ひらけいメモBlog@goo

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EN-4500レビュー記事紹介

2007-08-03 12:22:41 | 位置情報・地図
充実したナビ機能 ワンセグチューナー内蔵 PONTUS「EN-4500」

PONTUS EN-4500

 メモリーナビ(と紹介先サイトではしている)では有名サイト、ポータブルカーナビのススメでEN-4500のレビューが掲載されたので、紹介しておきたい。
 このレビューによると、SDカードは2GBまでしか対応しないとのこと。コメントでご質問のあったSDHCには対応しないということになる。

 レビューでは最初に、7インチという大型ディスプレイで話題となりそうな XROAD RM-Z5020 などと仕様上の詳細な比較をしている。「ナビゲーション機能だけを見ると、仕様上ほとんど同じと言っていい」としているが、使用感がどこまで異なるのかが興味のあるところだ。
 というのも、同じゼンリンの地図データを使用しているミニゴリラと EN-4500 は(検索対象数は違うが)ナビゲーションに関わる仕様はさほど大きな違いは無いのだが、その使い勝手は大きく異なる。正直なところは使い勝手の面ではミニゴリラがこなれている。
 共同開発元が韓国メーカーということで似た操作性なのか、それとも異なってくるのかは興味のあるところだ。

(07.8.13追記)
 調べてみると、確かでは無いが、韓国製PNDの日本向けナビゲーションソフトウェアはおおよそ edia Korea 製のように思える(参照エントリ)。そうだとすると、EN-4500と XROAD とでナビゲーション機能仕様で差が無いのはもちろんのこと、使い勝手でも差はなさそうだ。このナビゲーションソフトは、下で記載したインクリメントP製ソリューションと同様の意味を持つ。なお edia Korea 製のナビソフトは韓国製PND(ヒュンダイ・オートネット社製やCARPOINT社製など。見た目から判断すると、迷 WAN BZN-400 は CARPOINT 社製の OEM ?)が日本に進出する際に使われているようだ。
(追記ここまで)

 その意味では、インクリメントPの PND 向けソリューションというのは大きな意味を持つ。これを利用することにより、乱暴に言ってしまえば、メディアプレイヤーにGPSを搭載して(これはこれで難しいだろうが)、ソフトウェアにインクリメントPのものを搭載すればナビメーカーでなくとも優秀な PND を作れてしまうと考えられるからだ。メーカーごとにある程度の味付けはできるだろうが、使用感も使い方も含め、おおよそ同じになると推測される。使い勝手のいいナビになるかはインクリメントP次第だ。ただこのソリューション、検索対象数などが最近の流行からは後れているので、まずはこれを挽回しないといけないだろうが・・・

 話が逸れてしまったが、レビューの紹介に戻ろう。

 測位関連については、-159dBmの感度からGPSエンジンはSiRFstarIIIだろうとしている。マップマッチングを併用し、「優れた位置性能」と指摘している。これは同感で、レビューにも記載したように信頼できる性能だと思っている。
 徒歩で使用するにはマップマッチングの味付けを変える必要があると指摘している。これについてはその通りではあるが、これを持って徒歩ナビに使うか、というとそれはちょっと疑問だ。徒歩に使うには地図が縮尺が大きすぎると思うし、マップマッチングよりもまずはナビゲーションの味付けを変える必要があるだろう。
 自転車であればどうだろうか。

 ナビゲーションについては、「よく使うであろう100mスケールで細街路が表示されないのは残念」と指摘している。わたしのレビューの中にミニゴリラとの比較を載せた写真があるが、これを見ていただくと分かるだろう。なおここで100mスケールの写真にしたのは、指摘の通り実際によく使うからだ。
 ただ探索対象になった場合は通る道は線が引かれるし交差点拡大表示になれば細い道も出てはくるので、見づらくはあるがナビゲーションという観点では問題にならないと考えている。もう少し調べる必要がありそうだ。

 続いては取付についてだが、さすがに詳しく記載されている。わたしのレビューのコメントでもご質問があったエアコン送風口への取付についても記載がある。ご質問のように、汎用のスライドレールを使用すれば問題ないようだ。またユニバーサルPDAホルダーを利用してのバイクへの取付についても説明されている。

 次はワンセグについて。受信感度はミニゴリラよりも良好と明記している。実感でも良いような気はするので、恐らく多くの方がそのように感じることができる感度なのだろう。

 メディアプレイヤー機能についても記載されている。SDカードは先に記載したように、2GBまでとのことだ。


 まとめの前にリセットスイッチについての懸念が指摘されているが、わたしの場合は(まだ200km強とデモ走行にしか使用していないが)リセットボタンのお世話になったことはない。
 そして最後に「PONTUS EN-4500はミニゴリラを脅かす存在」と結んでいる。わたしもそう感じて実際に両方購入して比べてみたのだが、使用感ではまだミニゴリラには追いついていないと思う。
 しかしそれはミニゴリラと比べるからで単独で考えれば十分に使いやすいし、さらにオービス対応・電話検索数・GPS感度・ワンセグ受信感度・取付の汎用性・実際の持ち運びに考慮した作りなど、ミニゴリラへの優位点も多くある。
 より使いやすい方を取るか。それには目をつむって優位点を取るか。どうだろうか?
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PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(7)

2007-08-03 01:52:35 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 ようやく、待望の PONTUS EN-4500 がやってきた。
 今回はナビゲーションについてだ。ワンセグ・メディアプレイヤーつきのPNDとはいえカーナビなので、ナビゲーション機能は最も重要だ。ナビゲーションについては書くべきことが多いので、今日は後編とさせていただきたく思う。


<施設検索>

 施設検索は、NV-SB250DTとEN-4500とで重みづけの異なる部分だ。NV-SB250DTは住所3000万件、電話番号280万件、施設名208万件。対する EN-4500 は住所2200万件、電話番号1000万件、施設名200万件。
 個人的には、EN-4500の方が優れていると思う。
 電話番号はEN-4500はDVDナビ並であり圧勝だ。施設検索において行きたい施設の電話番号が分かるのであれば、入力のしやすい電話番号を使うのは最も簡単で便利だと思う。住所検索の2200万件をどう見るかだが、これだけあればおおよそ号までは対応可能のようであり、多くの場合に十分ではないだろうか。ただしPNDの中でも住所検索4200万件をうたう Mio C325 もあるので、今後はまだ増やしていく流れにあるのかもしれない。

 周辺検索範囲は、EN-4500 5km に対してNV-SB250DTは10km。このあたりは使い方によって印象が変わるだろう。わたしはEN-4500でも不便には感じない。

 住所や施設検索の入力方法についても見ていきたい。入力方法はケータイで一般的にあるような「あ」のボタンを3回押すと「う」が表示される、と言った手法だ。個人的にはNV-SB250DTよりも入力しやすい。
 画面構成は左半分が入力画面で、右に結果が表示される。ちょっとこの画面の使い方は不満だ。文字入力をしている最中に検索結果が表示される訳では無いし、一旦検索してしまえば文字入力はしない。同時に使うことは無く一緒に表示する意味は無い。画面を分けたことによるデメリットは大きく、文字もボタンも小さい。このあたりはミニゴリラの方が優れているだろう。


<経路検索>

 実際にミニゴリラNV-SB250DTと併用してみると、大体は同じ道を案内するが、若干異なることもある。このあたりは同じ地図を使用していてもメーカーごとの味付けがあるようだ。
 今のところ、経路探索性能はミニゴリラNV-SB250DTと同等だと思っている。ミニゴリラのように、なぜこの道を? という結果を出すこともあるが、大体は問題の無い経路を出してきていると思う。
 検索の種類は、「おすすめ」「高速優先」「一般優先」「距離優先」で、ミニゴリラと同等だ。
 経由地は5まで設定可能。これもミニゴリラと同等だ。ただしミニゴリラでは各区間ごとに検索条件を指定できる(例えば出発地Sと目的地Gの間に経由地Aがあった場合、SからAまでとAからGまでとは別々の検索条件を設定できる)のに対し、EN-4500 では一括で1種類のみだ。基本的に「おすすめ」を使うことが多いのであれば、問題にはならないだろう。

 ただし、経路検索の速さは若干ミニゴリラに劣るケースもあるようだ。経路によっては数倍かかる。経路検索でミニゴリラとの比較で気になるのは、この点くらいだ。


<昼夜のモードについて>

 EN-4500 は自動調光機能(オートディマー)が搭載されていない。夜(時刻で判断)になると背景画面が黒くなる機能はある。これは PND では仕方のないところだろう。ただし背景が黒くなっても明るさそのものは変わらないようだ。


<デモ走行機能はそこそこ使える>

 ナビゲーションのデモ走行機能が搭載されている。このモードでは車の移動速度を変えることができる(1秒100m~1秒10m, 停止まで、数段階)。これはなかなか優れものだ。ただもう一息、巻き戻しや案内地点へのジャンプなどの機能も欲しいところではある。
 ミニゴリラは移動速度が遅く、ちょっとデモモードを使って確認する気にはならない。

 ところで、最高速側でデモ走行をさせると、音声案内が車の速度に追いつかなくなる。この場合の挙動だが、とにかくしゃべるべきことはしゃべるようになっているようで、どんどん音声案内が遅れていく。恐らく実際の走行時も同じような挙動になると推測されるが、音声案内が連続するようなケースにはまだ遭遇していないため、確認できていない。
 デモ走行時、車の位置は地図中央に固定される。実際の走行時には画面下側に置いて進行方向を広く見せるよう設定することと、中央に置くよう設定することとが選択できる。


<やはり VICS は未対応だが・・・>

 ミニゴリラのレビューでも記載したが、現状 nav-u 以外の PND には VICS が搭載されていない。EN-4500 も同様に搭載されていない。ということで、今のところはケータイNAVITIMEを併用している。
 別記事に記載するが PND にも VICS 情報を送る試みはあるようなので、注目したい。


<不具合?>

 最後に、よく分からない現象が発生しているので、書いておきたい。その内のファームウェアアップで修正されることを期待している。両方とも時計の関連で、
・一度電源をオフにすると、設定されていた時間を忘れてしまう。再設定されるのはGPS測位によってのみ(ワンセグ受信で補正されてもいいような気もするが・・・)。わたしの固体特有の不具合なのだろうか?
・ナビゲーション中、急に時刻が盛大に狂うことがある。一旦狂うと電源を落として忘れさせないといけない。これもすぐに分かることなので、固体特有の問題だろうか?
という点だ。
 EN-4500 では昼夜モードの切替を内蔵する時計の時刻で行っている。時刻が狂ったため昼間運転していていきなり背景画面が黒くなるとびっくりするが、ナビ機能としては到着予測時間がおかしくなるくらいで大きな影響は無い。EN-4500を候補から除外するほどの問題では無いと思うが、気にはなる。


<まとめ・PNDとしてミニゴリラと比較すると・・・>

 機能・価格的に競合するのは、やはりここで比較しているミニゴリラNV-SB250DTだろう。
 純粋にナビゲーションについて使ってみた感想では、使い勝手の面ではNV-SB250DTの方が上だ。さすがは据え置き型カーナビやポータブル型カーナビを扱っているメーカーだけのことはある。
 しかしカーナビメーカーであるだけに、パーキングブレーキ結線など過剰なまでの制約がかけられてしまっている。ポータブルという点での使い勝手は EN-4500 の方が上だ。
 EN-4500を選ぶかどうかは、ナビゲーションの観点では、スペック上の優位点(電話番号検索数、オービス対応)を取るか、使いやすさを取るか、どちらを重要視するかだと思う。ただし、EN-4500 も十分に使いやすいレベルだと感じている。
 個人的には、EN-4500 は高速と一般道との境目あたりのナビゲーションが抜けてしまうことがどうしても惜しい。ファームウェアの修正で対応できないだろうか?


(EN-4500電話番号入力。施設名は出てこないようです)


(EN-4500施設名入力)



(EN-4500住所入力)



(ミニゴリラ電話番号入力)



(ミニゴリラ施設名入力)



(ミニゴリラ住所入力)


(明るさ比較・最大輝度での表示でフラッシュ使用)

NV-SB250DT
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