そこの部分に気負いがあってか「少し飛ばし過ぎたな」という反省が残りました。
この曲に限らず、指の故障が残っていようがいまいが、「バリバリ弾いて聴衆を唸らせる」というのを今の私の年齢でしようとすれば、多くの場合破たんが来ます。
たまたま大過なく弾き終えたとしても、伸び盛りの若い奏者に叶うはずがないのです。
きっと今の私にも、年齢に応じた自分ならではという弾き方があるはずです。
特にこの曲のように、「一生弾き続けたい」と思う作品に対しては、それを追求し続けるしかないでしょう。
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バッハ作品をアップ

今月のコンサートは今度の日曜日です。
プログラムにバッハ作品が3つも入っています。数年前までは、ギターでよく弾かれるバッハ作品の大半に次から次へと手を出し、だいたい一度はコンサートに出したものです。今は自分の非力というか……無知を知ったので、そんな恐ろしいことはしません。
今回弾く「リュート組曲第1番」の「ブーレ」は、40年以上も前に、私がはじめて手がけたバッハの曲です。「何とかなるだう」とタカをくくっていましたが、自分の練習録音を繰り返し聴き「あまりうまくなっていないな」と感じて少しガックリしました。
でもそこは年の功です。「課題はブーレのリズムと消音の処理だな」とはっきり見えてきました。時間はありませんが、集中してとりくみたいと思います。

今日は木曜日、「ユーチューブに使える音源はないかな」と、パソコン内のデータをさがしたら、バッハ作品がひとつ見つかったので、それをアップロードしました。ぜひお聴きください。

▽バッハのシチリアーナ(ギター/広垣 進)
https://youtu.be/Tqo8aEknOQY
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大きな発見が

今月のコンサートは今度の日曜日です。
プログラムには今回も「アルハンブラの思い出」が入っています。「またか」と思われるのも覚悟で、技術の維持が目的でしつこく入れてあります。
実はこの曲、若い頃は得意気に弾いていたのに(ご存知の方も減りました…笑)、年齢を重ねると苦手な曲となりました。
苦手だからとはずしてばかりいると、ますます弾けなくなります。「もう弾けないかも……そうだ、弾き方を変えてみよう」てなことで悪戦苦闘を繰り返し、現在では右手指を(pima)の順に使って弾いています。私の場合、一般的な(pami)よりもこちらの方がうまく脱力できるのです。
ただ、脱力はできますが、各指が弦をとらえ切れず、ひどい場合は主旋律が「歯抜け」の状態になってしまい、それが近年悩みの種になっています。
それが昨日、大きな発見がありました。多くの初心者の方がそうするように、表面板が少し上向きになるように楽器を構えてみました。するとどうでしょう、「歯抜け」のないトレモロが、いつになくきれいに弾けるではありませんか。
「自分に都合の良い、ただの思いこみかも」とも考え、そのフォームで今朝録音した「アルハンブラの思い出」を聴いてみました。トレモロは概ねきれいに響いてくれていました。今度のコンサートが楽しみになってきました。

註)右指の記号 …… p;親指  a;薬指  m;中指  i;人差し指
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ファンタジア第16番

みなさんこんにちは。
このごろ木曜日になると、ユーチューブに1曲ずつアップロードすることが多くなっています。
ひとつには、「コンサートニュース伊勢」という、情報提供よりはむしろ近況報告が中心になっている、メルマガらしくないメルマガを、毎週木曜日に個人配信していて、そこに「アップしました」と書きこめば、何人かの身近な方々に、つたない私の音楽をおとどけできるからです。フェイスブックとツイッター、ブログでも紹介していますので、どなたでもご覧になれます。
今日はルイス・ミランの一番有名なファンタジアをアップしました。ぜひどうぞ。

▽ファンタジア第16番(演奏/広垣 進)
 https://youtu.be/zSBv1LjJxLE
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寒くなる前に

今日は月曜日です。1週間前の今頃、日赤病院のベッドで腰の痛みをこらえてじっとしていたのが噓のようです。
指の調子は、退院前の状態まで戻りました。といっても、3月の故障はわずかに残っていて、できることとできないことをいつも確認しながら弾いている状態です。
今月のコンサートは入退院を見越して、月末を選びました。あと2週間足らずとなり、一部保留にしてあった選曲が、今日やっと確定しました。
自作「スペインのフォリアによる変奏曲」をはずし、「アストリアス」を入れてあります。
今日の段階ではフォリアの方が若干弾けているような気がしますが、どうせこの冬のコンサートも、感染対策のために窓を開けて、暖房があまり効かない状態で本番を迎えることになります。そうです、「寒くなる前に弾いておいた方がいいな」と考えての曲目さしかえです。
練習に戻ります。
あ、チラシの作成と地元新聞社へ記事掲載依頼がまだでした。
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出し惜しみ

たった今、ピアノの名曲「乙女の祈り」をユーチューブに再アップロードしました。
ちょうど2ケ月前に一度アップロードしたものの、不本意なところが見つかって数日後あえなく消去。その後また作りなおして、公開できる状態になっていたものです。
それを今日まで引き延ばしていたのは、この日曜日から昨日まで入院していて、「できているものをアップするくらいなら、退院直後でもやれるだろう」と踏んで、いわば「出し惜しみ」をしていたわけです(ごめんなさい)。
演奏は練習しなおし再収録し、画像と解説の一部にさしかえや修正があります。
よろしければ、あらためてお聴きください。

▽乙女の祈り(ギター/広垣 進)
https://youtu.be/l-J31CO_oAQ
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年はとりたくない

みなさんこんばんは。おかわりありませんか?
実は私、今週日曜日(7日)から伊勢日赤病院に入院し、「カテーテルアブレーション」という、(患者にとっては)比較的簡単な手術を施してもらい、今日の昼間に退院しました。昨年12月に見つかった心臓の異常……「心房細動による不整脈」の治療です。家の用事と3日ぶりの練習を少し済ませ、パソコンに向かっています。

まったくギターに触らなかったのは、たったの2日間です。「それでこんなに弾けなくなるのか、年はとりたくないものだな」と思いましたが、一番の原因は爪がよく伸びたためらしく、思い切って短くしたら、そこそこには弾けるようになりました。1週間もあればもとの調子は取り戻せるでしょう。やれやれです(爪がよく伸びたのは、まだ健康な証拠です……笑)。
月曜日(手術前)と火曜日(同翌日)の日記は、病院からブログ「私の音楽日記」に送りました。
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無理なことは無理

少し都合ができて、昨日から、古いMDレコーダーで大萩康司さんの演奏(CDの自分用コピー)をたくさん聴いています。
演奏技術や表現力の高さは今さら何をと言われる程のトッププレーヤーですが、私よりもずっと若い彼が、すでに20年近くも前に自分の演奏スタイルを確立していたように(私には)思えます。
私はといえば、いつかの日記に「自作曲や自分の編曲作品を大事にしたい」という文章を記しましたが、その後も「これまで手がけた曲を手放せない」という思いがたびたびそれを邪魔しています。
「本気で自分のしたいことを追求するなら、無理なことは無理といい加減に認めなきゃ」とあらためて思いました。
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また弾けるかも

一昨日の晩、鳥羽市相差町で岡山県在住のギタリスト、Kさんのコンサートがあり、少しお手伝いに行ってきました。「お手伝い」の中身はプログラム等、印刷物の作成と演奏が少しです。
私が弾いたのは「乙女の祈り」や「ラ カンパネラ」などピアノの名曲ばかり。これに対しKさんはタレガやアルべニスの作品を多めに入れられていました。
そして翌朝(昨日)、3月の指の故障以来「もう無理かも」と思っていた「アストリアス」が弾きたくなって通してみました。
緩め(A=432Hz)に調弦した今のギターなら何とかなりそうな気がしてきて、毎日つける練習記録表にこの曲の名を手書きで入れました。
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シャコンヌ ハ長調

今日の昼前、自作曲「シャコンヌ ハ長調」をユーチューブにアップロードしました。
自宅で教室を開いて2~3年後、「教材に使えるといいな」と思って作った曲ですが、結局自分のコンサートで使っています(笑)。
清書した楽譜はなく、テーマと低音・和音の進行だけを記したA4一枚の略譜をもとに、演奏者の方で自由に弾いてもらえるようにしてあります。ご自分の課題に合わせた弾き方を考えて弾いて頂ければ幸いです(譜面の無料配信もしています)。ぜひお聴きください。

▽シャコンヌ ハ長調(作曲;広垣 進)
https://youtu.be/fDaVr43doeo
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