教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

2009年進路を語る会①~感謝

2009年03月12日 | 進路子どもの声
3年1組 ◎◎◎◎
「感謝」
 私は中学2年生のときに、学校に行くのがいやになった時期がありました。その原因は、友達関係がきっかけでした。今から思えば、自分が悪かったのだと思ったりもしますが、そのときは、とにかくしんどくて本当に学校に行くのが嫌でした。けれど、サッカー部に入部したことで私は立ち直ることができました。
 それまでの私は、いくつかの部活に入ったり、やめたりを繰り返していました。男子サッカー部に入部したのも偶然でした。
 それは私が廊下で友達と話しているときのことでした。顧問の◎◎先生が、私たちに声をかけてくれました。考えた結果、私たちは仮入部をすることにしました。けれど、その時の私はだらけていたので、最初は練習に行ったけれど途中で行かなくなりました。夏休みもずっとさぼっていました。
 けれど、今まで自分はほかのクラブでもだらけて続かなかったので、今度は最後まで続けようということになりました。私は友達と「サッカーは頑張ってやろう!!」と言い、また部活に行きはじめました。だんだんサッカーが楽しくなってきて積極的に行くようになりました。ですが女子は2人しかいなかったので男子と話したりすることができずなかなか男子サッカー部の中になじむことができませんでした。
 先生は、「女子だから差別するのでのではなく男子と同じ練習メニューでやっていくから」と言ってくれました。けれど、私からすると男子の練習メニューはとてもしんどかったです。なのでわたしは、まったくメニューについていくことができませんでした。その一方、わたしは「さすが男子。こんなキツイ練習メニュー、よくやるな!!」とも思いました。
 3年生になり、もう一人の友達が腰をケガしてサッカーができなくなってしまいました。だから、私は一人になってしまいとても部活に行くことが嫌になりました。そんなとき、また先生が声をかけてくれました。先生は私にこう言いました。「友達が辞めたら自分もやめてしまうのか!?」と。 
 その一言が心にひびきました。頑張ってサッカーは友達の分も最後までやりとげようと決意しました。だんだん男子の中にもなじめるようになりサッカーがとても楽しく感じることができるようになりました。そして私は、ゴールキーパーが楽しそうだったので顧問の先生に言って、ゴールキーパーをすることにしました。キーパーは重要な役なので私は真剣に取り組みました。試合も出してもらいすごく私は嬉しかったです。
 このようにして、私は最後の試合までやりとげることができました。自分の心で「ヤッター」と思いました。だから今では男子サッカー部に入部して本当によかったと何回も思っています。そして、一緒にサッカーをしてくれたサッカー部のみんなと私を支えてくれた先生たちに、本当に感謝しています。
 私は、高校生になっても頑張ってサッカーを続けていきたいと思っています。
 私にとって、サッカーは救いだったと思います。今、何かで悩んでいるみなさんも、何がきっかけで変化が起きるか、わかりません。だから、自分のやりたいことが見つかったら、それを続けていってほしいと思います。