ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

夢中*日々のつれづれ*

2015年06月23日 | Weblog

息子の机は、いつも賑やか。


今朝も、こんなふう。






愛読書『秘密基地の作り方』は、彼のバイブル。

熱心に読み返しては、自分の「建築ノート」に描いた秘密基地の設計図を、更新(改良)しています。



たこ糸も必需品。

工作好きの息子には、なくてはならないもの。




三角定規も、このごろ活躍。

初めは漠然としていてファンタジックだった秘密基地の設計図、

このごろ具体的、精密になってきました。

おじいちゃんに“坪、ってなあに?どういうこと?”と、気になる単位について質問していました。



青い鉛筆は、愛用のステッドラー。

図面をよく描く彼には、最適な筆記具。





昨夜も、寝る直前まで何か作業をしていました。

この机の様子をみると、きっと、いい時間を過ごしたのでしょう。

(写真には写っていませんが、消ゴムのカスも散乱していますし、ボンドの固まりもくっついていますし、セロハンテープの切れはしもありますし、とにかく賑やか。)







母というのは、なんでも片付けたがるもの。

特に、自分のスペース以外のところが気になったりしてね。


息子の机の散乱ぶりも、穏やかに見られず、片付けるように話したことがありました。

二年前くらいだったかしら。



そしたら、息子が、こう言いました。



“ちらかっているところがいいんだ。
そのすきまから、まほうのはつめいが でてくるんだよ。”



・・・まあ。

でも、そう言われると、そうかもしれないわ、と、思えてきます。





机も、秘密基地のようなもの。

息子の大事な、夢の方舟。

だから、そうっとしておきましょう。


そう思いました。

(もちろん、机以外のところは、片付けてもらうようにしましたけれどね。)





そしたら、だんだん、その散乱ぶりが美しく見えるようになってきました。

夢中、そのものだから。




夢中になれるって、いいなあ。

時間を忘れ、空腹も忘れ、眠いのも忘れ、とにかく形にしたいものがあるって。




それはたぶん、生まれながらに持ってきたもの。

その人の道を示す、大事な指針。

見失わず、歩いていけたら、(分かれ道や行き止まりもありますが、それらも全て道として)、

これほど幸せな人生は、ないでしょうね。







息子よ、おはよう。


今日も、素晴らしい時を。











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