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GPSとBluetoothチップの統合に向けて、CSR社がGPS関連企業を買収

2007-01-24 23:17:26 | GPS
プレスリリース
eetimes.jp CSR社がGPS関連企業を買収、 08年にBluetooth/GPS統合チップ投入へ (EE Times)
「コスト1米ドル以下のGPSを目指す」,英CSR社がGPS関連メーカー2社を買収 (Tech On!)
英CSR、GPS技術関連企業2社を買収 (ITmedia)

 イギリスCSR社は1月15日、GPS に関わる2社を買収したと発表した。NordNav Technologies ABとCambridge Positioning Systems Ltd.の2社だ。

 報道によると、NordNav Technologies 社はソフトウェアにより GPS 演算を行うソリューションを持った会社とのことだ。例えば SiRFstarIII など大半の GPS 受信機は GPS 演算を専用 HW チップで行っているが、このメーカーはこれを SW で行うという。もちろん他に高性能のプロセッサが搭載されていることが前提だが、専用 HW がいらない分だけ部品面積が減少し、安くなる。同社は GPS 機能を1米ドル弱で実現できる、としている。興味があるのは、このソリューションでどの程度の高感度・高速な測位が実現できるのか、という点だ。

 また同様に報道によると、CPS 社は「地図などのデータベースと算出した位置情報を照合し、地図上の場所を特定する」(EE Times)技術をもっているという。また Web で検索すると、CPS 社は Matrix solution による「E-GPS」を持っているようだ。Matrix solution とは W-CDMA および GSM のような基地局と端末とが非同期のシステムにおいて、測位をしようする端末以外の複数の端末からの情報、もしくは移動している端末のこれまでの情報をを用いることにより、基地局測位の精度を高める技術らしい。またこの技術により精度の高い時刻情報を得ることができ、これによって GPS 測位を助けるのが E-GPS らしい。ただ詳しいことは、CPS のページが見られなくなっている(CSR へ飛んでしまう)こともあり、わたしには分からなかった。EE Times 記事にあるような仕組みがどのように実現されているのかは不明だ。(不正確な部分が多いので、誤りはご指摘ください)

 目的は、Bluetooth と GPS の統合機能の提供だ。以前触れたように SiRF は既に GPS と Bluetooth を統合したチップを開発している。
 用途の1つに PND が挙げられている。また以前触れたGarminのnuvi360北米版ミニゴリラのように PND には Bluetooth 機能が含まれるものもあり、この両者の機能が安く統合されれば装置メーカーにとってもメリットがあるものと思う。
 また CPS の技術内容からも分かるように、携帯電話への展開も考えられているようだ。

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