教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

何でも相談①小学生1年生に携帯

2006年04月11日 | 携帯・ネット社会
Q:小学校1年です。登下校が心配でGPS機能付き携帯を持たせたいのですが。

A:考えられないような事件が続く中で、子どもの居場所が把握できる携帯を持たせたいというお気持ちはよくわかります。

しかし①機械は事件の予防につながらないこともあります。奈良で殺害された小学生もGPS機能付き携帯を持っていました。川崎市の小学生投げ落とし殺害事件でも防犯ビデオは15階から突き落とされた少年を撮影し続けていましたが命を救ってはくれませんでした。

②さらに携帯を持っているがゆえに巻き込まれる事件も多くあるのです。長崎の同級生殺害事件もメール上のやり取りがエスカレートしての事件でした。九州RKB放送記者の起こした連続強姦事件の犠牲者は、出会い系サイトで呼び出された女子高生でした。高校生が薬物に出会うのも、そのほとんどが携帯電話を通じてであるということが報道されています。携帯電話には大きなリスクが伴うことを知らなければいけません。
  
学校では小学校高学年や中学校技術科の時間に、インターネットの危険と必要なマナーについて学習します。私は携帯電話を持たせることはお勧めできませんが、どうしても持たせる場合は、子どもを犯罪と隣り合わせにさせる可能性もあることもよく理解してください。次号でも携帯電話についてご説明します。(深田)


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