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苦肉の策

今、練習しているバッハの「リュート組曲第1番」には長年、解決できずにきた箇所がいくつかあります。
今日一番時間をかけた第3曲「クーラント」の場合、「どの音を省いて、どういう運指でのぞむか」という点について思いっきり妥協したとしても、その次には、テンポ設定の難しさが課題として残ります。
早い話が「決めたテンポが維持できない」という状態です。
当然、メトロノームを使った練習は、やってきています。
若いころは、どの速さで合わそうとしても、それができませんでした。
今ですと、「何とか合わせられる」というテンポはあります。
今日は「二分音符=44」くらいがいいな……と思って、メトロノームをその速さに設定し、何度か合わせた後、今度はメトロノームを止めて弾き、弾き終えたときの速さをチェックしてみました。が、何度やってみても、途中のどこかで速くなってしまうようです。これでは駄目です。今更ながらに、自分の弱点が浮き彫りにされます。
「もしや」と思って、今度は「二分音符=48」の速度で同じことをやってみました。結果、こちらの速度で弾き始めた時の方が安定していました。
これには思いあたる節があります。
ここ2~3年の練習メニューの中に「四分音符=48」というのがあるのです。毎朝やっている音階練習の中にも、アルペジオ(分散和音)の中にも。それから、今の季節ですと、指が冷えたときのウォーミングアップのアルペジオ練習もこの速度から入ることが多くなっています。こうしたことが重なって、この速度感覚が今の私の身体の中に、できつつあるのでしょう。
実は、最近のメニューの中には「四分音符=88」で音階練習……というのもあります。88は44の倍数ですから、理論上は「少しは効果があるかな」という数字になります。でも、私の体が覚えるまでには至っていないようです。
……決めました。この曲のように、「どれだけがんばっても、速度がなかなか定まらない」という場合は、もともと自分の身体が持っている速度、つまり、毎日の基本練習で使っている速度で曲にのぞんでいこうと思います。速度が指定されている曲であっても、そうしようというわけですから、少々乱暴な気もしますが、「どんどん走ってしまう」というのは、極力避けなければいけません。
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今日明日のうちに

「伊勢市クラシックギターを楽しむ会」の「2月例会」を、先週末に済ませてしまったので、次回は3月になります。
1ケ月以上間があいていると、「どの曲が出せるかな、どの曲を見送ろうかな」と迷い、メインとなる曲は「リュート組曲第1番」(バッハ)と、自作の「パガニーニの主題による演奏会用練習曲」と決めているものの、他の小品については、ついつい「試し弾き」の時間ばかりが増えてしまいます。とても「集中してやっています」とは言えない状況です。
早いところ、この状態から抜け出さないといけません。
こういうときに、私がよくとる方法があります。
それはさっさとプログラムを印刷してしまうことです。
近く、4月から5月にかけて実施する「中高年のためのギター入門講座」の後援団体が確定します。確定したら急いでポスターとチラシの作成に入ります。
何度も印刷作業のために市民活動センターまで足を運ぶのはロスです。
どうやら、今日明日のうちにプログラムを決め、活字原稿まで仕上げておく必要がありそうですね。
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あまり間があいてしまわぬよう

一昨日、私のホームグラウンド、伊勢市クラシックギターを楽しむ会の「2月例会」にあたるコンサート「早春の響き」を終えました。
プログラムは、タイトルとの関連で「春の海」や「早春譜」を前面に出していましたが、自分の中では、「リュート組曲第3番」(バッハ)がメインと決めていました。この曲をもってきたのは、「1年以上間をおいてしまった」というのが最大の理由です。一昨年の秋には弾いていますので、空白期間は1年と少しだと思います。とりあえず、この時期よりは弾けたように思います。「やはり、これだけ大きな曲を、レパートリーとして残していくには、あまり間があいてしまわぬよう、意識してコンサートに出していくしかないな」と実感しました。
こうしたことがあって、3月のコンサートでは「リュート組曲第1番」(バッハ)を入れられるかどうか、久々に弾いてみました。この組曲は、一昨年の夏に一度だけ弾きました。それ以来ですから、「第3番」よりも間があいていることになります。案の定、2~3箇所、暗譜の危ういところがあって、「今のうちに、やっておかないと」という気になりました。もちろん、「覚えていればよし」「弾けていればよし」というものでもありませんが、これまでのように、毎度毎度、「覚えていない、弾けてもいない」という状態から出発していては、「やっと、とりもどした」という状態で本番を迎えてしまいます。
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やはり名曲

一昨日、紀北町は紀伊長島で弾いてきました。
伊勢から私の車で1時間半、この地域での演奏は初めてで、以前に大紀町での演奏を一度聴いていただいたKさんという方が、行きつけのお店を借りてくださって、実現しました。お客さんのほとんどがお店の常連さんとKさんの知人と思われます。ありがたい話です。
「教室を開いて5年、一番やってみたいのは演奏旅行です。今日は日帰り旅行みたいなものですが、何といっても、ギターを弾いてきたおかげて、こうしていろんな方とお会いできるのが嬉しいです」とごあいさつしました。
曲目ですが、慣れない会場なので難曲は避けました。一番難しいのが「アルハンブラの思い出」(タレガ)と「リュート組曲第3番のプレリュード」(バッハ)ということになりましょうか。
「アルハンブラ…」は、かなり練習していきましたが、また今回も若干、不本意な箇所が出てしまいました。それでも一番好評だったのが、やっぱりこの曲でして……。「アルハンブラ…」はやはり名曲ですね。「禁じられた遊び」もうそうですが、指の調子がよくて、ものすごくいい演奏をすれば、「感動した。オレもやってみたいな」あるいは、そこまではいかなくても、「また聴きに来たいな」という気持ちになってもらえる可能性があります。
私も、音楽を生業とする人間のはしくれなら、こういう曲はいつでも、もっともっと安定してかつ感動的に弾けるようにしておく必要があります。
それをあらためて感じました。
今、手元に19世紀スペインのギタリスト、ヴィニアスのトレモロ練習曲「夢」の譜面があります。あまり知られていない小品ですが、この曲も含め、トレモロで書かれた曲のいずれかをいつも弾いているようにしようか……なんて考えいます。
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小刻みに仮眠

昨晩の話。
家の仕事がひと通り片付いたのは、午後9時半頃です。
「さあ、練習」と思っても、私は極端な朝型人間、すぐバテるのは、これまでの経験からよくわかっています。
で、とりあえず10分余りの仮眠をとってから楽器を構えました。
「疲れはとれたかな」
でも、情けないことに、ものの20分くらいでまた眠気が来ました。
再度仮眠です。今度は、携帯電話のアラームが5~6分後に鳴るようにセットしました。
2度目の仮眠(朝から数えたら何度目かわかりません)の後、また練習再開です。今度は15分ほどで眠気が来ました。さらに3度目の仮眠……これは初めて……をとってまた練習再開です。11時までこれを繰り返したので、実質、夜の練習は、1時間を超えているはずです。いつも(の夜の練習)よりは、ずっと進んだように思います。
もし、私の身体がこういうリズムを刻んでいくことが可能であるならば、それを生かさない手はありません。仮眠を小刻みに何度もとることで、「眠気と格闘しながら、ただ弾いているだけ」という悪い習慣から抜け出せそうな気がしてきました。
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背に腹は代えられない

今日は、「ほのぼの合唱団」の今年最初の活動日、「うたいぞめとミニコンサート」というのがあります。
ミニコンサートは、例年同様、演奏者を手配していませんので、私の方で、ほんの少しだけギターソロを聴いていただくことにしました。ま、次節柄「さくら」は弾くことになるでしょうね。「春の海」を弾いた年もありますが、今年は「出し惜しみ」ということにしておきます。
集合時間(夜7時半)までにフォークギターの弦を交換しておくことと、昨年の立て替え額を会計さんに請求する資料を作る仕事がありまして、「昼間のうちに何とかなる」とタカをくくっていたところ、次回ギターコンサートの地元新聞社への掲載依頼を作っていなかったこに気づきました。「伊勢市クラシックギターを楽しむ会」は非営利の市民活動ですが、赤字を出せば結局私の個人負担になってしまいます。そんなあれこれで、結局、請求書作成と新聞社への依頼状発送を優先させ、フォークギターの弦は、何年も前からそのままの錆びついた状態になりました。
「背に腹は代えられない」というのは、私のこういう状況を指すのでしょうね。
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波濤を越えて

一昨日の「新春のギター独奏会」では、ローサスのよく知られたワルツ「波濤を越えて」を弾きました。
ウインナーワルツかと思っていましたが、ローサスてのは、メキシコの作曲家なんですね(不勉強でした……苦笑)。
実はこの曲、Nさんの年末のレッスンの際に、「使えそうな曲、ないかな」と、手元の曲集を、パラパラとめくっていて見つけました。「見つけた」といっても、若いころ買った楽譜です。
その場はそれで、譜面をコピーしていただくこともなく終わりましたが、Nさんが帰られた後、「自分のレパートリーに入らないかな……」と、音をひろってみたところが、いつの間にか、「病みつき」のように繰り返して弾いていました。で、「せっかくだから」とその勢いで、プログラムに載せてしまった次第です。さすがにこの日は、譜面台を立てました。でも、家では暗譜で弾いています。こういう、調子の良い曲は、手のうちに入れてしまった方が、何かにつけて得策です。近いうちにもう一度、「暗譜で弾く」と腹を決めて、練習にはげみましょう。
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仕事始め

今日が仕事始めの方が多いと思います。
私の「仕事始め」というのは、いつかな……ということで、自分の元旦からの動きをたどってみました。

1日(水)…いつもの早朝練習(もちろん、2日以降も)
4日(土)…伊勢市福祉健康センターへ行き、コンサートの会場予約
      その後チラシ原稿作成等
5日(日)…いせ市民活動センターで、「新春のギター独奏会」
6日(月)…ホームページ更新と今年最初の自宅レッスン
      
……という具合で、どれが「仕事始め」かはちょっとわかりにくいですね。
自分の気持ちの中で大きいものとしては、昨日のコンサートです。でも、「伊勢市クラシックギターを楽しむ会」は、信じていただけないかもしれませんが、「営業」ではなく「市民活動」です。とすれば、今日が「仕事始め」ということになります。
ま、「職業」としての自覚が足りない……したがって稼ぎが少ない……というのは、前々からの課題です。こちらの方でも、私はもっとがんばらないといけません。
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上手に休めば

今日は、私のバースデーです。57歳にもなりました。
「今より後の自分の人生」を「第3楽章」にたとえた知人がいます。
できれば「第4楽章からな壮大なソナタ」の「第3楽章」でありたいと思いますが、逆に「今、曲の終盤まで来ている。刻一刻を大事にしなきゃ」という発想が必要とも言えます。
一方、年をとると、「自由になる時間」は増えても、「集中して元気に活動できる時間」は減り、何をするにも充分な休憩が必要となります。けれども、「上手に休めば、また若いころのように活動できる」ということも忘れてはなりません。
ま、今後も、休み休み、自分のペースを考えながら元気にがんばりたいと思います。よろしくおつきあいください。
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謹賀新年

あけましておめでとうざいます。
2014年の幕開けです。
今年も、大小あわせて20回ほどのコンサートに出演することになりそうです。
多分、演奏回数は多い方だと思いますが、その分、たくさんの課題が浮き彫りにされます。
その都度基本にたちかえり、「選曲はどうか」「弾き方はどうか」を常にチェックしながら練習、準備を進めていきたいと思います。
もちろん、生計に直結しているのは、演奏よりもむしろ指導の方です。
食べていけなくなって、他の仕事に従事するようになれば、音楽への関わりは著しく制約されます。
そうならぬよう、演奏の方ばかりに負担が偏らないようにしなきゃと思います。
「演奏」と「指導」は車の両輪です。
これを忘れず、1年間がんばりたいと思います。
どうか、よろしくお願いいたします。
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