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屋内測位レポート記事紹介

2009-02-22 23:32:36 | GPS
特定小電力通信+Bluetoothで屋内ナビ──神戸自律移動支援プロジェクトの今(後編) (ITmedia)

 以前紹介した記事の後編。

 このシステムでは、電波マーカーが429MHz帯の特定小電力通信を用いて、情報を発信しているとのことだ。
 正直これを見ただけではよく分からなかったのだが、使われている装置がユビキタス・コミュニケーターなので、ucode(参考記事)と呼ばれる固有の番号を用いていると推測できる。

 これが正確な理解かは不明だが、私の理解では、
・ucodeをアクティブ型RFIDタグから送信する。
・専用受信機でucodeを受信する。
・ucodeをBluetooth経由でPDAに飛ばす。
・PDAで、ucodeと位置の関連づけを行う。予めデータベースを持つか、通信経由で取得するか、などの方法が考えられる。
・得られた位置を元にナビゲーションを行う。
となった。

 また、このシステムでは UI が工夫されているとのことで、これについても記載されている。


 屋内測位について、前回記事の、GPS 測位技術の流用である IMES と、今回記事のアクティブRFIDを利用するものとを比べて読んでみると、双方の長所・短所が分かったような気になる。

 IMESは、
・長所
 今や多くのケータイに利用されているGPS受信機能を、ソフトウェア修正のみで使用することができる。新規のハードウェアが必要ない。
・短所
 GPSと同一の仕組みを使うため、屋外と屋外のスムーズな切替に難がある。

 アクティブRFIDは、
・長所
 全く新しい測位手法の追加なので、既存のGPS測位にそれほど悪影響は与えないと考えられる。
・短所
 アクティブRFIDの受信ハードウェア・ソフトウェアが新規に必要。
 現状では、消費電力の面で難がありそう。アクティブRFIDの受信やBlueooth通信で。

 といったようなことを、記事を読んで感じた。
 ケータイでの利用を考えると、普及にはケータイに内蔵されることが必須だろう。そう考えると、アクティブRFID型はなかなかに難しいと思う。それは、新規に受信装置のハードウェアが必要である点が、非常にハードルが高いと考えられるからだ。
 充分実用的であると考えられる GPS 受信装置も、未だに全てのケータイに内蔵されてはいない。それは、アンテナ配置、LSIや周辺部品の実装面積や価格の面でのデメリットを考えてのことだろう。
 その中で、アクティブRFIDの受信装置を新たにケータイに内蔵するというのは、よほどのメリットが無い限り、すぐには難しいだろう。

 これを乗り越えて、アクティブRFID型が実用化されるのか。注目していきたい。

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