ひまわりダイアリー

病気の事、松本山雅の事、日々の徒然日記

震度5強 無情なる揺れ

2011-07-04 14:51:54 | 日常
昨日買い物で、市内へ車で出掛けたり、市街地を歩いたりした。
崩れかけた瓦屋根にはブルーシートが掛かり、
壁が崩れたりひび割れたり、ブロック塀が崩れていたり、
舗道が波打ったようになっていたり、橋に亀裂が入り、通行止めになっていたり…。
マンションの近くの家でも、崩れた瓦屋根がむき出しになっていたり、
ブルーシートが掛かっているお宅も何軒かあった。

今朝は早くから屋根の修理をするカンカンと言う音が鳴り響いていた。

大きな地震はどこにでもあり得ると頭では分かっていても、
また、近くには牛伏寺断層があって、
いつ震度8クラスの大きな揺れがあってもおかしくないと聞いていても
どこかに「自分のところではそれ程の…。」と言う甘い考えがあったと、
災害の状況を目の当たりにして、また今回の経験で初めて実感させられたように思う。

地震の起きた日。
前日から松本を震源とする震度1~3程度の揺れが何度もあったので、
もしかしたら近いうちに大きな揺れがあるかも…と、少々不安な気持ちで夫を送り出した。
この日は、次の日妹のところへ遊びに行く予定にしていたので、
出来る限り家事をこなしておこうと朝からバタバタ動き回っていた。
それでも「おひさま」だけはゆっくり観て、
「さて頑張るぞ!」と、続きの食事の片付けを始めた時に『ド~ン!!』と言う音がして、
「地震?」と思う間もなく、大きな揺れに見舞われ、
ひたすらしがみついているのがやっとと言う感じだった。
震源地が遠い場合のゆらゆら揺れる感じとは全然違い、最初から激しい揺れ。
揺れももちろん大きかったが、音も凄かった。
マンションがきしむ音、家の中のものが揺れたり落ちたり倒れたりする音も怖さを助長させた。
カウンターに置いてあったサンベリアの鉢が床に落ち、目覚まし時計が大きな音を立てて落ちたが(後で分かったが電池のフタが壊れてた)、
揺れがおさまるまでは唯眺めているしかなかった。
テレビの横の、私の身長より少し低いポニーテールの木が跳ねるようにバタバタ揺れ、
窓から見える近くのマンションの長い避雷針がブルンブルン大揺れしているのが印象的だった。
地震の事を思い出す時、この二つが揺れている情景がいつも浮かぶ。

揺れがおさまり、揺れの音がなくなったと思ったら、
外から長押しするけたたましいクラクションの音とマンションの警報機らしい音と、
少し置いて、携帯の、地震に関するエリアメールを受信した音が家の中に鳴り響き、
普通の状況でない事に、この時初めて気が付いたような気がする。
心臓がバクバクして、足に力が入らなかった。

大きな余震が来る事を考え、ベランダの少し高い位置に置いてあるプランタ達を、
下へ下ろそうと外へ出た。
が、今の大きな揺れで落ちなかったんだから大丈夫かもと思ったのと、
それよりもプランタを持っている時に揺れたら怖いと感じ、
慌てて家の中に戻った。
その直後、震度4の余震。
プランタにかまけていなくて良かったと胸を撫で下ろした。

まず、夫へ連絡しなければとメールを打ち始めた。
手が震えなかなか思うようにキーが打てない。
そこへ夫からTEL。
その後立て続けに友達、義母、義姉、妹、親戚などからTELやメールが入る。
頭がボ~~として、オロオロしているまだそんな状況に、
あちこちから心配の連絡が入ったのはとても嬉しかった。
一人で心細くてとても怖かったけれど、その事で冷静になれた。
友達からは夜まで連絡をもらい、本当に感謝するばかり。
友達の有難さをとつくづく感じた。

地震からしばらくすると、報道関係だと思うが、ヘリコプターがお昼頃をピークに飛びまわり、
救急車も度々音を鳴らして走っていた。

冷静になったところで、家の中の被害状況を確認。
窓はどこも10センチくらいずつ開き、室内の花を乗せていた棚が倒れないように置いていたダンベルが倒れていて(お陰で棚は倒れず)、
テーブルや置物などが移動していたり、転んでいたり。
掛け時計がひん曲がり、何ともマヌケ顔。
キッチン、洗面所などの引き出しや観音扉が全て半開き状態。
良かったと思ったのは、グラスなどが置いてある1番落ちやすい食器棚の扉が、引き戸だった事。
グラスなど、扉にもたれかかっていたから、もしこれが観音扉だったら、間違いなく床に落ちていただろう。

洋服を掛けてあるパイプハンガー3本ほど組んであったものは全て倒れ、
足の踏み場がなくなっている部屋もあった。
これはもっと安定させておけば転ばなかったはず。
これからの課題である。

この日は余震も何度もあり、平常心ではいられない一日となった。


この間の大震災の事を思うと、被害は随分少ない。
お陰様で私自身、怪我をする事はなかった。
それでも、自分にとっては初めての大きな地震の経験。
心を落ち着かせ、整理する意味と、どんな経験を自分がしたかと言う記録の意味も含め
(忘れっぽいから)、細かく記しておこうと思った。



大きな揺れがある時は、いつも夫が出勤してから。
だからいつも一人で揺れている。
で、前回妹と会った日は大震災の日。
今回会う約束したのは地震の次の日。
余震の心配もあったので、会うのは中止した。
タイミング悪し。。
なんか…や~~ね~。

あぁ~~、でも、怖かった~。。。