ひらけいメモBlog@goo

デジカメ・GPS・PC・デジタル家電などに関するニュースを扱っています。

Pocket Mapple Digitalの拡大表示機能

2007-08-12 10:55:40 | 位置情報・地図


 Super Mapple Digital Ver.8のサービスパック1で、Pocket Mapple Digitalに拡大機能が追加された。
 わたしの PocketPCは2002でサポート対象外ではあるが以前レポートしたように動作はするので、今回も試してみた。
 旧バージョンは8.0.0.523だったが、新しいバージョンは、PocketPC2003版は 8.0.0.802となる。

 拡大は、「編集」メニューから「拡大表示」で拡大表示モードを選択することができる(本エントリ記載時点では、SP1の説明では「地図」からになっているが、これは誤りのようだ)。
 これにより、地図が2倍に拡大されることを、確認できた。

 わたしは、SDカードの容量の都合上、基本的には中域地図までしかインストールしていない。この場合、SP1適用前のPocket Mapple Digital Ver.8では、縮尺表示が250mまでしか拡大できないが、SP1により125mまで拡大できることとなった。
 Pocket Mapple Digital Ver.6では中域地図利用で150mまでだったので、今回の機能向上によりVer.6相当以上に拡大できることになり、Ver.6と比較しての問題点が解消された。使用していて唯一の問題点と感じていたために、この機能向上はとてもありがたい。
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Pocket Mapple DigitalがWindows Moble 6.0に対応

2007-08-10 07:16:55 | 位置情報・地図


電子地図ソフト『Super Mapple Digital Ver.8』のPDA向けアプリケーション『Pocket Mapple Digital』をWindows Mobile 6.0 機器に対応 (ニュースリリース)

 昭文社は8月9日、Super Mapple Digital Ver.8に同梱されている Pocket Mapple Digital Ver.8の対応OS追加を発表した。これまでの予告にあったように、Windows Mobile 6.0の対応だ。ただしタッチスクリーンを使用できないStandard Editionは保証外という。これにより、Advanced/W-ZERO3[es]をはじめとする Windows Mobile 6.0機で Pocket Mapple Digital が使用できることとなった。
 提供の形式は、Super Mapple Digitalのサービスパックだ。サービスパック適用により、新しいPocket Mapple DigitalをPDA/スマートフォンにインストールできるようになる。

 なお、同時に「画面の拡大機能」が使えるようになった。これはニュースリリースを見ると、縮尺100mの地図を50mで表示するといった拡大表示ができる機能のようだ。
 Pocket Mapple Digital Ver.8は詳細地図側の選択肢が増え、例えば25,000分の1地図しか用意していない場合、これを Pocket mapple Digial Ver.6ほどには拡大できないという使い勝手上の問題があったが、この機能拡張で対応できるかもしれない。試してみたい。
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EN-4500レビュー補足1

2007-08-07 22:26:07 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 EN-4500の使用中に気づかなかった点があるので、追記した上で記載が抜けた点をお詫びしたい。

 交差点の車線案内についてだ。交差点までの距離が表示されず、交差点名で対応づけがされるので分かりづらい、という記載をしていたが、この記載に漏れがあった。
 車線案内をしている交差点は、交差点上に「○」印がついている。これはレビュー(6)に掲載したEN-4500の交差点の写真にも表示されている。
 この機能により、どの交差点の車線案内なのか、という点については視覚的に判別が可能になっているという点を、追記しておきたい。
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EN-4500 vs ミニゴリラ レビュー(目次)

2007-08-07 09:43:37 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 ようやく、待望の PONTUS EN-4500 がやってきた。
 これまでのレビューをまとめておきたい。

新PND「PONTUS EN-4500」
 EN-4500を紹介したエントリ。

PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(1)
 箱の写真と、外観の面で EN-4500 とミニゴリラを比較。

PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(2)
 ワンセグについて、EN-4500 とミニゴリラを比較。

PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(3)
 仕様について、EN-4500 とミニゴリラを比較。

PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(4)
 GPS 感度について、EN-4500 とミニゴリラを比較。

PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(5)
 取付について、EN-4500 とミニゴリラを比較。

PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(6)
 ナビゲーションについて、EN-4500 とミニゴリラを比較。前編。

PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(7)
 ナビゲーションについて、EN-4500 とミニゴリラを比較。後編。

PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(8)
 その他、気になったことについて記載。

PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(9)
 GPS性能について、高架下での比較。

PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(10)
 電源を入れてから、位置が分かるまでの時間を比較。

EN-4500のSDカード
 EN-4500のSDカードについて注意点(詳細不明)。


 ミニゴリラのレビューもしているので、それについても。こちらはケータイ NAVITIME と比較している。

NV-SB250DT

ミニゴリラ NV-SB250DT 購入レビューその1
 ミニゴリラの箱の写真や雑感、Mio C310 との外観比較について。

ミニゴリラ NV-SB250DT 購入レビューその2 購入理由
 ミニゴリラの購入理由について記載。

ミニゴリラ NV-SB250DT 購入レビューその3 ワンセグ視聴
 ミニゴリラでのワンセグ視聴について記載。

ミニゴリラ NV-SB250DT 購入レビューその4 取り付けについて
 ミニゴリラの取付について記載。

ミニゴリラ NV-SB250DT 購入レビューその5 ナビゲーションについて
 ナビゲーションについて、ミニゴリラと NAVITIME を比較。
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PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(10)

2007-08-06 22:23:45 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 今回は、EN-4500とミニゴリラの、電源投入から位置が分かるまでの時間を比較してみた。
 結論は、ちょっと意外だったがミニゴリラがEN-4500の半分くらいの時間だった。

 試験場所は空の見える駐車場。近くにマンションがあるため完全に開けている訳ではないが、GPSにとっては良い環境だと思う。両者とも前回の使用からは丸一日以上経過している。比較はダッシュボードの上に両者を立てて置き、同時に電源を投入して、GPSによって位置測定が完了するまでの時間を1度だけ比較した。
 時間としては、EN-4500 60秒程度、ミニゴリラ30秒強だった。何度か比較すればはっきりしてくるだろうが、この1度だけでも傾向は分かりそうだ。
(8/7追記:EN-4500で前回使用後6時間で再測定ししたところ、30秒強で位置測定が完了したことも併記しておきます)

 なお推測だが、恐らく前回の使用から2週間程度は、このくらいの時間で場所は分かるものと考えている。これは、GPSによる位置測定に必要なデータの内、位置測定を早めるためのデータの有効期限が2週間程度であることからの推測だ。このデータを取得しなおすには、12分強必要となる(なお、これは位置測定を早めることに使われ、位置測定そのものに必要な訳ではない)。
 EN-4500 に使われていると考えられる SiRFstarIII という GPS 受信チップの実力は、別製品で使っている限りでは1日程度置くと30-40秒程度だと考えている。


 さて、この結果についてだ。
 この差に大きく効いている要因は、実は起動時間だ。EN-4500は電源投入からナビが起動するまでには20秒強は必要となる。これに対してミニゴリラでは7-8秒だ。この差は大きい。

 EN-4500の1分程度は妥当な時間だ。ナビが起動するまでに20秒、これから位置測定を開始して40秒かかれば、1分程度はかかる。タイミングによってはもう少し早くなることはあるだろう。

 逆に、ミニゴリラの30秒強というのはかなり早い。起動時間は7-8秒とすると、起動してから位置測定完了まで30秒を切ることになる。タイミングによってはあり得ない数値では無いと思うが、ミニゴリラでは電源投入直後(起動画面が出ているとき)から位置測定を開始し、位置測定までの時間を短くしているとも考えられる。

 ただし、両者の感度の差には注意しておかないといけない。ミニゴリラはGPSにとっての環境が悪くなると、途端に最初の位置測定ができなくなると考えられるからだ。逆にEN-4500は最初の位置測定時の感度もミニゴリラよりも上であると考えられ、非常に有利だ(ただし、恐らく、最初の位置測定時では-159dBmまでの感度は出ない)。

NV-SB250DT
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PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(9)

2007-08-04 23:45:59 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 EN-4500とミニゴリラNV-SB250DTを使ってみて、気づいた点などを書いてみたい。

・GPS性能
 ミニゴリラのGPS感度は-134dBmに対し、EN-4500は-159dBm。この差が実際に使ったときにどの程度現れるのか? についてだ。
 高架道路に沿ってその高架下を少し走る機会があったので試してみた。ミニゴリラはほぼ車の走りに追従できなかったが、EN-4500では全く問題はなかった。これだけGPSにとって厳しい環境では、さすがに両者では差が出るようだ。もう少し調べてみたい。

・高速道路に入るときの案内
 これまでの使用で、EN-4500は高速と一般道との境界のナビゲーションがされない場合がある、ということをレビューで記載してきた。
 試しに今回も高速を利用してみたところ、料金所から本線に入る間の案内が、やはりされなかった。デモも併用してもう少し見てみたい。
(07.8.13追記)これについての具体例を、EN-4500レビュー補足4に記載したので、ご参照いただければと思う。(追記ここまで)

・EN-4500の時刻が狂うケース
 わたしの利用しているEN-4500はナビゲーション中に時刻が狂う問題がある。
 なぜ発生するのかよく分からない問題だ。以前のレビューでは復帰には一度電源を落とす必要があると記載したが、一旦ナビを終了しメニュー画面に戻り、再度ナビを開始すればGPS衛星補足で時間が再設定されるようだ。

NV-SB250DT
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PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(8)

2007-08-04 00:54:33 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 ようやく、待望の PONTUS EN-4500 がやってきた。
 今回は今までのエントリへのリンクと、書き残した気になったことについてだ。

・充電ランプ
 この EN-4500には充電ランプが無い。AC電源に接続しても外見上は何も変わらないので、充電されているのか不安になる(実際、最初は電池の接点に貼ってあるテープをはがし忘れたので充電できなかったのだが、それに気づかなかった)。

・電源ボタン
 電源ボタンについても記載しておきたい。このボタン、持ち運ぶときに持つのにちょうどいい場所についている。またクリック感が緩いので、知らないうちに長押ししてしまい電源が切れてしまうことがあった。
 ボタンの関連では、音量/明るさ変更のボタンがあるのはとても便利だ。

・起動時間
 起動については、若干時間がかかる。また電源を落とすと初期画面から始まる。WindowsCE 機なのだから電源を落とす寸前の状態に戻ってくれてもいいとおもうのだが・・・


 ナビ機能はほぼ十分で、ワンセグも問題なく映る。それだけに、これまで書いてきたように細かいところで引っかかりを感じてしまうのが非常に惜しい。ミニゴリラNV-SB250DTと十分に張り合えるだけの実力は備えているのに残念だ。このあたりはファームウェアの向上や、今後の機種に期待したいところだ。

NV-SB250DT
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EN-4500レビュー記事紹介

2007-08-03 12:22:41 | 位置情報・地図
充実したナビ機能 ワンセグチューナー内蔵 PONTUS「EN-4500」

PONTUS EN-4500

 メモリーナビ(と紹介先サイトではしている)では有名サイト、ポータブルカーナビのススメでEN-4500のレビューが掲載されたので、紹介しておきたい。
 このレビューによると、SDカードは2GBまでしか対応しないとのこと。コメントでご質問のあったSDHCには対応しないということになる。

 レビューでは最初に、7インチという大型ディスプレイで話題となりそうな XROAD RM-Z5020 などと仕様上の詳細な比較をしている。「ナビゲーション機能だけを見ると、仕様上ほとんど同じと言っていい」としているが、使用感がどこまで異なるのかが興味のあるところだ。
 というのも、同じゼンリンの地図データを使用しているミニゴリラと EN-4500 は(検索対象数は違うが)ナビゲーションに関わる仕様はさほど大きな違いは無いのだが、その使い勝手は大きく異なる。正直なところは使い勝手の面ではミニゴリラがこなれている。
 共同開発元が韓国メーカーということで似た操作性なのか、それとも異なってくるのかは興味のあるところだ。

(07.8.13追記)
 調べてみると、確かでは無いが、韓国製PNDの日本向けナビゲーションソフトウェアはおおよそ edia Korea 製のように思える(参照エントリ)。そうだとすると、EN-4500と XROAD とでナビゲーション機能仕様で差が無いのはもちろんのこと、使い勝手でも差はなさそうだ。このナビゲーションソフトは、下で記載したインクリメントP製ソリューションと同様の意味を持つ。なお edia Korea 製のナビソフトは韓国製PND(ヒュンダイ・オートネット社製やCARPOINT社製など。見た目から判断すると、迷 WAN BZN-400 は CARPOINT 社製の OEM ?)が日本に進出する際に使われているようだ。
(追記ここまで)

 その意味では、インクリメントPの PND 向けソリューションというのは大きな意味を持つ。これを利用することにより、乱暴に言ってしまえば、メディアプレイヤーにGPSを搭載して(これはこれで難しいだろうが)、ソフトウェアにインクリメントPのものを搭載すればナビメーカーでなくとも優秀な PND を作れてしまうと考えられるからだ。メーカーごとにある程度の味付けはできるだろうが、使用感も使い方も含め、おおよそ同じになると推測される。使い勝手のいいナビになるかはインクリメントP次第だ。ただこのソリューション、検索対象数などが最近の流行からは後れているので、まずはこれを挽回しないといけないだろうが・・・

 話が逸れてしまったが、レビューの紹介に戻ろう。

 測位関連については、-159dBmの感度からGPSエンジンはSiRFstarIIIだろうとしている。マップマッチングを併用し、「優れた位置性能」と指摘している。これは同感で、レビューにも記載したように信頼できる性能だと思っている。
 徒歩で使用するにはマップマッチングの味付けを変える必要があると指摘している。これについてはその通りではあるが、これを持って徒歩ナビに使うか、というとそれはちょっと疑問だ。徒歩に使うには地図が縮尺が大きすぎると思うし、マップマッチングよりもまずはナビゲーションの味付けを変える必要があるだろう。
 自転車であればどうだろうか。

 ナビゲーションについては、「よく使うであろう100mスケールで細街路が表示されないのは残念」と指摘している。わたしのレビューの中にミニゴリラとの比較を載せた写真があるが、これを見ていただくと分かるだろう。なおここで100mスケールの写真にしたのは、指摘の通り実際によく使うからだ。
 ただ探索対象になった場合は通る道は線が引かれるし交差点拡大表示になれば細い道も出てはくるので、見づらくはあるがナビゲーションという観点では問題にならないと考えている。もう少し調べる必要がありそうだ。

 続いては取付についてだが、さすがに詳しく記載されている。わたしのレビューのコメントでもご質問があったエアコン送風口への取付についても記載がある。ご質問のように、汎用のスライドレールを使用すれば問題ないようだ。またユニバーサルPDAホルダーを利用してのバイクへの取付についても説明されている。

 次はワンセグについて。受信感度はミニゴリラよりも良好と明記している。実感でも良いような気はするので、恐らく多くの方がそのように感じることができる感度なのだろう。

 メディアプレイヤー機能についても記載されている。SDカードは先に記載したように、2GBまでとのことだ。


 まとめの前にリセットスイッチについての懸念が指摘されているが、わたしの場合は(まだ200km強とデモ走行にしか使用していないが)リセットボタンのお世話になったことはない。
 そして最後に「PONTUS EN-4500はミニゴリラを脅かす存在」と結んでいる。わたしもそう感じて実際に両方購入して比べてみたのだが、使用感ではまだミニゴリラには追いついていないと思う。
 しかしそれはミニゴリラと比べるからで単独で考えれば十分に使いやすいし、さらにオービス対応・電話検索数・GPS感度・ワンセグ受信感度・取付の汎用性・実際の持ち運びに考慮した作りなど、ミニゴリラへの優位点も多くある。
 より使いやすい方を取るか。それには目をつむって優位点を取るか。どうだろうか?
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PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(7)

2007-08-03 01:52:35 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 ようやく、待望の PONTUS EN-4500 がやってきた。
 今回はナビゲーションについてだ。ワンセグ・メディアプレイヤーつきのPNDとはいえカーナビなので、ナビゲーション機能は最も重要だ。ナビゲーションについては書くべきことが多いので、今日は後編とさせていただきたく思う。


<施設検索>

 施設検索は、NV-SB250DTとEN-4500とで重みづけの異なる部分だ。NV-SB250DTは住所3000万件、電話番号280万件、施設名208万件。対する EN-4500 は住所2200万件、電話番号1000万件、施設名200万件。
 個人的には、EN-4500の方が優れていると思う。
 電話番号はEN-4500はDVDナビ並であり圧勝だ。施設検索において行きたい施設の電話番号が分かるのであれば、入力のしやすい電話番号を使うのは最も簡単で便利だと思う。住所検索の2200万件をどう見るかだが、これだけあればおおよそ号までは対応可能のようであり、多くの場合に十分ではないだろうか。ただしPNDの中でも住所検索4200万件をうたう Mio C325 もあるので、今後はまだ増やしていく流れにあるのかもしれない。

 周辺検索範囲は、EN-4500 5km に対してNV-SB250DTは10km。このあたりは使い方によって印象が変わるだろう。わたしはEN-4500でも不便には感じない。

 住所や施設検索の入力方法についても見ていきたい。入力方法はケータイで一般的にあるような「あ」のボタンを3回押すと「う」が表示される、と言った手法だ。個人的にはNV-SB250DTよりも入力しやすい。
 画面構成は左半分が入力画面で、右に結果が表示される。ちょっとこの画面の使い方は不満だ。文字入力をしている最中に検索結果が表示される訳では無いし、一旦検索してしまえば文字入力はしない。同時に使うことは無く一緒に表示する意味は無い。画面を分けたことによるデメリットは大きく、文字もボタンも小さい。このあたりはミニゴリラの方が優れているだろう。


<経路検索>

 実際にミニゴリラNV-SB250DTと併用してみると、大体は同じ道を案内するが、若干異なることもある。このあたりは同じ地図を使用していてもメーカーごとの味付けがあるようだ。
 今のところ、経路探索性能はミニゴリラNV-SB250DTと同等だと思っている。ミニゴリラのように、なぜこの道を? という結果を出すこともあるが、大体は問題の無い経路を出してきていると思う。
 検索の種類は、「おすすめ」「高速優先」「一般優先」「距離優先」で、ミニゴリラと同等だ。
 経由地は5まで設定可能。これもミニゴリラと同等だ。ただしミニゴリラでは各区間ごとに検索条件を指定できる(例えば出発地Sと目的地Gの間に経由地Aがあった場合、SからAまでとAからGまでとは別々の検索条件を設定できる)のに対し、EN-4500 では一括で1種類のみだ。基本的に「おすすめ」を使うことが多いのであれば、問題にはならないだろう。

 ただし、経路検索の速さは若干ミニゴリラに劣るケースもあるようだ。経路によっては数倍かかる。経路検索でミニゴリラとの比較で気になるのは、この点くらいだ。


<昼夜のモードについて>

 EN-4500 は自動調光機能(オートディマー)が搭載されていない。夜(時刻で判断)になると背景画面が黒くなる機能はある。これは PND では仕方のないところだろう。ただし背景が黒くなっても明るさそのものは変わらないようだ。


<デモ走行機能はそこそこ使える>

 ナビゲーションのデモ走行機能が搭載されている。このモードでは車の移動速度を変えることができる(1秒100m~1秒10m, 停止まで、数段階)。これはなかなか優れものだ。ただもう一息、巻き戻しや案内地点へのジャンプなどの機能も欲しいところではある。
 ミニゴリラは移動速度が遅く、ちょっとデモモードを使って確認する気にはならない。

 ところで、最高速側でデモ走行をさせると、音声案内が車の速度に追いつかなくなる。この場合の挙動だが、とにかくしゃべるべきことはしゃべるようになっているようで、どんどん音声案内が遅れていく。恐らく実際の走行時も同じような挙動になると推測されるが、音声案内が連続するようなケースにはまだ遭遇していないため、確認できていない。
 デモ走行時、車の位置は地図中央に固定される。実際の走行時には画面下側に置いて進行方向を広く見せるよう設定することと、中央に置くよう設定することとが選択できる。


<やはり VICS は未対応だが・・・>

 ミニゴリラのレビューでも記載したが、現状 nav-u 以外の PND には VICS が搭載されていない。EN-4500 も同様に搭載されていない。ということで、今のところはケータイNAVITIMEを併用している。
 別記事に記載するが PND にも VICS 情報を送る試みはあるようなので、注目したい。


<不具合?>

 最後に、よく分からない現象が発生しているので、書いておきたい。その内のファームウェアアップで修正されることを期待している。両方とも時計の関連で、
・一度電源をオフにすると、設定されていた時間を忘れてしまう。再設定されるのはGPS測位によってのみ(ワンセグ受信で補正されてもいいような気もするが・・・)。わたしの固体特有の不具合なのだろうか?
・ナビゲーション中、急に時刻が盛大に狂うことがある。一旦狂うと電源を落として忘れさせないといけない。これもすぐに分かることなので、固体特有の問題だろうか?
という点だ。
 EN-4500 では昼夜モードの切替を内蔵する時計の時刻で行っている。時刻が狂ったため昼間運転していていきなり背景画面が黒くなるとびっくりするが、ナビ機能としては到着予測時間がおかしくなるくらいで大きな影響は無い。EN-4500を候補から除外するほどの問題では無いと思うが、気にはなる。


<まとめ・PNDとしてミニゴリラと比較すると・・・>

 機能・価格的に競合するのは、やはりここで比較しているミニゴリラNV-SB250DTだろう。
 純粋にナビゲーションについて使ってみた感想では、使い勝手の面ではNV-SB250DTの方が上だ。さすがは据え置き型カーナビやポータブル型カーナビを扱っているメーカーだけのことはある。
 しかしカーナビメーカーであるだけに、パーキングブレーキ結線など過剰なまでの制約がかけられてしまっている。ポータブルという点での使い勝手は EN-4500 の方が上だ。
 EN-4500を選ぶかどうかは、ナビゲーションの観点では、スペック上の優位点(電話番号検索数、オービス対応)を取るか、使いやすさを取るか、どちらを重要視するかだと思う。ただし、EN-4500 も十分に使いやすいレベルだと感じている。
 個人的には、EN-4500 は高速と一般道との境目あたりのナビゲーションが抜けてしまうことがどうしても惜しい。ファームウェアの修正で対応できないだろうか?


(EN-4500電話番号入力。施設名は出てこないようです)


(EN-4500施設名入力)



(EN-4500住所入力)



(ミニゴリラ電話番号入力)



(ミニゴリラ施設名入力)



(ミニゴリラ住所入力)


(明るさ比較・最大輝度での表示でフラッシュ使用)

NV-SB250DT
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PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(6)

2007-08-01 22:14:28 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 ようやく、待望の PONTUS EN-4500 がやってきた。
 今回はナビゲーションについてだ。ワンセグ・メディアプレイヤーつきのPNDとはいえカーナビなので、ナビゲーション機能は最も重要だ。ナビゲーションについては書くべきことが多いので、今日は前編とさせていただきたく思う。

<GPS のみでも十分実用的>

 搭載されているGPSはPDAなどで十分実績のある SiRFstarIII と推測され、実際の使用では今のところ何ら問題ない。条件がよければ屋内でも測位可能であり、またトンネルなどで衛星の捕捉に失敗したあと、トンネルから出ての再測位も十分に速い。純粋に GPS 受信機として見ればミニゴリラNV-SB250DTよりも信頼できる。
 ただ、電源オフ直後に電源を入れたときに、最初の測位に時間のかかること(と言っても1-2分だが)があるようにも思う。これについてはちょっと気になるので、引き続き見ていきたい。

 もちろん加速度センサーなどはないので、トンネルなどに入って測位ができなくなると自車位置は途端に動かなくなってしまう。この問題についてはNV-SB250DTでは推測で動かしカバーしているが、この手法はトンネルの中で停止するなどの速度変化に追従できないという問題がある。従って EN-4500 のように潔く止まってしまっても、仕方のないところだろう。
 この点は、何度か書いてきたように参考記事にあるような GPS メーカーの動きに注目だ。


<地図表示>

 EN-4500の地図表示は縮尺10m~50km。対するミニゴリラNV-SB250DTは25m~250km。PONTUS EN-4500の方が細かい地図を出すような印象があるが、実際は粗い縮尺の地図を拡大して表示している。あまり細かく設定しても粗い地図の拡大では情報量に欠けるし、交差点を気にして拡大するにしても 50m 程度で問題ないと思うので、両者に実使用上での大きな違いはない。広範囲側はミニゴリラが250kmだが、カーナビでここまで広い範囲を表示させることはあまり無いだろう。EN-4500の50kmでも十分に思う。
 ということで、地図表示については大差ない。


<肝心のナビゲーション機能・単独で見れば及第点だが>

 ナビゲーション機能は、これ単独で(他と比較しなければ)十分に使えるレベルだと思う。ただ一点困ったのは、高速で、
・入るときに、料金所から本線に分岐するまでの間
・出るときに、料金所から一般道に分岐するまでの間
の案内がされないことだ。ただしインターチェンジによるかもしれないので、引き続き確認が必要だ。
(07.8.12追記)なお高速を降りるときの案内は、一般道との接続部分については案内される。案内されないのは、一般道との接続前に分岐がある場合のようだ。(追記ここまで)
(07.8.13追記)これについての具体例を、EN-4500レビュー補足4に記載したので、ご参照いただければと思う。(追記ここまで)
 高速に入るときにはあまり困らないかもしれない。例えば静岡のICから東名に乗るとして、名古屋方面と東京方面を間違えることはあまり無いと考えられるからだ。しかし高速を降りるときには不便だ。
 これを問題視しなければ、ナビゲーション機能は十分に使える。

 まずはそれほど比較しないで使い勝手を記載してみたい。
 高速込みで200kmほどの行程に使用してみたが、(上記の問題はあるものの)特に迷うことはなかった。

 一般道では、基本的には次の分岐までの距離と方向が表示される。それを目安に走ることとなる。
 主要交差点に500メートル程度まで近づくと、自動的に車線案内が表示される。普通の速度で走っていれば十分に対応可能な距離だ。ただし車線案内されている交差点と自車位置までの距離は表示されない。代わりに交差点名が車線案内に対して表示される(名称の特に無い交差点の場合、名称は表示されない)。車線案内は直近の交差点のものしか表示されないので、交差点が連続するとちょっと辛い。また交差点名の表示はやや小さめなので、EN-4500 と運転者との距離があると見るのが大変かもしれない。

(8/7追記)
 車線案内をしている交差点には、よく見ると○が表示されている。下に掲載されたEN-4500の交差点の写真でも勝田新町の交差点に○が表示されているのが分かる。これにより、名称の無い交差点でも視覚的にどの交差点の車線案内がされているのかを確認することは可能だ。(8/7ここまで)

 分岐の案内は、交差点に近づくと2画面に分割する方法だ。左に通常地図、右に拡大した地図が表示される。なおデフォルトでは交差点に近づくと左側の通常地図が50m縮尺に固定されてしまう。一般道はこれでも問題無いのだが、どういう訳か高速での2画面表示時(基本的に高速道路では常に2画面表示だろう)もこれに連動し、地図の縮尺が50mに固定されてしまう。高速で50mでは狭すぎるが、この機能はオフにすることができるので、オフにした方が使う方が使いやすいと思う。
 拡大図は50m程度の縮尺のようだが、交差点から離れているときと近づいたときとで若干縮尺が変わる。大きく変わる訳ではないが、なかなかに良い。

 案内地点について、詳しく書いておきたい。
 一般道では 3km, 1km, 500m, 300m, 100m で音声案内が入る。100m では「まもなく」の案内だ。300m を切った地点で交差点の拡大表示が現れる。
 高速道路では 5km, 3km, 1km, 500m で音声案内が入る。500m では「まもなく」の案内だ。1km を切ったあたりでジャンクション・ランプ案内が表示される。
 音声案内の開始は、各々の距離を切ったときだ。

 EN-4500 の優れている点としてオービスに対応している点も挙げられる。500ヶ所の一般道・高速のオービス地点が登録されている。問題のある速度で走っているつもりは無いが、「これがオービスなんだ」と分かると、何となくおもしろい。

 高速では、IC・SA/PA・JCT・料金所までの距離が先3つまで表示される。画面操作によりこれよりも先を表示させることも可能だ。ジャンクション・ランプのグラフィック表示も備えている。なおジャンクションでの音声案内は、例えば直進と左分岐のジャンクションで直進する場合は「右分岐」となる。またジャンクションガイドが画面に大きく表示された場合でも左端に地図が表示されるため、分かりやすい。
 料金所については画面上に表示はされるが音声案内はされない。

 マップマッチングは機能してると思うが、いい塩梅だ。またリルートの対応も速く、使いやすい。ただ山道のヘアピンカーブにおいて、ヘアピンの2D地図上で接触しているような場所でリルートがかかってしまったことがあったが、これは仕方ないものと思う。なお初期ルート検索に時間のかかるようなケースでのリルートはルートの再計算に時間のかかることがあるようだ。これも継続して調査が必要だろう。

 ナビゲーション機能への運転中の制限については、「ドライバー」向けのモードと「助手席」向けのモードがあり、「助手席」向けのモードでは車が走っているときでも問題なく操作できる。また内蔵バッテリの使用時にもナビゲーションが可能だ(たまに、電源供給を忘れてナビをさせてしまうことさえある)。


 ではミニゴリラNV-SB250DTと比べるとどうなのか、と言うと、使い勝手の面ではミニゴリの方が上だ。具体的には、

・一般道での車線案内が、直近の1つしか出ない。
・一般道での車線案内が、どの交差点を案内しているのか分かりづらい。
・字やボタンが小さく、使いづらい。
・分岐が連続しても、ほとんど単発でしか音声案内ができない(この先1kmで右方向です、続いて左方向です。のような案内ができない。ただしたまに連続した案内をする場合があり、調査中)
・高速と一般道の境界での案内が抜けることがある。

といった点だ。

 ちなみに、ミニゴリラの音声案内は、
 一般道では 2km, 1km, 300m で音声案内が入る。300m では「まもなく」の案内だ。300m を切った地点で交差点の拡大表示が現れる。
 高速道路では 2km, 1km, 300m で音声案内が入る。300m では「まもなく」の案内だ。2km のあたりでジャンクション・ランプ案内が表示される。
 音声案内の開始は、一般道では各々の距離を切ったときだ。高速では交差点までの距離を切る前に音声案内が始まる。
 EN-4500 の方がきめは細かいが、ミニゴリラの案内頻度でも特に問題は無い。

 交差点案内は有ると無いとの違いは大きく、EN-4500 でも十分に便利だ。しかし3つ先まで分かるNV-SB250DTを使ってしまうと不便に感じる。また交差点案内での交差点名表示が小さく、どの交差点を案内しているのかは視覚的には分かりづらい。とは言っても500m先程度からしか案内されないので、1日も使っていれば体感的に分かるようになりそうだ。

 使い勝手の面での問題は、とにかくタッチパネル上ボタンや字が小さいことだ。ボタンが小さいためにミニゴリラと比較すると操作がしづらい。また字が小さいために、あまりにドライバーから遠いと文字で案内される情報が読みとれなくなる。
 これについてはファームウェアのバージョンアップなどでの対応は難しいだろうから、運用で回避するしか無い。わたしの場合はエアコン送風口にドリンクホルダーでつけているのだが、この位置まで近づけると見やすくなる。視界の妨げにもならずに良い。

 逆に考えると、問題になりそうなのはこれくらいしかない、とも言える。

 もちろん、EN-4500 が優れている点もある。
 まずオービス対応。ミニゴリラには無い機能だ。
 ジャンクション・ランプ案内の表示中にも地図が表示される点も使いやすい。これは好みの問題かもしれないが、わたしにとっては EN-4500 の方が良い。
 そして運転中への制限手法だ。ミニゴリラではパーキングブレーキ結線が必要(回避はできるが)で、さらにバッテリで動かすと音声案内をしない。正直こんなに制限をかけなくても・・・という気がする。EN-4500は「ドライバー」向けモードと「助手席」向けモードをユーザーの責任で選ぶことができる。こちらの方が好感が持てる。

(07.8.2コメント追加)
(07.8.12追加コメント修正)
注意)EN-4500の写真では自車位置が中央に固定されていますが、これは画面下側に自車位置を表示する設定をしていないためです。なお8/2のコメントではデモモードでは自車が中央に固定してしまうという記載をしましたが、これは誤りでした。


 EN-4500 埼玉県川越市

 ミニゴリラ ほぼ同じ場所


 EN-4500 交差点

 ミニゴリラ 交差点


 EN-4500 高速道路上

 ミニゴリラ 高速道路上。分岐の方向は右側画面では出てきません。


 EN-4500 ジャンクション・ランプ案内

 ミニゴリラ ジャンクション・ランプ案内

NV-SB250DT
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