貧々自適

仕事のかたわらデジカメを構えたり
季節のうつろいや人の優しさに触れ感激する
そんな貧乏オヤジのつれづれ帳です

フェアプレー

2010-08-30 22:25:02 | 訃報
若い人はご存知ないでしょうが、東京オリンピックの柔道無差別級金メダリストである
アントン・ヘーシンク氏が76歳で。
今日付の朝日天声人語でも触れられているように、決勝で神永(確か五段)さんを破って
金メダルが確定したとき、喜んで畳に昇ってきた関係者を手で制した映像を思い出します。
格闘技とはいえ「道」がつく競技、勝ち負けにこだわりすぎるのはちょっと…。

同じような話が他にも。
・メキシコオリンピックのサッカー3位決定戦、地元メキシコと対戦した日本代表は
 いわゆる「完全アウェー」の中、大健闘。
 体力の限界まで走り回る日本チームに「ニッポンコール」が起こったそうです。
 この大会で獲得した銅メダルとフェアプレー賞は今も語り草です。
・'80年のゴルフ全米オープン最終日18番ホールで、先にホールアウトして優勝を決めた
 ジャック・ニクラウス氏が、最後まで優勝を争った青木功氏の最後のパットを打つ前に
 祝福するギャラリーに「静粛に!」と注意したことがあります。

以上三つのフェアプレー(というか、勝敗が決した後)の記憶は、何年経っても記憶に残り
さわやかな思いがします。
以前どこかで書きましたが、高校野球で満塁策でもないのに強打者を敬遠したり、
大相撲で星の貸し借りをする力士がいるらしい、というのはなんとも…(笑)

ヘーシンク氏の訃報に接し、そんなことを感じました。