ひまわりダイアリー

病気の事、松本山雅の事、日々の徒然日記

思いをめぐらせて

2009-08-13 13:21:53 | 山歩き
新聞をめくっていたら、登山に関する記事が目に入った。
テレビでも時々目にするけれど、
今は登山は若者のちょっとしたブームになっているようだ。
この記事のアンケートで、山歩きを始めたきっかけが富士登頂のためとの回答も目立ったそうだ。
「あら、私と一緒じゃん!!こう言う人、結構いるんだね~。」なんて一人、心の中でニコニコ呟いた。

富士山へは昔からずっと登ってみたいって思っていたけれど、
そうそう簡単には登れないと、夢だけで終わらせるつもりだった。


13年前から悪性リンパ腫、子宮筋腫の全摘手術、そしてメラノーマと度重なる病気・・・
治療後もいつまで経っても体調は良くなく、副作用もいつまでも続いていた。
きっと私はそうは長く生きられないだろうな~なんて、いつも覚悟みたいな感覚や気持ちを持って過ごしていた。
そんな時、富士山は体力をつけるなど、ちゃんと準備さえすれば誰でも登れる山。
足がない人でも助けを借りれば登れる山で、実際にそう言う方や重い病気を抱えた方でも、
医師の了解が出れば登れると言う事を聞いた。
それを聞いて「私でも登れるかも。登頂できたら、もっと自分の身体に自信を持って、勇気を持って前を向いて歩いていけるかもしれない。」
なんの根拠もないけれど、そんな事を思った。
この頃は病気ですっかり体力をなくしていたので、
少しでも体力をつけようと休日はよく二人でウォーキングしていたのだが、
その時「二人で一緒に楽しめる趣味ができれば良いね。」なんて話していた事があった。
二人とも歩く事が好きだからと言う事もあり、
夫に富士登山の話をしたら不安そうではあったけれど、OKしてくれた。
そこから、少しずついろんな山を歩き始めているうちに、
すっかり山歩きのトリコになってしまった。

4年前に実際富士登頂できた時は大感動、大感激だった。
「もう病気なんて絶対私に寄りつかない!!」な~んて変な自信みたいなものが生まれたりした。
もの凄いパワーをもらった。
でも、登るのも下るのもかなりしんどくて、
「富士登山は1回でもうたくさん。」なんて思った。
しかし、数年前からまた富士山を目指したくなった。
不思議。全くもって不思議。
そう思わせる力が富士山にはあるのかもな~。
でも、このところ富士登山ブームで、登山道はかなり混んでいたりで大変な事になっているご様子。
荒らされたり、益々ゴミの山になりつつあったりしてるし、
本当なら、富士山は登るのは禁止にして、遠くで眺めているだけにした方が
いつまでも美しい富士山を保つためには良いのかもしれない。
でも、何年か後にはもう1度だけ登ってみたい。
あの時とはまた違う気持ちが込み上げてくるかも。
今年は富士山どころか、近場の山にもなかなか登れないでいるけれど、
引越しが済んで落ち着いたら、またあちこちの山を歩きたいな。 

新聞記事を読んで、いろんな思いがめぐったよ。